ヤフーニュースによりますと最近ネットで「無料スーパー」が話題になっているそうです。

 

無料スーパー

 

 

【無料スーパーとは】

 

主催されている松本さんによれば、ベースには「フードバンク 」という活動があり、その普及のために最もわかりやすいと考えたのが無料スーパーだとのことです。

 

また「フードバンク」とは、余った食品を無料で受け取り困った方に無料で届ける活動とのことです。

 

そのフードバンクで集めた品物の一部を広く世間に活動を知ってもらうために始めたのがこの無料スーパーとのことです。

 

今回のような企画は月1回の開催らしく、一人3品まで、無料でお持ちになってくださいという話でした。

 

ただ、来訪者は100名ぐらいということなので、品数にもよるとは思いますが、まだ本当に始まったばかりの活動ですね。

 

困っている方のために、食べ物などを無償で配る活動は、本当に頭がさがるのですが、東日本大震災はじめとするボランティアを経験してきた若い年代の方々には意外と理解されやすいものなのかもしれません。

 

ただ松本さんがこの無料スーパーを始めたのは、ニュージーランドの無料スーパーのことを知って触発されてのことだそうです。

 

日本で食料が無駄に捨てられているのは、本当にずっと続いていることです。

 

ですが、フードバンクの活動をある程度は理解してもらい、不要な食料品などを譲り受けるのは、それほど簡単なことではないと思います。

 

ただ無駄に捨てる食料があることだけは確かなわけなので、この発想は正しいと思います。

 

ところで、日本語のMOTTAINAIを世界共通の言葉とする運動が始まったのが2005年ですから、すでに12年もたっています。

 

しかし、一般庶民はそれほど豊かとも思えませんが、食中毒などを恐れるあまり、全く必要のない投棄をされたりもあると思うし、野菜を作り過ぎ単価の下落を防ぐために収穫をせずに畑で腐らせたりと理由はあるにしても、要するにMOTTAINAIことにあふれているのではないでしょうか。

 

で、この無料スーパーの話に戻りますが、ネット上ではおおむね好意的な意見が多いですね。

 

あとは活動に好意的ではありながらも、運営資金などを懸念されていたり、その結果、継続を心配する声とか、ホームレスの溜まり場になるとかの心配がありますね。

 


【見えない可能性をたくさん感じる】

 

僕は、このボランティア的な活動を立派だと思っている一方で、全く別な可能性を感じています。

 

ネットでいろいろ売ったり買ったりしている方は馴染んでいるかもしれないですが、ネット上では1円とか10円とかで売り買いされているものもたくさんあるわけです。

 

お金の価値についての考え方も、ここ10年ぐらいで、大きく変わってきていると思います。

 

例えば取引の仲介業をしている会社が手数料をとらないばかりか、逆に取引すると手数料を支払うような会社もあります。

 

もちろん、それはビジネス的な目的があるからですが、ユーザーからすれば、ありがたいことです。

 

またスマホを始めて持って一番驚いたことは、無料でいろんなアプリがインストールして使えることや、バージョンアップがどんどんされていって、買った後でどんどん進化していくような感覚があることでした。

 

こうしたことは、今では当たり前になっていますが、考えてみるとすごいことだと思います。

 

だから松本さんの無料スーパーも、同じような目的があるわけで、決して一方的に施しをする神様とは違うのです。

 

もしかするとですが、無料スーパーどころではなく、来店された方がお金を逆に貰える「有料スーパー」が現れても、たぶん僕は驚かないと思います。

 

この急激な変化についていけるかどうか、無料スーパーのニュースからそんなことも考えました。

 

20171205 by okkochaan