こんにちは、おっこちゃんです。
金正男さんの事件も驚きでしたが、突然、森友学園の国有地払い下げ(実質200万円、しかも10年分割)というとんでもない話題で国会も盛り上がっています。
豊洲問題での石原さん証人喚問もありますが、それもぶっ飛びそうな話題です。
かと思うと、トランプさんがこの頃おとなしくなったとさえ感じられるぐらい目まぐるしく大きなニュースが手を変え品を変え駆け巡っています。
民進党では辻元議員が国会をさぼってまで大阪に行ってますが、守るべきルールは守らなければ問題の大小によって許されるようなことでもないように感じます。
ともすると功をあせるように受け取られかねませんので、こんな時こそ細かな配慮が必要だと思います。
さて僕は、こうした一連の出来事を見て、冷静になって物事の本質を見極めていくことが大事だと思っています。
例えばヘイトスピーチ対策法という理念法ではありますが、明確に成立した法があるのに、園長が在日の方や”支那人”などの差別用語を使った手紙を書くなど、本当であれば、よほど外国人が嫌いで隠そうともしないことに僕は絶望的な気持ちになります。
だから国有地払い下げに不正があったかどうかが焦点になっていますが、こうしたヘイト言動の有無についても国民の知る権利としてぜひ明らかにし開示して欲しいと希望しています。
学校側にたてば、もしヘイト言動が事実無根であるのならばなおさらだと思います。
それと、「瑞穂の國記念小學院」というおかしな名称については、一言指摘しておきたいです。
国とか学の表記を旧字でしているのは、そこに学校の方針・思想があらわれているわけですから、いいも悪いもないと思います。ただ「院」については意味不明です。学習院からとって、なんとなくハクがつくとでも考えたのでしょうか。
そもそも「瑞穂の国」の何を「記念」するというのでしょうか。
このあたりの旧漢字遣いとか「瑞穂の国」、「記念」「院」とか、学校につける名前ですから、もし根拠や思想が明確でなければ僕には不可解だし、言葉を大事に扱っていないという点で、いい感じを持ちません。
もしかすると、この言葉選びについては、暴走族がスプレーで壁に自作の漢字などを書くのと大差はなく、笑って許せる範囲かもしれません。
しかし見る人によっては、その言葉から品位までも疑われる可能性があることは認識されたほうがいいと思います。
特に僕が問題にしたいのは、「瑞穂の国」という言葉です。
これは、日本の古称であり、古事記と日本書紀に記された、「豊葦原瑞穂の国」からとっているのでしょう。
「美しい日本」は川端康成さんがノーベル文学賞を受賞したときのスピーチにありますが、安倍首相も始めて首相になったときの就任演説で「美しい日本」を強調していました。
当時は、このような抽象的かつ理想主義的な表現で大丈夫かと心配でしたが、その後、体調を崩され辞任しています。
で、この古事記、日本書紀の時代ですが、朝鮮半島を伝って来日された帰化人が文化や技術を伝えたという事実をあまりにも無視されていないでしょうか。
それとも、当時の帰化人は、その後に日本人に同化しているので、今の「在日」の方々とは別だというのでしょうか。
僕は中国の方々もそうですが、差別的な言動はヘイト対策法を待つまでもなく、なんら生産的なものはないと考えます。
もちろん人間である以上、我慢ができないぐらい嫌で嫌いなことは誰にだってあります。
しかし、それを人種など差別から発された場合は違うと考えています。
それは、豊葦原瑞穂の国とも真逆のことであり、非常にニッチな、それこそ教育勅語のみをすべての価値観におくような狭量としかいいようのない考えです。
万一、「教育勅語」とか「豊葦原瑞穂の国」とかが金儲けのための演出に過ぎないのであれば、さらに悪いことです。
それは、教育を冒涜する行為であるからです。
僕は、いやしくも教育者であれば、よもやそのようなことはないと信じたいですし、昭恵夫人が教育現場を見学して、涙を流して感動した何かがあったのだろうと信じます。
だから、その何かをぜひ示してほしいと思います。
いずれにしても、僕は、狭い価値観のなかでうごめいているような生き方から、すべての方が開放されることを祈っています。
20170223 by okkochaan