こんにちは、おっこちゃんです。

 

僕はブログ上で、個人的な攻撃はしませんが、8日の稲田防衛相の「教育勅語の内容はいいものがある」といった発言については、多くの方と同様に、埋めようもない不信感を持ちました。

 

稲田防衛相については、これまでも気になる答弁が多くあり、一度できてしまった疑念や不信感は容易に拭えないレベルまできています。

 

これが大臣でなければ、問題もないのでしょうが、権力をもったしかも防衛大臣であるとなると無視できません。

 

とはいえ、報道では、前後の文脈をとらえず言葉尻をとらえて批判される場合もあります。

 

今回は国会での答弁であるので、前後のやり取りも見たうえで判断しましたので、皮肉にもその答弁で稲田大臣がおっしゃっているような一面的な見方はしていません。

 

いずれにしても、稲田防衛相は、本気で教育勅語を悪くないと考えていることを公言したわけですが、これは非常に恐ろしいことです。

 

教育勅語を何度眺めても、そこにあるのは、道徳の天皇からの押しつけと、ひとたび事があれば馳せ参じて皇道を守るために戦えということしか読めません。

 

僕はここで、声を大にして微妙なことを言いたいと思います。

 

その、天皇のために馳せ参じるところを、国を守るという当たり前のことだとおっしゃる方がいます。

 

仮に天皇を守るのではなく、国を守るととったとしても、天皇を守るという意味が含まれていて、そう読むことが可能であればOUTだと僕は考えます。

 

これが、教育勅語を排した時の衆議院決議における「思うにこれらの詔勅の根本理念が主権在君並びに神話的国家観に基いている事実は明らかに基本的人権を損い且つ国際信義に対して疑点を残すもとになるとした理由なのではないでしょうか。

 

僕は、衆参両院で教育勅語を排することをその理由とともに明確に決議しているにも関わらず、「教育勅語の内容は悪くない」などと大臣の立場で不用意に発言することが信じられないし、言葉を都合のよいように解釈、拡大解釈する余地があることを恐れて、教育勅語を排する決定をしたと考えています。

 

そのことを知っての上での稲田氏の発言があったとすれば、恐ろしいことですし、知らなかったとすれば立場と内容からいって避難されても仕方がないと思います。

 

故に、菅官房長官も稲田氏の発言を「個人的な意見」とせざるを得なかったのです。

また教育勅語は道徳的に高いものがあり、他国でも採用されたということをおっしゃるかたもいます。

 

「教育勅語にある親孝行とか兄弟愛とかの11の徳目は誰が見てもすばらしいけれども、道徳の押しつけである点が問題だ」という意見です。

 

これは正しいのですが、内容が良いからといっても入れ物が悪ければ、それは悪いものとしなければならないのです。

 

なぜかというと、「悪くない、いや優れている」という理由で採用してはならないからです。

 

世の中には似て非なるものというものがあると思います。

 

そして、恐ろしいものは、似たものというか亜属というか、そうしたところから発生するように僕は思っています。

 

わかりやすく例示すると、たとえば、自民党の敵は共産党ではなく、自民党の中にあると思います。

 

むしろ明らかに主義主張が異なる場合は、敵とはなりえないと思います。

 

いずれにせよ、教育勅語は国民の意思により衆参両院で廃止となったことを再度肝に銘ずるべきです。

 

 

それと、私見ですが、稲田大臣ですが、政治家としてあまりにもヒューマンスキルが足りなすぎると思います。

 

聞くところによれば、日本では女性が出世するのは難しいと考えて弁護士になられたそうですが、司法試験にはヒューマンスキルをみるチャンスは面接以外にはない気がしますので、勉強ができるだけでヒューマンスキルがない人でも合格できるのでしょうか。

 

とにかく感情的になりやすい、打たれ弱い、多面的な見方ができないなどなど、素人目にも危なっかしく見えてなりません。

 

例の幼稚園の理事は2年前に会ったと言い、稲田さんは10年前にあったきり会っていないと事実確認を求めたいところですが、2年前に会ったかもしれないなら「会ったかもしれないが覚えていない」と言うべきだし、何か教育勅語を介して特別な関係があるのを隠していると勘ぐられてもしかたがない状況です。

 

それにしても、今の日本は、教育勅語を是とする人たちが国会を占拠しているのでしょうか。

 

奇しくも森友学園の問題で明らかになった現政権の考え方を選ぶのも国民、選ばないのも国民であるべきですが、よくよく日本が大政奉還から戦後に至った歴史を学び、考えてみるべきだと思います。

 

* 籠池理事長が大阪府に小学校の認可を取り下げたこと及び理事を退任する意向があるというニュースが今入ってきました。

 

籠池氏は「トカゲの尻尾切りはやめてほしい」とビデオで発言していますが、それは多くの国民も同じだと思います。

 

急な退任の理由も不可解ですが、退任と真実を知ることとは別にあるべきなので、森友学園が出してくれた問題は徹底的に追求してほしいし、籠池氏もすべてを話していただけたらと願っています。

 

20170710  by okkochaan