こんにちは、おっこちゃんです。

 

あの連ドラのように続いている森友学園の問題は、籠池さんが国会の証人喚問に23日に出席する発表があってからは大したニュースはない状態です。

 

もっとも、郵便局からの振込用紙の控え(安倍晋三⇒森友学園)らしきものが出てきたり、ことが首相に及んだので証人喚問するというのはおかしいという批判があったりしていますが、小競り合いといった感じですね。

 

僕は、一気にここで最終回にいくよりは、こうしたインターバルがあって冷静に出来事を振り返ることは重要だと思います。

 

それぞれ立場や状況は当然違うと思いますが、今、政治の世界で何が起きていて、それが自分たちの生活にどのように影響してくるのか考えることは重要です。

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そもそもですが、現在の自民党政権というものは、決して政策に魅力があったから民主党から政権を奪回したわけではありません。

 

言葉が悪いかもしれませんが、政権を担当していた民主党が勝手に潰れてくれたので、「やっぱり自民党の方がまだましか」という選択肢があまりない状態で、いわば、買いたいものがお店になくて、でも買わなければならないから、しかたなく選んだ政権なのです。

 

しかし、この安倍内閣は予想以上に力がありました。内政を見れば、通し難い法案を閣議決定して数の力で成立させてきました。

 

外交を見れば他の西欧諸国がなしえない、トランプ政権との良好な関係を築いてさらに支持率をあげてきました。

 

 

しかし、何の因果でしょうか。ここに来て森友学園の問題が起こり、行く手に陰がさしてきたわけです。

 

この森友学園の問題ですが、事件についてのキーは安倍昭恵さんだと考えていますが、本質的な問題は日本会議にあると思います。

 

現在の安倍首相が今日あるそのもとの日本会議、そして今回の登場人物では、籠池さんも稲田防衛相も日本会議のメンバーです。

 

つまり見方を変えると、現在の安倍内閣の大多数は日本会議のメンバーで構成されていますが、その大阪代表である籠池さんは仲間でもあるわけです。

 

ですが、籠池さんは「トカゲの尻尾切り」で切り捨てられようとしており、そこから籠池さんはジャーナリストの菅野 完(すがの たもつ)さんが籠池さんとの単独インタビューを行い、テレビで籠池さんの意向を発表するという展開でしたね。

 

そこでやっと、森友学園で登場した菅野完とはだれ? 『日本会議の研究』 書評、というタイトルの話になっていくのですが、ほとんどの方は、この突然登場した菅野さんに驚いたのではないでしょうか。

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そもそも籠池さんとどういった関係なのかとか、なんで菅野さんだけが単独インタビューができたのかとかです。

 

菅野さんには、昨年4月に出版した『日本会議の研究』という本があります。この本はすでに15万部売れているという事で、当の日本会議からは記事の訂正を求める訴訟もおこされており、日本会議については批判的な立場で書かれています。

 

取材もしっかりとされているようなので、日本会議について知るには良い本と推測され、どの立場をとるにしても一読の価値はあります。

 

日本会議について簡単におさらいすると、設立は1997年の右派の任意団体で3万8千人の会員、全国都道府県に支部があるそうです。

 

そのルーツは神道と『生長の家』という新宗教にあります。

 

日本会議の主な動きとしては、憲法改正に向けての運動(今回の森友学園では、安倍晋三の名前で憲法改正への署名活動がありました)、従軍慰安婦問題での日本軍の関与の否定、夫婦別姓反対、反ジェンダーフリー、家族の絆の強調、復古的主張があり、当然ながら、五箇条の御誓文や教育勅語は聖典のごとく扱われています。

 

 

稲田防衛相も教育勅語の信者であるし、安倍首相もその点では、同じであることは認識しておくべきです。

 

 

従って今回の森友学園への安倍首相からの寄付金100万円があったかどうかが重要ではなく、現在の安倍内閣が日本会議のメンバーで組閣されているということが重要です。

 

