龍頭の滝 紅葉 出発

 

 

 

 

 

 

【常総市から明智平まで】

 

2017年10月14日の土曜日の午前11時、いつものことながら突然、日光の紅葉を見に龍頭の滝に行きたくなり、ろくな計画もなく、午後1時に茨城県常総市の家から「日光の紅葉を求めて、竜頭の滝、日帰りドライブの旅」に出発しました。

 

 

出発が遅くなったので翌日の日曜日でもいいかなとも思いましたが、天気予報が雨となっていたので、午後だけど今日にしようと決意しました。

 

 

これは旅行記というのはおこがましいような内容ですが、これから本格的な紅葉シーズンになりますので、何かの役に立てればと思います。

 

カーナビ通りに行ったらなぜか宇都宮のメインストリートを通過する羽目になり、市内の若干の渋滞でロスがありましたが、日光道に入ってからは午後だからだと思いますが道路もすいていて快適でした。

 

 

日光道(正確には日光宇都宮道路)は、普通車料金も360円しかかからないので、ここはケチらずに利用をお勧めします。

 

 

この道にサービスエリアはあるのかなと思ったのですが、日光SAというのがありました。ちなみに道の駅の案内も出ているのですが、間違えないように注意です。

 

 

この日光SAはひなびていて土産物屋とそばうどんなどの軽食を出すぐらいですが、静かで落ち着けるのでお勧めです。

 

 

なぜか土産物とかそばとかが安いので、のぞいてみる価値ありです。

 

 

ちなみに、てんぷらそばが、今時ありえない価格で、まして観光地ではと思える400円でした。

 

 

かき揚げも僕好みのふわっと揚げてあり、ちょっとみただけで、そのサクサク感が伝わるし実際に飾らないおいしさがありました。

 

 

日光道を抜けると、いよいよ「いろは坂」に入ります。

 

 

このいろは坂は、あとでも触れますが、初めての方は登りと下りが別なので注意が必要です。

 

 

僕の「愛車」のプリウスをパワーモードにするとカーブは急ですが、楽に登れました。

 

 

一方通行で対向車はいない2車線なので、あわてずに登り、早く行きたそうな車が追い越し車線から来たら道を譲りました。

 

 

ちなみに僕はいつも思うのですが、どうしてせっかちに早く走りたがる車が多いのか不思議です。

 

 

僕の理想はできれば自然を体で感じ、森のにおいをかぎながらリラックスして登ることなのである程度、流れに合わせる以上のスピードは出す気になれません。

 

 

さて、いろは坂も終わりに近づくころに、「明智平」に到着します。

 

 

明智平 霧

 

 

 

 

 

 

 

【明智平から】

 

ここからは、華厳の滝を下に見ることが出来るロープウエイがあるのですが、濃霧のために見ることが出来ないので、乗る人もいませんでした。

 

 

ちょっと話がそれますが、僕はこの明智平に来るたびに、天海は明智光秀であるという説を思い出します。

 

 

興味ある方は、「天海 明智光秀」のキーワードで検索するといろいろ出てきますので調べてみてください。

 

 

この説を裏付ける傍証はいくつかあるのですが、同一人物とした方がしっくりすることが多いのは事実です。

 

 

さて、明智平でちょっとだけ休んで、いよいよ龍頭の滝を目指します。


【やっと着いた龍頭の滝】

 

日光といえば華厳の滝が有名です。あの一筋の大きな滝はすばらしいですが、紅葉という観点からみると龍頭の滝なのです。

 

 

明智平を出てから、ほどなく左手に中禅寺湖が見えて、橋を渡ると丁字路となり、右に行けば華厳の滝、左が戦場ヶ原(奥日光)方面になります。

 

 

龍頭の滝は左になります。時間をみると午後4時でした。家を出て3時間かかってしまいました。

 

 

中禅寺湖は天気が悪いわりには船もちらほら見えました。

 

 

左手にはボートハウスとレストランを兼ねたようなちょっと入ってみたいお店がありますが、時間がないのでスルーです。

 

 

しかしここで、僕はまたしても過去の失敗を悔恨とともに思い出してしまいました。

 

 

それは、だいぶ前に禁煙していた時のことです。禁煙23日目でニコチンを求める苦痛がほぼなくなっていました。

 

 

夏日で、途中で日光杉並木にあるパチンコ屋によってもタバコは吸わずにすんだのに、このウッドデッキで作ったお店でコーヒーを飲んだ時にタバコを吸ってしまったのです。

 

 

数人のシニアの男女のグループが湖からあがってきて元気で楽しそうに会話をしていました。それは、本当に人生を楽しんでいるという表現がぴったりあてはまる様子でした。

 

 

僕もあのように生きたいなとぼんやり考えていると、その中の2~3人の男性が、本当に美味しそうにタバコを吸い始めたのです。

 

 

それを見たとき、僕はタバコを我慢している自分が惨めで卑屈な小さな存在だと強く思ってしまったのです。これは絶対にタバコを吸いたいためのいいわけではありません。

 

