定年後の過ごし方

こんにちは、今日は「定年とどう向き合うか」ということについて
僕が日頃考えていること感じていることを書いてみます。

 

実は、書いているうちに、僕も予想していなかった方向に
記事が勝手に動き始め、驚きの結果となりました。

 

なので、よかったら最後までお読みください。


 

このブログをお読み頂いている方にどれほど年齢の幅があるのか
つかめませんが、もし10代から30代のかたがお読みになったら、
特によくお読みいただければと思っています。

 

なぜなら、労働人口の年齢構成や厚生年金の問題のために、
定年が75歳まで延長するとか、もしくは定年という制度そのものが
なくなる可能性がかなり現実味を帯びてきているからです。

 

また僕は、10代~30代ぐらいの方の多くが、僕などが
想像もつかないぐらい覚めた一面をもっていることを知っています。

 

どういうことかというと、人生設計(いくつになったらこうするとか、
いくつまでにこれをやるとか)を信じられないぐらい細かく計画・
分析をしたりしているからです。

 

そして、その内容の多くは誤解を恐れずにいえば、うんざりするぐらい
現実的で夢がありません。

 

僕はシニアに夢と希望を持ち続けて、何かに死ぬまで
打ち込み続けることにより、健康も維持し社会の役に立つ
活躍もできると思って、このブログもそうした信念に
支えられていると考えています。

 

ですが、よくよく考えると、これは僕の独りよがりにすぎず、
僕が勝手にイメージした、「シニアとはこうだ」とか、
「シニアはこうあるべきだ」とかの固定観念に自らを縛っている
だけかもしれません。

 

もしそうであれば、前回ブログで書いたとおり、シニアシニアと
こだわることが間違いであり、そのような枠は、とっぱらったほうが
いいに決まっています。

 

若い世代の方々について夢がなく現実的であると思ったのは、
僕自身がそうした世代と接することが多いために感じたことです。

 

ただ、その接した数は十分ではないかもしれません。

 

こう考えてくると、僕は自分の考えが、非常に偏見に満ちているし
そのアウトプットである発想もつまらないものになっていることに
気づかざるを得ません。

 

その状態で記事を書き続けるということは、読んでいただいている
方々から共感・感動などを得られることはなく、僕が一方的に
同情や共感の押しつけをしていることにほかなりません。

 

そうです、僕は「定年とどう向き合うか」というお題をつけて、
大新聞の社説よろしく大上段で書こうと思ったのに違いないです。

 

そして、考えられる問題を羅列し、2、3人のケーススタディを紹介し、
体裁よく記事をまとめようと思ったに違いないです。

 

また思い出しましたが、よくブログを書けないと悩んでいる方の
多くは、大新聞の社説のような記事を書こうとしているという
過ちを犯しています。

 

そして、そのような方の多くは、社説を読むときも、心のどこかに
それを読むことにより、知ったかぶりして他人に話し、
「すごい」とか「物知りね」とか、尊敬されたり注目されたいという願望が
ひそんでいるのです。

 


これは広い心でみれば、かわいいなと思えることです。

 

ですが、せっかくこのブログをここまでお読みいただいた方には、
僕は強く申し上げたいことがあります。

 

いま紹介した社説をめぐる話ですが、決して馬鹿にして言った
わけではありません。

 

そうではなくて、これは、人間の根本欲求である、
「人から認められたい」という社会性をもった欲求なのです。

 

しかし、これをお読みになった方々に、僕は強く申し上げます。

 

そんなつまらないことは、今日限りでやめませんか?

 

だって、その行為は何にも生まないからです。

 

本来、知識や経験というものは、使って初めて価値があるのです。

 

定年をむかえる世代をめぐる一般的な問題が、あなたの今後の
計画にとって、重要な意味を持つ場合だけが例外的に意味を
持ちますが、そうでなければ、あなたにとって、全く意味のない
不要な情報に過ぎません。

 

もし、あなたが現在、会社員で遠からず定年をむかえるとすると、
まっさきに考えるべきことは、

 

これまで、あなたを拘束していた会社や上司やあるいは顧客といった
あなたを縛ることから、開放されるということではないでしょうか。

 

あなたが真面目な会社員であればあるほど、その自由に対する
衝撃は強いものとなります。

 

それは丁度、不意に敗戦があり、これまで天皇陛下万歳と思っていた
あなたの親の世代が、突然、人間は生まれながらに自由で平等だと
いうことになったと同じです。

 

その衝撃に耐えられなければ、生き続けることは難しいわけです。

 

あなたは、会社を離れるのです。

 

あなたは、朝起きて会社に行かなくてよくなるのです。

 

あなたは、運がよければお金も少しはあり、そしてなによりも、
自分で自由に使える時間があるのです。

 

こんなすばらしいことは、人生で滅多にないかもしれないことなのです。

 

だから、まずこのことに対して、心から喜べるようになってください。

 

何十年も監獄にいた囚人が、人間の社会に戻れるのと同じです。

 

この自由を無駄にせずに使いきることを真剣に考えてください。

 

さもなければ、再雇用されて安い給料で会社に居させてもらうしか
ありません。

 

それは、あまりにも、MOTTAINAI と僕は思います。

 

この偉大な船出、偉大な地図のない旅への出発を祝福しようでは、
ありませんか!

 

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20160710  by okkochaan