こんにちは、おっこちゃんです。


最近ある調査で1万人の方に残業をする理由を聞いたところ、なんと第一位は残業代が欲しいからという衝撃的な結果となっています。



考えてみると、残業をするというのは、残業代がしっかりと支払われている限り、最も直接的に給与に反映するものです。



サラリーマンで給料が1万円あがるのは大変だけど、ネットビジネスなら簡単、とかいいますが、サラリーマンであっても数時間の残業をすれば簡単に1万円稼げるわけです。

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さてその調査によると、残業代が欲しいと言っても、出来る限り残業をしたいというわけではなく、ざっくり言えば、1か月あたり10時間ぐらいの残業があることを希望するという方が最も多いようです。



10時間の残業ということは、月20日として、1日あたり30分の残業という事になります。



決して遊ぶお金が欲しいというわけではなく、見込み収入として10時間分の残業代が家計に組み込まれている場合、それを生活残業というのでしょうか。



たった10時間の残業代が企業にとっては累積して巨額なコストとなります。



だから企業は残業代を支払わないシステムを作ってみたり、残業をゼロにする活動を定期的に行ったり、中間管理職が残業をしっかり管理するよう評価項目に入れてみたりするのです。



働く側からすれば、2足の草鞋をはいて、別な仕事をするよりも、残業代でしかも割増賃金としてもらった方が「効率よく稼げる」わけです。



しかし、企業にすればこのコストは、小さいようでいて決して小さくない問題です。



「蟻の穴から堤も崩れる」ということは、普通にあることだからです。



この現象から他にどのような問題が考えられるでしょうか。

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僕が人材派遣の仕事をしていた時に、こんな問題がありました。



ある外資系の金融機関の経理部に2人派遣しました。これを仮にAさんとBさんとします。



Aさんは仕事もできるし要領もいいので、残業は常にゼロでした。



Bさんは仕事はAさんに比べると効率がいい仕事ぶりとはいえず、毎日30分から1時間の残業をしていました。



ちなみに、仕事はアカウントを担当別に分けているので、多少のアカウントごとの難易はあるにせよ成果は計量しやすく、かつ仕事のほとんどは翌日に回しても問題ないものでした。



AさんはBさんに対して憤慨し、私に訴えてきました。



Aさんの理屈はこうです。



自分のほうが仕事を残業なしでこなしているのに、時間内で終わらず残業しているBさんのほうが給料が多いというのはおかしい。しかも自分はBさんに教えているが、同時に入ったし立場も同じなのに、なぜ教えなければならないのか。



こうした一見些細なことではあるけれども解決が難しい問題は、派遣会社には日常的に発生します。



長い目で見れば、BさんよりAさんのほうが仕事が出来るという評価があり、それなりの待遇の可能性もあるかもしれません。



しかし、派遣社員の場合は、そもそも契約が長期であるかどうかがわからず、仮に長期であったとしても自分が継続するかどうかもわからないわけですから、こうした評価などという理屈は通じません。



この場合の解決ですが、僕は、以下の手順で行ったと思います。(たぶん僕はそんな風に考えて、そんな風に対応したろうなと思うからです。)



1.就業先の企業が残業なしを目標にしている場合、Bさんにも残業しないように指導する。



2.Aさんには、Aさんが仕事が出来ること、評価も高いことを話し、かつ世の中は必ずしも評価がストレートに収入に結びつくような公平なものでない場合がほとんどであることを話し、納得してもらう。



3.上記で解決しない場合は、Aさんの時間給を気持ちだけでもあげて解決する。



4.それでもAさんが納得できない場合は、契約の延長をしない。



この件、ちょっとうろ覚えなのですが、結果が意外だった記憶があります。



つまり意外にも、就業先の企業のほうからAさんの契約を更新せず終了としたいという連絡がありました。



理由は、Aさんは仕事は良くできるのですが、非常にプライドが高く、仕事の指示もしずらく業務に影響が出ているからというものでした。



このことから、僕は、優秀なスタッフというのは、真面目に勤務するのは当然ですが、仕事が素晴らしく出来ることではないと考えるようになりました。



優秀な方は、しばしば他からの誘いも多く、「あなたの仕事はこんなつまらないことじゃない!もっといい条件でもっといい仕事がある」といった話に乗りがちです。



つまり企業からするとある程度の期間は最低でも働いて欲しかったりするわけですが、それも難しい場合がしばしば起こるのです。



社員であったとしても、常にきちっと定時に帰るよりは、多少の遊びをもって働いていただいたほうが、人間関係も円滑にとれたりするかもしれません。



この一見小さな問題なのですが、僕は電通の問題から残業ゼロとかのブームに走りホワイトカラー・エグゼンプションはどこ行ったの?という状態を誰も何もいわないのが気味が悪いですし、つまりは政治に任せる限界もあるのではないかと考えています。



一人の人間の生活を想像できれば、こんなことは簡単にわかることですが、そうしたプライマリーな理解力(ここはわざと英語をつかいました)に問題があるように思えてなりません。



20170306 by okkochaan