一般にあまり知られていないかもしれないので、再度強調しておきたいところです。

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さて、菅野 完さんの話に戻ります。

 

菅野さんは、自らを保守と言っているのですが、ネトウヨや日本会議は保守ではなく、「ホシュ」とカタカナ書きする位置にあるとみているようです。

 

つまり、ネトウヨや日本会議は保守を騙った偽物というわけです。

 

そして、今回の森友学園は、まさに「ホシュ」の典型であるとみているのではないでしょうか。

 

素人目にも、明治憲法を理想とし五箇条の御誓文や教育勅語を唱えさせることが、日本に必要な教育であるとはどうしても思えません。

 

それに夫婦別称に反対したり性についての差別的なスタンスとかは、到底国際社会にも受け入れられない、今やマイナーな主張であるといっていいことです。

 

ですが、危険はまさに、このあいまいで、うやむやになっている状況から生まれるのです。

 

日本会議の特徴として、会員の多くが高年齢であることがあげられます。

 

おもな年齢層は60代後半から70代前半ぐらいとのことです。

 

この年齢は非常に微妙であると思います。

 

つまり、戦後70年といいますが、ちょうど敗戦の前後に生まれた世代が多いという事です。

 

まだもの心つかないか、生まれていなかったりするので、戦争を知っているとは言えない世代です。

 

そして、ものすごいスピードで経済も成長し、物質的な豊かさがあり、技術も1世代ではあり得ないスピードで変わっていきました。

 

例えば電話にしても、やっと近所に一台はいって呼び出してもらった時代から今のスマホまで一気にきてしまっています。

 

これは、動物としての人間のキャパを超える出来事ではないでしょうか。

 

こうした環境で、何かが抜け落ちてしまっていると感じるのは自然な感性であると思います。

 

物質的には豊かになったけれども、それは幸福の実現とでもいうような精神的な充実と安心を与えてくれません。

 

日本人の精神のよりどころであった床の間であるとか、きれいに磨かれた床であるとか、生けた花の美しさとか礼儀作法とかが環境とともに失われ、恐ろしい犯罪、その低年齢化とか出生率の低下とか、原因はよく理解できない変化があり、それが不幸の原因であると考える。

 

すると、それももたらしたものは、結局は米国から入ってきた西欧文化であり、個人主義である。

 

人間はもともと秩序ある共同体のなかで初めて生きることができる。それが実現できたのは明治憲法の思想であり、それを失ったから不幸なのである。

 

 

ざっと、以上のような考え方が可能なのかなと思います。

 

 

そして、なんとなく変化を嫌う体質が生まれ、それは一定の人たちの共感を呼び運動として力がでてくる。

 

そして朝日新聞を嫌い、君が代斉唱をすべきだと考えるだけでファンクラブのように結びついただけの団体であるから、「ホシュ」という事になります。

 

復古思想が悪いわけではなく、むしろ弱った状態である場合が多いと思うのですが、これがなぜ危険なのでしょうか。

 

 

それは、一種のポピュリズムになるからだと思います。

 

それも、日本人だけは特別だというユダヤ人顔負けの選民思想つきのポピュリズムです。

 

そして、それが政治と結びついたときに、ヨーロッパの国々やアメリカと同じように、排他的な政策をする国になっていき、それは全体主義、ファシズムに結びついていくから危険なのです。

 

 

安倍首相は小泉さんに抜擢されて出世したわけですが、今は原発の輸出について、小泉さんが強く批判しているのは、皮肉としかいいようがありません。

 

 

安倍首相には日本会議のブレーンがついているらしいですが、これまでの主張については、独自なものはなく、基本は日本会議の主張と一致しています。

 

 

この状態ではあまりにもリスキーだと僕は思います。

 

 

だからこの森友学園の問題は、もしかすると日本へ危険を伝える信号であるのではないかと考えています。

 

 

20170319 by okkochaan