こんにちは、おっこちゃんです。

 

実は、このところ記事を更新できませんでした。

 

今日、証人喚問後初めて、森友学園への昭恵夫人からの100万円寄付が問題な理由について書きたいと思います。

 

森友学園の籠池理事長の証人喚問が23日あり、僕はその前後で関連記事を何度も書こうとしていました。

 

しかし、籠池さんの国会での堂々とした対応を見るにつけ、僕のなかで漠然と考えていたことが、もしかすると間違いではないかと強く思ったことがなかなか記事が書けなかった大きな理由です。

 

 

最大の謎は籠池さんですが、一般人として一日で衆参両院でそれぞれ2時間の攻撃や脅しにさらされ、その後は3時間、日本外国特派員協会での記者会見をしました。

 

 

この一事だけでも、籠池さんが並みの人間ではないことを遺憾なく証明した出来事と考えています。

 

 

そしてご存知の通り、23日の証人喚問が終わっての感想・対応は与党と野党とで全く異なっています。

 

 

僕は与党の計画、それは簡単に言うと、籠池氏が国会での証人喚問でびびってしまい、矛盾点をつかれて自白に追い込むことだったと思いますが、残念ながら籠池さんの予想外の能力、秘書の谷さんからのファックス回答に2枚目があることについて与党側に十分な準備がなかったことなどから失敗したとみています。

 

 

その一つの証しとして、本日(26日)朝に、籠池氏を偽証罪で訴えることを検討すると一旦しながらも、午後になって野党の状況から偽証罪で訴える3分の2の席数はあっても、過去12の偽証罪の申し立てがすべて全員一致であったことにも照らして、断念と発表しましたが、これも心象に訴えることを初めから狙ったものと考えます。

 

 

つまり、与党側には籠池氏を偽証罪で訴えようなどと初めから考えていなかったと思います。

 

 

籠池氏を偽証罪で訴えるためには、その確証をとらなければなりませんが、それをすればブーメランで昭恵夫人の証人喚問が避けられなくなるために、籠池氏には嘘が多く偽証罪で訴えたいが、すでに籠池氏の嘘はあきらかであり、この問題にこれ以上の時間と労力を費やすべきではないという結論があるかのごとくして、籠池氏の主張をつぶし、野党の追及も逃れるという作戦だと思います。

 

 

さて、僕は、昭恵夫人からの100万円の寄付があったかどうかを確かめる動きをすることは非常に重要だと考えています。

 

 

つまり、「忖度」については、すでに100万円の寄付があろうがなかろうが生じうる環境があったのではないかと思われ、その点では、100万の有無は問題ではありません。

 

 

しかし100万円の有無を追求することにより忖度の有無もおのずから明らかになる可能性が高く、昭恵夫人と森友学園の主張が真逆である以上、双方からヒアリングをするのは当然だと考えます。

 

 

そうではなく、籠池氏のみ証人喚問するというのは、まさに権力の乱用以外のなにものでもありません。

今日みた記事では、橋下徹氏、松本人志氏のお二人が100万円は重要でないと書いており、問題の本質は値引きが妥当かの検証と政治家の口利きがあったかの2点だとおっしゃっているわけです。

 

 

これは、一見、もっともに聞こえるのですが、23日の籠池氏の国会での発言から考えると「神風が吹いた」ということから何らかの力が働いたと考えるべきで、実務上の承認プロセスのどこでその力が働いたのかという検証こそ重要だと思っています。

 

 

つまり8億円の値引きが順当であるにせよ、そうでないにせよ、常識的には極端な値引きであるので、値決めをしたときの決裁および決裁者をしっかり調べて欲しいと思います。

 

 

記録がないというのが破棄のルールがあるそうですが、これまた一般常識からすると信じられません。ルールがなければ今後作るべきではないでしょうか。

 

 

ポイントを整理するとこうです。

 

1. 8億円の値引きは妥当か (一般的な値決め方法、決裁方法、決裁者を再度調べる。記録の有無を再度徹底調査する。関係者への徹底ヒアリング)

 

2. 1.のヒアリングで森友学園に特別な対応をする必要があったかどうかのヒアリングを行う。

 

 

 

結局100万円の寄付の有無は大きな問題でないにしても、何らかのパワー(神風)があったろうと考えるほうが自然であり、その神風が「忖度」という言葉であらわされる一種の不作為の口利きではないかと考えます。

 

 

そして、そこに昭恵夫人が関与しているだろうことは高い可能性として考えられると思います。

 

 

昭恵夫人はご自身の考えもあり森友学園の教育方針に賛同し、応援してこられたのは籠池夫人とのメールのやり取りでもわかります。

 

 

この問題になると妙に早口で感情的になる安倍首相の対応、昭恵夫人から100万円の寄付を受けたと聞くや急転して一気に私人である籠池氏のみを証人喚問したそのパワハラともいえるような追及、その反面、昭恵夫人の証人喚問となると断固拒否するという態度が生んだ疑惑や不信感をなんとか解消させて欲しいと思います。

 

 

またこの事件を後年どう呼ぶのか、「森友学園不正値引き事件」とか「アッキード事件」とか呼ぶのかわかりませんが、このことが、日本の議会政治に汚点を残すことにならないように祈っております。

 

籠池氏が国会で発言された「事実は小説よりも奇なり」が「事実はやぶの中」とならないように徹底解明を望みます。

 

また奇しくも外国人記者クラブで同じく籠池氏が発言された、「時代の閉そく感」という言葉は心に残りました。

 

 

ほとんどの国民が意識するとしないにかかわらず感じているだろう「時代の閉そく感」、その閉そく感がどのような形でアウトプットされるのか、そのフラストレーションを解消するために、王政復古的な思いが籠池さんを動かしているのかもしれません。

 

20170226 by okkochaan