こんにちは、おっこちゃんです。

 

先日、草加市で起きたトラックが赤信号で全くスピードを落とさず交差点で車2台と衝突後に歩道に乗り上げて、お母さんと2歳の子供に正面から突っ込み、お母さんが亡くなった母子死傷事故について、トラック運転手が携帯電話でナビを見ていたことがわかったようです。

 

当然ながら携帯を見ながらの運転に非難が集中しており、僕も同じ憤りを感じています。

 

でも、一方で自分も運転をする立場として、僕自身も気をつけなければいけないなと思いました。

 

まだ事故は調査中なので全くわからないのですが、例えば運転手が慣れておらず、運転も道路もわからず、赤信号をうっかりするぐらいパニック気味になってしまっていたという可能性はないのでしょうか。

 

遺族の方にとっては、憎んでも憎みきれないことでしょうし、なにを思ってみたところで亡くなったお母さんは帰ってこないという思いに押しつぶされると思います。

 

つまり、やり場のない怒りだろうし、なんで彼女が我が子がこんな目にあわなければならないのかという思いは、なぐさめることすらはばかられるほどです。

 

例えば、統計上、1000人に5人の割合で交通事故によって亡くなる人が仮にいるとして、それがやむを得ない理由ではなく、スマホを運転中にみることが原因だとします。

 

そこで、ようやく携帯電話を運転中に見ることを厳罰化しようということになり、それで同様の事故が1000人のうち1人に減ったとします。

 

でも、だからなんだというのでしょうか。

 

お母さんの死によって、スマホを見ながら運転する人がいなくなったとしても、お母さんはもう二度と帰ってきません。

 

一人の人間の不注意によって起きてしまった「朝、いってくるよ」といったはずの「ただいま」で終わるはずの生活が不意に中断されてしまったのです。

 

しかし、それにもかかわらず、かつての酒酔い運転が厳罰化によって年々減少しているという事実を考えると、携帯電話についても同様に厳しくすることぐらいが、人間のやれる限界なのかもしれません。

この携帯電話の厳罰化については、すでに自民党内で検討には入っているようです。昨年ポケモンをやっていての事故が発端らしいです。

 

そしてスマホや携帯を運転中に操作することに関して、酒酔い運転と同じレベルの罰則にすると言っています。

 

ちなみに、現在の酒酔い運転とスマホ操作での自動車事故の量刑を比較すると以下の通りです。
酒酔い運転: 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
酒気帯び運転: 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

スマホ操作で事故を起こした場合:3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金
スマホ操作をした場合(事故は発生していない場合):5万円以下の罰金

 

ご覧のとおり、量刑の差は歴然としていますが、これに加えて、酒酔い運転が即免停など、明確に犯罪扱いされているのに対し、スマホ操作の場合は、交通違反通告制度の対象となるため、実際のところ罰金のみで済むので、犯罪を犯しているという意識は希薄ではないかと思われます。

 

ちなみに、違反で科される点数は、携帯電話は多くてもわずか2点で、酒酔い運転の35点とは比較になりません。

もちろん、今回のように人を死傷させた場合は、刑罰の対象になり、過失運転致死罪が成立すると、7年以下の懲役・禁固または100万円以下の罰金、より悪質な危険運転致死罪の場合は、最高で20年の懲役と、殺人罪と同等の刑罰が科されます。

 

スマホ運転を厳罰化したからといって、亡くなった方は戻ってこないし残されたかたの心の傷が癒されることはないかもしれません。

 

それでも僕は、スマホ運転の厳罰化は必要だと思っています。

 

このニュースへのあるトラック運転手さんからのコメントで、運転席が高いのでよく見えるんだけど、運転中にスマホをいじっている人は当たり前にたくさんいる、というものがありました。

 

僕自身も運転しながらスマホをいじっている方はよく見かけます。

 

歩きスマホの事故もあとをたたないですし、とにかくスマホをしながら動く行為は危険です。

 

 

また、最後に、この記事を書きながら思い出したことがあるのでちょっと書いておきます。

 

それは、小さい頃、僕の家では(おそらく多くの他の家でも同じ)、夕食時にご飯を食べながらテレビを見たりしているとかなり怒られたことです。

 

今では、そもそも一家団欒がすくなくなってしまったし、テレビを見ながらが当たり前になってしまいました。今の30歳ぐらいまでの方に対しては、ほとんど神話レベルの話かもしれません。

 

一家団欒には、家族一同が一日一回は一緒に話したりする時間を大切にしたいという意思が働いていたと今では思います。

 

その後、「テレビを見ながら」の勉強も効果がある場合があるという話になり、ご飯の時にテレビを消して、という人は少なくなったと思います。

 

この「ながら」、確か、「ながら族」という言葉もあり、決して悪いことでもないという風潮となりました。

 

僕も、仕事をしているときに、電話で話しながら全く、別のメールを書いたり普通にやっていました。

 

しかし、スマホは別物なのです。

 

スマホ運転の厳罰化は必要だと思いますが、まずは自分から絶対やらないように肝に念じました。

 

20170110 by 0kkochaan