こんにちは、おっこちゃんです。

 

うっかり見逃すところでしたが、4月14日の閣議決定で、ヒトラーの「我が闘争」を教材として使ってもかまわないと答弁書を決定したとのことです。

 

教育勅語についても同様でしたが、まさの驚き、絶句のレベルです。

 

政府は14日の持ち回り閣議で、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーの自伝的著書「わが闘争」の教材使用について、「教育基本法等の趣旨に従っていること等の留意事項を踏まえた有益適切なものである限り、校長や学校設置者の責任と判断で使用できる」とする答弁書を決定した。民進党の宮崎岳志氏の質問主意書に答えた。

答弁書では、「同書の一部を引用した教材を使用して、執筆当時の歴史的な背景を考察させる授業が行われている例がある」と紹介。その上で、「仮に人種に基づく差別を助長させる形で使用するならば、同法等の趣旨に合致せず、不適切であることは明らかだ」と指摘し、そうした指導があった場合は「所轄庁や設置者において厳正に対処すべきものだ」としている。(2017/04/14-20:03 時事ドットコムニュース)

 

僕は、子供は大人が考えているよりはるかに物事がわかっていて、柔軟な思考が可能であると思っています。

 

しかし、野党からの質問についての回答だとしても、こんな回答しかできなかったのでしょうか。

 

回答内容を見ると、「同書の一部を引用した教材を使用して、執筆当時の歴史的な背景を考察させる授業が行われている例がある」と紹介。その上で、「仮に人種に基づく差別を助長させる形で使用するならば、同法等の趣旨に合致せず、不適切であることは明らかだ」と指摘、となっているので、一見、問題ないように思えます。

 

 

しかし、このところの右傾化した状況、その前の教育勅語もいいことをいっているという理由で教材として使用できるに続いての「我が闘争」なので、不安を覚えるひとが多くいることは間違いありません。

 

そこをあえて「我が闘争」とくるのは、よほど国民感情への忖度がないか、野党の突っ込みに対して感情的になっているか、そもそも考えが浅く狭いのか、理由はどうでもいいですが、これでは、閣議決定があたかも恐怖政治を行う場所であるかのようです。

 

仮に、人間の思想の流れとして歴史的な資料について一切統制しない、あるいは、政府としてそこに立ち入ることは決してせず、言論と思想の自由を保証するというのであれば(そうはいっていませんが)、そうした基本スタンスについて改めて明確に述べて欲しかったと思います。

 

それに、教育勅語が教材として問題ないとしたことについても、その理由について明確な回答はなされていないし、今後もなされないだろうからです。

 

海外からの見方にしても、教育勅語につづいて「我が闘争」となれば、一体何が起こっているのか?日本は大丈夫か?と思われてもしかたがないのではないでしょうか。

 

「我が闘争」を教材として使用できるとしたのであれば、同様に、教育基本法等の趣旨に従っていること等の留意事項を踏まえた有益適切なものである限り「資本論」も「共産党宣言」も校長や学校設置者の責任と判断で使用できる とすべきだと思います。

 

この安倍内閣は一体、何をめざしているのでしょうか。

 

昨日も花見の会を開き、今年の厳しい風雪を乗り越えてきたと、それこそ我が闘争よろしく発言なさっていて、それでいて話したことは労働時間の短縮というチグハグぶりです。

僕の知るところでは、成功して盛大な花見をした歴史上の人物では豊臣秀吉がいますが、花見の会は没落へのサインではないかと思っています。

 

残念ながら誰も風雪に耐えたなどと思っていないし、傍らに疑惑の中心人物である昭恵夫人もいるのを見るにつけ、説明責任を果たさない不誠実さしか伝わってきません。

 

本当に安倍内閣がやっていること、言っていること、それによって今後起こるであろうことを真剣に考える時ではないでしょうか。

 

野党に向けてではなく、国民に対して、誠実な態度を求めたいと思います。

 

かつて仲が良かった中国や韓国とも疎遠になり、疑心暗鬼な気持ちにさせる変なムード作りを安倍内閣は助長していると思います。

 

国内で横行しているヘイトスピートも、今後は放置される可能性だってあります。

 

近隣の中国・韓国と仲良くすることが悪いなどと自民党でさえ行ってこなかったことです。

 

こうした閣議決定が思想統制であるとか、矮小な価値観に導くマインドコントロールにならないことを心から願っています。

 

 

【参考tweet】

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20170415 by okkochaan