こんにちは、おっこちゃんです。

 

先日、憲法53条の臨時国会の召集を逃げ切れるか 、という記事で、安倍首相の24日の発言について書きました。

 

その後、この発言について、

「真面目な論議でない」 法学者ら改憲案提出発言を批判
6/26(月) 22:39配信 朝日新聞DIGITAL

 

という記事を読みました。

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法学者が改憲案提出発言を真面目な論議でないと考えている理由

 

 

① すでに出されている自民党の憲法改正草案は、戦力の不保持を定めた憲法9条2項を削除し、「国防軍」の設置を定めており、安倍首相の提案する自衛隊の明記とは全く異なること。その結果、党の憲法改正草案とどう整合性をつけるのか全くわからず、真面目な改憲論議ではないこと。

 

② 首相の憲法改正についてのアナウンスは、前回5月はじめと同じく仲間への改憲メッセージという点で手法は同じであること。国会を開き、国民に説明するべきことであること。

(ちなみに、この点については、首相は国会で「読売新聞を読め」とか、「自民党総裁としての発言」と回答し、国民への説明があったとはいいがたいと思います。)

 

③ 自衛隊の明記により、9条を根拠とした軍事的コントロールが失われるが、その検討なしに改憲に突っ走ろうとしているのが問題であること。

 

 なお、会見で同会は、「安倍政権による強権的な国会運営と説明責任の放棄に対する声明」を発表したそうです。 

-以上は、朝日新聞DIGITALから引用-

 

 

そして、僕は、24日の安倍首相の発言を読み返してみて、安倍首相の加計学園と改憲案に類似点があることに気づきました。

 

これは、もちろん多くの方が気づいていらっしゃると思いますが、とくに改めて書いておきたいことです。

 

 

 

 

安倍首相の加計学園と改憲案の類似点

 

 

あらためて、この2つの記事を読んでみましょう。

 

安倍晋三首相は24日、神戸市内での講演で、学校法人「加計学園」(岡山市)が国家戦略特区による獣医学部開設を計画する愛媛県今治市以外にも、同学部新設を認める考えを明らかにした。(時事通信)

安倍晋三首相(自民党総裁)は24日、神戸市内で講演し、憲法改正について「来るべき臨時国会が終わる前に、衆参の憲法審査会に自民党案を提出したい」と述べ、年内提出を目指す方針を明らかにした。(時事通信)

 

 

それは、一言でいえば、「ごまかし」です。

 

法律とか憲法とかがどうこう以前の日本語の問題です。

 

ご承知の通り、安倍首相は、5月3日、突如この改正案を「仲間への改憲メッセージ」という形で、自民党総裁として提案したといいながら、党内のコンセンサスも得ないままに発言しています。

 

それはいいとしても、5月3日、改憲派の集会に寄せたビデオメッセージで、「2020年の改憲」を目指すことを改めて強調、さらに、「憲法9条の1項と2項は残した上で、自衛隊の存在を明記する条文を加える」という折衷案なのか何なのかわかりませんが、誰でも首をかしげる改正案を、あのちょっと聞くと納得しまいがちな口調で話しています。

 

「自衛隊を憲法学者の7、8割が自衛隊を違憲だと言っており、その状況を変えるのは我々の世代の責任だ」というのが根拠ですが、9条の2項をそのままにして、3条に自衛隊を追記することは、どう考えても矛盾する考えで、それこそ、「加計ありき」ならぬ「憲法改正ありき」で話を進めようとしているに過ぎないとしか思えません。

 

 

仮に安倍案で憲法が改正されたとすると、次の世代に議論を残すことになり、後世の人は、なんでこんな形でかえたんだと恨むことでしょう。

 

 

現在、将棋の藤井4段がすばらしく将棋界を盛り上げていますが、それにあやかって、全国の中学生に聞いてみたいです。

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9条をあらためて読んでみましょう

 

 

第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、 国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。

 

この2項に自衛隊を追記して「陸海空軍その他の戦力」を明確に否定しているのに、それをそのまま残し、3項に自衛隊をどう追記したら整合性がとれるというのでしょうか。

 

 

これは、高度な国語の問題なのでしょうか?国語を壊すことではないでしょうか。

 

 

自衛隊を違憲と考えるひとは、子供から自衛隊は軍隊なの?と質問されてしっかりと答えられない、また自衛隊の方やその家族も、違憲といわれしっかりと憲法上の承認をされていない、だから改正したい、というならわかります。

 

 

ですが、安倍首相の改正案では、「この日本語おかしくね?」と聞かれたら、僕は、「おかしい。君はよく気がついたね」と答えます。

 

 

僕は、いずれ憲法は見直すこともあると考えていますが、あえて憲法改正論議を今行うのであれば、政治的な都合ばかり(3分の2が維持できる今だとか)聞かされても、全く見当外のことで本質から外れていると思います。

 

 

むしろもともとの自民党案のように2項を「国防軍」と変え、正々堂々と国民に問うべきです。

 

 

その点で、僕は石破氏に理があると考えています。

 

 

その上、安倍首相の改正案では、教育費の無償というエサみたいなものをくっつけて、とにかく賛成をとろうとする迎合主義というかご都合主義というか、その場しのぎのいい加減さというか、説明をする気がない態度が見え見えであるということが明らかに見てとれます。

 

 

これは、あたかも誘導尋問みたいなものではないでしょうか。

 

 

安倍内閣の支持者の傾向は若い世代と貧困層が多いというデータもありますが、あまりにもそうした支持者をも馬鹿にしているのが真実なのです。

 

 

この閉塞した社会を脱するように動かないばかりか、より悪い閉塞した状況を作ってしまっているのが残念ながら今の内閣です。

 

閉塞は欲求不満を生み、とにかく変化を望みます。だから憲法改正とか2020年のオリンピックにとか、憲法施行70周年の節目で改正とか、そうした、おしりを切った強い表現で作られた印象操作に踊らされてしまいます。

 

 

・ 現在の憲法では自衛隊は明記されていないので、しっかり明記したほうがいいよね?

・ 日本の若者の貧困率は先進国で最悪な状況だから、教育を無償にして、だれでも大学に行けるようにしたほうがいいよね?

 

 

こういった反論しがたい理屈で押してきます。

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加計学園についてはもう支離滅裂

 

 

 

たまたま親友がやっている学校がでてきただけで、一校に絞って誤解を招いた。これからは地域も学校数も限定せず、どんどん規制緩和を進める、といったことだと思いますが、これはもう無茶苦茶です。

 

 

安倍首相は加計学園のみ許可の方向に動いていると知ったときに、その件から手を引くべきだったのです。

 

 

安倍首相がなさっていることは、ごまかしであり、とにかく疑惑についてしっかり説明あるいは野党の臨時国会の召集による追求をかわそうとしているだけであり、プロセスに一点の曇りもないとだけ主張なさっても、疑惑は深まるばかりです。

 

 

そして、野田氏がおっしゃるように憲法改正を繰り上げた理由も加計学園の追求をかわすためなのかもしれません。それはどちらでもいいです。

 

 

僕は、憲法改正については、2項について明確にどうするかと問われない限り、絶対に反対票を投じます

 

国民的議論は、まさにこの2項をどうするかでなければ議論する必要もないし、護憲も改憲もへったくりもないと思っています。

 

20170627 by okkochaan