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こんにちは、おっこちゃんです。

 

今日は、シニアについて何かをしようとするときに、いったいどのようなことが
障害となるだろうかということを考えてみたいと思います。

 

このブログのサブタイトルでもありますが、僕は人間の幸せとは、
いかに偏見から自由で、いつでも新鮮な気持ちで人や物事や
風景を観ることができるかにかかっていると信じています。

 

これについては、逆に自分の状態が弱っているかどうかを知る、
わかりやすいバロメーターがあります。

 

僕自身の経験でもありますが、心も体も弱っている時というのは、
街を歩いても、その場所で過去にあったマイナスな出来事ばかり
思い浮かべてしまいます。
また、行き違う人たちの顔を見ても、常にだれか自分の既知の人物の誰に
似ているとか、あるいはもっと進んで、自分が知っている、
だれそれではないかと見てしまいます。

 

この状態は、心身ともに弱っているために、防御本能が働き、新しいことを
取り入れることを拒否している状態なのです。
どんなに多くの経験をもった人間であっても、一人の人間である以上、
その経験には限界があります。

 

つまり経験値には限界があるので、
その経験の範囲でしか物を見なければ、もともとが狭い経験なので、
その判断はさらに狭いものになっていきます。

 

それに対して、常に新鮮な初めて観るように毎日の見慣れた風景、
毎日会っている人にも、初めて会ったかのようなトキメキをもって、
話すことができれば、狭い経験で判断することを初めからしていないので、
予想を常に超えた新しい発見を毎日みつけることが出来るのです。

 

すると脳は新しいことを取り入れるために活性化し、老いることから
解き放たれて、常に若々しい状態を保つことができるようになります。

 

もし世の中に、このようなシニアが多数出現したとしたらどうでしょうか。

 

ジョンレノンの有名なIMAGINのような世界がすぐに実現するのでは
ないでしょうか。

 

しかし・・・・・

 

もちろん、そうはなっていないのです。。

 

そこには、容易に崩れない、立ちはだかる壁があります。

 

その壁は、シニアの方々を内と外との双方から規定し、
がんじがらめにしてしまいます。

 

具体的には以下のような偏見が存在します。

たとえば、

・ シニアだからパソコンはできないことは仕方がない
・ シニアだからスマホなどは似合わないし、持つ必要もない
・ シニアだから、いまさら勉強なんてすることはない

というような事が現実にかなりの確率で存在します。

 

でも、これらの例は、そもそも「シニアだから」というほど、
シニア特有のものではありません。いや、むしろ若い方でも
多いかも知れない事項でもあります。

 

ですが、この偏見の壁は、厚いのです。

 

僕がシニア向けに何かをしようと思うときに、否応なく意識するのは
こうしたことです。

 

もうちょっと具体例をあげてみます。

 

僕は、自分が住んでいるマンションの持ち回りでの役員を
したときのことです。

 

すぐに気がついたことは、役員間の連絡網のあまりの古さでした。

 

回覧を順番にドアポケットに入れて回していくのです。

 

内容は、管理組合が作成した費用の承認(水道修理の工事費だとか
あらかじめ決まった費用)であったり、議事録などですが、結構
膨大な資料で盲判を押しまくる状態でした。

 

僕は、最近だと紙でのデータ保存にかなり不安を感じるのですが、
年寄りが多いマンションなので、ほとんどの方は逆で、紙でないと
不安なようでした。

 

そもそも人間が紙を発明したことも革命的な出来事だったはずですが、
現在のそれにかわるネット上の掲示板だとかLINEでグループを作っての
連絡などは、スマホも使えないので不可能な状態でした。

 

マンションの主な問題は、日本の他の地域でも共通してあるような
問題でした。

 

・ 孤独死
・ ペット問題
・ 空家問題
・ 外国人の居住による騒音やゴミ処理
・ 不法駐車
・ コミュニケーション不足
・ 災害対策

 

僕はこうした問題は、理事が集まって議論するより先に
なんらかのコミュニティをいくつか作り、自然発生的に
でてくる意見に耳を傾けるべきだと考えました。

 

だいたいの理事は持ち回りでもあり、積極的な意見はいいません。

 

そこに、強く積極的な改革派がたまにあらわれるのですが、
それはそれで、現状維持の強い意思があるために、
つぶされるのです。

 

今思うと、シニア関連のビジネスをするのは、こうした方々の
考えや行動パターンをよく研究しなければならないことが
よくわかります。

 

でも、パソコンも知らず、ワープロはちょっと触ったことがある程度で、
スマホは持たず、そうしたことに興味も持たず理解ももたない方々に
例えば、ネットビジネスをやりませんかといっても無駄だし、
会議の回数をへらして、LINEでのチャットをもっと入れようといっても、
はっきりいって無駄なのです。

 

シニアの人口比率が年々あがっていても、これといってすばらしい
ビジネスが出て来ないのは、こうした事情があると思います。

 

趣味、興味の志向のリサーチもされていますが、それを見ても、
興味がある塊が見つけ出しずらいため、ターゲットが絞りづらい
状況だと思います。

 

さらに、ある調査によれば、半数以上のシニアが現状に、
満足しているのです。

 

またお金を使わないでもっていたいという強い志向があるため、
これもまたセールスの障害となっています。

 

となると、満足⇒不満の発見もしくは自覚の促しという
大変なプレセールスのステップが必要になるかもしれません。

 

僕は一般受けする方向などに興味はもともとないので、ニッチでも
楽しい環境を創造して、あまりの楽しさに部屋でじっとなにもせずに
いるシニアもついに自分をおさえられず加わってくる方向を
考えています。

 

そのような楽しいことを思いつく限りだしてみて、可能なことから
実行していってみたい・・・そんなことを考えています。

 

とりとめがなくてすみませんでした。