 

僕は、お店でタバコとライターを買い、ためらわずタバコを吸いました。

 

 

禁煙を破ってしまったというかすかな後悔がありましたが、それは想像していたほどタバコがおいしくなかったからかもしれません。

 

 

そして僕はタバコを美味しく吸えないのは自分があの方々のように人生を楽しめないからだと考えたからです。


それはちらっと脳裏をかすめただけですが、ボートハウス調のレストランを過ぎると金谷ホテルの入り口があります。

 

 

ここには、吉田照美さんの絵が何点かありますので、興味がある方はロビーに立ち寄れば見ることが出来ます。

 

 

さらに中禅寺湖畔のおだやかな道を進みます。ライトアップもされるのかもしれない紅葉が美しい道を抜けて、再び登りになってくると龍頭の滝です。

 

 

【龍頭の滝の駐車場】

 

ここの駐車場は袋小路になっているのですが狭くはありません。

 

 

滝を正面から見るためには、ここがベストなのですが、混んでいる場合は、滝の上にも駐車場があり、遊歩道を降りてきて滝の正面に出るという方法もあります。

 

 

ただ、滝で長く時間を費やす方は多くはないので、少しであれば待った方がいいと思います。

 

 

僕の場合は、道路からやっと入った形で駐車をまつ7台ぐらの車の後につけましたが、10分程度で駐車できました。

 

 

駐車料金も滝の見物料金もかかりません。

 

 

滝つぼの見台は茶店の中にあり、すぐに行けます。

 

 

誰もが夢中で写真を撮っていましたし、僕も例外ではないですが、この滝、おそらく写真が下手でもちゃんと撮れます。

龍頭の滝 2017年10月14日

 

 

これはスマホで適当に撮ったものですが、それでも、この滝はまるで絵葉書用に作られたかのように絵になっているのです。

 

また、この茶店に隣接して小さな喫茶店がありますが、そこのコーヒーは300円で、とてもおいしそうです。

 

創業20年だか30年だかと書いてありましたが、コーヒーを入れている中年の女性がとても感じが良くて間違いなくおいしいと思ったのです。

 

僕はその店に気づく前に自動販売機で缶コーヒーを買ってしまったことを後悔しました。

 

滝の右側はよく整備された遊歩道になっていて滝に沿って登っていくことが出来ます。

龍頭の滝 遊歩道 2017年10月

 

先ほどの写真が龍の頭とすれば、このあたりはまさに龍の背中です。

 

この登りきったところが、さきほど書いた滝の上の駐車場にもつながりましが、僕は3段階ほど登ったこの写真のあたりで引き返しました。

 

 

 

 

 

中禅寺湖 二荒山神社中宮

帰りは、中禅寺湖畔にある二荒山神社の中宮に寄りました。

 

ふと、神様に挨拶したい気持ちになったからです。

 

二荒山神社の奥宮は男体山の山頂にあります。僕は山登りの根性がないので行けるかどうかわかりません。

 

中国人の4人のシニア男性の方々と家族連れぐらいしかおらず静かで、誰にもじゃまされず、作法通りに手を洗い二礼二拍手一礼と型どおり礼拝しました。

 

こんなことが素直にできるようになっている自分にちょっと驚いたりしました。

 

 

【いろは坂の下り】

 

いろは坂は登りと下りは違う道路です。

 

そのため、帰りは明智平のほうへは右折しないで、華厳の滝の方向に真っ直ぐにすすみます。

 

華厳の滝を右にみてしばらく進むと、やがてヘアピンだらけのいろは坂となります。

 

この坂道は登りよりも下りのほうがはるかに危険に思えるしヘアピンもきついです。

 

エンジンブレーキを使いながら、ゆっくりと降りていきましょう。


【再び日光SAによってひらめいた】

 

帰りも日光SAに寄りました。

 

当たり前ですが、通常サービスエリアは高速道路を挟んで上りと下りにあり同じような作りになっています。

 

しかし、日光SAにおいては、あまりにも酷似していることが、僕に驚きとヒラメキを与えてくれました。

 

夜の闇が隠したからかもしれないのですが、食堂脇にある3台の自動販売機の配置もテーブルの配置も、ついでに言えば食堂にいる2人のおばさんも全く同じに見えたのです。

 

そこで、僕は、これを利用したトリックを使った小説をひらめいてしまいました。

 

それは、ドッペルゲンガーに苦しむ心理にも似たデジャビュを故意に作り出して精神的に追い込んでいくという話です。

 

これは、ちょっと面白そうなので、書いてみようと思います。

 

もしこれだけで背中に電気が走ったような共鳴が生じた方がいらしたら、同じテーマで書いてみませんか。

 

軽い怖い話にしあげるのもアリだと思います。

 

 

【おわりに】

 

急に思いついたドライブでしたが、僕はいつもこんな調子で、わりとのほほんと生きています。

 

こんな風に書くことは初めての試みなのですが、自分が考えたことが整理されて僕的には良かったと思っています。

 

お付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

20171015 by okkochaan