政治は激変しているかにみえるが、案外そうでもないかもしれない。

 

この2017衆院総選挙について有権者は、よく見ておく必要があると思う。

 

結局、新しい提案や解決案を国民に示している政党は今のところないし、安倍政権打倒を掲げて華々しく登場した小池百合子氏が率いる「希望の党」も「しがらみのない政治」という点をアピールしているが、政策的には安倍政権と主要部分で共通しているからだ。

 

希望の党は脱原発を掲げているが、とりようによっては、票集めのためという見方もある。というのは、小池氏はかつて原発推進の発言もしていたからだ。

 

共通点とは、民進党議員の踏み絵ともなった安保関連法の支持と憲法改正である。

 

憲法改正については、より広くとらえようとはしているけれども、逆に言えば具体的でない面も多く、よくわからない。

 

例えば小池氏は安倍首相の改憲については、「安倍家のミッションでしょう」と言って一線を引いている。

 

ところで、国民の眼には「希望の党」にどれほど「希望」を託せると映っているのだろうか。

 

少なくとも、政策面で安倍政権と大きな違いがなければ、国民の眼には「与党内の政権争い」としか映らなのではないだろうか。

 

こうした中で、希望の党からはじかれた枝野幸男氏が立憲民主党を立ち上げた。

 

枝野氏は想定外のハードスケジュールで疲れも見えたけれども、誠実な人柄は記者会見でもよくわかった。

 

僕は脈略もなく、イギリス国教会がローマから独立してスタートした時のことを思い浮かべた。

 

リベラルよりの考え方をしている無党派層が実際にはかなりいると僕は考えている。

 

その方々の多くは小池新党に票を投じるかもしれないが、そうなると仮に自民党に代わるぐらいの力を発揮したとしても、安保関連法はそのままだし、憲法は変わるし、日本が再び戦争を起こしかねない国に戻っていくことを恐れている。

 

だから枝野幸男氏の立憲民主党に期待している。

 

ここでは、ざっくりと2017年衆院総選挙についての僕の考えをまとめてみた。

 

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【真に恐ろしいのは対立する議論がなされない国会となること】

 

思えば、日本はバブル経済が崩壊したあとの長い間、ずっと閉塞感があったように思う。

 

国民の暮らしは一向に良くならず、失業率の低下やIT技術の発達にともなう、華やかな商品がきらびやかに存在する一方で、年金制度の破綻、高齢者の不幸なニュースの連続、これまで経験したことのない自然災害、格差の広がり、全体的なコミュニケーションの低下などで、端的にいって、日本人は幸せかと問われれば、疑問に感じる人も多いことだろうと思う。

 

安倍政権を肯定する方々は、北朝鮮をはじめとする国際社会の危機的な状況で、日本が存続するために、強いリーダーシップが必要だと考えている。

 

そして、かつての民主党政権時代の失敗を繰り返さないように言っている。

 

だが、はたしてそうだろうか?

 

少なくとも、日本国憲法には国家が到達できる理念としての崇高な目的が明確に示されている。

 

その価値は、人に貰ったものだからといって、いささかも減じるものではない。

 

僕は、改憲に絶対的に反対ではないけれども、部分的な改憲はどうかと思っている。

 

特に9条にこだわった改憲論には、2歩ぐらいはいったん下がって考えるべきだと思っている。

 

だから、もしやるなら、いわば、「創憲」であり、ゼロベースで創るべきだと考えている。

 

そして、国会で何年でも時間をかけて草案をまとめていくべきであり、少数意見までしっかりと吸い上げたものにしなければならないと思っている。

 

もし、北朝鮮が怖いのであれば、現憲法は自衛権を認めているのだから、そこで何がどこまでできるのかを徹底して考え議論すべきだ。

 

そして、自衛の範囲が現在の憲法上、どうしても限界があるのであれば、初めて改憲を国民に問えばいいし、そうすべきなのである。

 

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【必要なのは対立する議論】

 

周知のとおり、中国や韓国、北朝鮮などは、日本の軍国主義の復活を恐れている。

 

僕は、この状況で右寄りの2大政党が政治を仕切る状況がいい結果をもたらすとはどうしても思えない。

 

政策上の相いれない対立する意見をもった人たちが他を排除する動きをするのは致し方ないとしても、言論の弾圧まで含んでくるとすれば、それは、イコール国力と知性の低下に直結すると考えている。

 

その意味でもリベラルな考え方を持った国民が推定で3割はいるだろうことは救いである。

 

それは、日本の安全のために必要なのである。

 

 

【排除か調和か】

 

もし、あなたが家と土地をもっていたとして、近所の人たちと付き合う際に、境界線や木の枝が葉っぱ一枚でも外に出ていないかなどを常に気にしなければならないとしたら、とても生きずらいし、近所との関係もぎくしゃくしたものにならないだろうか。

 

有刺鉄線を張り巡らし、暴漢に備えるために木刀を肌身離さずもっていたり、警備のひとを雇ったりまでしなければならないとしたら、不幸なことではないだろうか。

 

それよりも、共有地のようなものを拡大して、調和を図った方が、賢明な選択だと僕は思う。

 

国との付き合いもこれと同じなのである。

 

残念ながら現在の安倍政権は、そう考えてはいない。

 

第二次世界大戦を日本の侵略戦争であるとは全く認めておらず、小池百合子氏もその考えである。

 

しかし、僕はそれでは、欧米とはうまくやれても、実際に住んでいる土地でうまくいかないと考えている。

 

「共有地」とは、文化的な交流であるし、民間レベルでの交流の活発化でもある。

 

この部分を伸ばしていくことが、日本の生きるべき道であると信じているし、そうしたことを実現することを政策として重視している政党が育って欲しいと考えている。

 

そのことが、国民全体の幸せに直結すると思うからだ。

 

だが、残念ながら、安倍内閣も小池新党も、その考えからは遠い。

 

小池新党の場合は、民進党議員の踏み絵となった、安保関連法と憲法改正以外にも、外国人参政権を認めないという事が入っている。

 

僕はいろんな考え方を持つ人が併存することが重要だと思っているので、一定の制限は必要にしても全く認めないという国粋主義的な考え方には賛同できない。

 

 

【まとめ】

 

うまく書けなかったので、伝わるかどうか不安だけれども、枝野幸男氏が立ち上げた立憲民主党は、大変な使命を持っていると僕は考えている。

 

それは、希望の党に受け入れられなかった議員の受け皿という卑近な必要性だけの話ではない。

 

現に枝野氏が市民連合と協力してやっていきたいと話した意味もそこにあるだろう。

 

いずれにしても、今回の2017衆院総選挙は、非常に重要な選挙となった。

 

 

20171003 by okkochaan