シニアの夢

こんにちは、おっこちゃんです。

 

ここでは、ぼくのケースのリセットの年齢(戻りたい願望の年齢)
ということで書いてみます。

 

これは、時期によって戻りたい時期が変動するのかどうかは、個人差が
あるかなと思っています。

 

ぼくの場合は、主に2つの時期が典型的に夢に現れるので、そこが、
ぼくの願望のリセットポイントではないかと考えています。

 

それでは、さっそく第一話からいってみます。

 

 

【第一話】 —–高校に入り直す夢の始まり—–

これは、何度か見ている夢で、少なくとも夢のなかでは、
かなりの迫真性がある怖い夢です。

 

ある県下で有数の進学校に通っていた僕は、良い大学に入り、
良い会社に入るという周囲の強い期待がありました。

しかし、ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」という小説のように、
この息苦しいコースが嫌でたまらず、今でいえば、引きこもりに
なり、ついに退学してしまいました。

山間の小さな田舎町で、毎日パン工場に通って働くように
なりましたが、ときおり、同僚?のおばちゃんたちが僕のことを
うわさ話的に話していることも耳に入ってきてしまいます。

「M君は、どうしてせっかく入った高校をやめちゃったのかねぇ?
頭もよさそうだし素直でいい子で彼女もいなそうだけど」

「もったいないね」

「おとなしそうだけど、きっと何かあるのよ。よく事件があると
あの子がまさか!ってことがよくあるじゃない?」

「あんまり近づかないほうがいいわよ」

「そうね、そうしましょう」

 

そして、僕は、シベリアに流されたドストエフスキーのように、
誰とも話さず、しかし自分はいつか人が驚くような偉業を
なしとげるんだという思いだけで生きていたのです。

特にかつての同級生と会うことがつらいので、パン工場との
行き返りも、なるべく人に会わないようなルートを選んでいました。

パン工場はあまり体が強くない僕には酷な面もありましたが、
適度な肉体的な疲れを与えてくれ、気を紛らわしてくれました。

「自分は会社を作ったりすることは向いていない、やはり勉強
しなければならないんだ」という思いがときおり頭をかすめましたが、
あの高校の監獄のような空気を思っただけで、学校に行く気は
萎えてしまうのでした。

女性と付き合いたいという強い欲求はありましたが、周りを見渡しても、
対象となる年齢の女性は限られているし、自分がコンプレックスを
持っているので特に近くにいる女性に対しては、何かアクションを
取ろうという気持ちが起きないのでした。

しかし、かつての同級生たちが高校を卒業し、都会の大学に
進学するために町を去っていったあたりから、僕の気持に
変化が生まれました。

それは、もう一度、高校に入ってやり直したいという気持ちでした。

復学という道はなかったために、もう一度、受験勉強から始めました。

でも、かつてたどった道、いつか来た道を、乗り遅れてやり直す
ということが、決めたことではありますが、どうしてもやる気が起きず、
結局、受験の1か月ほど前からいやいや勉強を始めました。

しかし、結果は合格でした。

でも、勉強している間、いつも頭をかすめていたのは、
ときおり聞こえてくる、かつての同級生が有名大学に
進学している話でした。

かつての同級生がたどった道で、僕が途中まで来たことがある道、
それを僕は4年も遅れてたどっている。それなのに、当然だけど、
かつての同級生は、僕が全く知らない新しいことに取り組んでいる。

彼らは高校をすでにクリアーして、勉強したことの多くで不要と
思い忘れているかもしれない。けれども僕は、どんなくだらないと
思える知識であっても、大学に入るために勉強していかねば
ならない。

こうした思いが常に頭にあることと、結局、当時の10代としては
大きな新たな同級生との年齢差があり、自分の社交的でない
性格(今思えばこれが一番大きいわけですが)のために、
友達もできず、ただただ義務として、また2度と失敗できないという
思いから、以前よりもさらに輪をかけたような、監獄のような
学生生活を送っていたのでした。

—–高校に入り直す夢の終わり—–

 


いかがでしたでしょうか。念のためですが、これは僕のよく見る夢です。
(最近あまり見なくなりましたが、夢をみたことも忘れっぽくなっている
のかもしれません。)

 

ここから、僕は以下のようなことを考えました。

 

1.僕は高校時代にできなかったことにコンプレックスを持っている。

2.できれば高校時代をやり直したい。その理由は、将来の出世や
名声などとかかわっているらしい。

3.結局、人と同じでないと安心できないらしい。

 

ところで、これと逆な有名な話で、邯鄲の夢というものがありますね。

 

科挙の受験のために都にやってきた邯鄲が、試験前に宿で見た夢で
科挙に合格して文官となっての人生をリアルに見てしまい、失望し、
試験を受けずに帰郷したという話です。

 

僕の夢も邯鄲の夢も、夢の強烈な体験がもつパワーをご存知の方は、
理解できるのではないかと思います。

 

起きて、しばらく夢の状態を引きずり、やっと夢であったことがわかっての
安心感も大きいです。

 

もっとも人によっては、ハッピーな夢をみる方もいらっしゃるのかもしれません。
でも僕の知るところでは、不幸な怖い系の夢のほうが圧倒的に
多いと思います。

 

さて、上記の僕の例ですが、このようなリセット願望をもっているシニアに
対して、どのような提案が有効でしょうか?

また会員制のクラブであったり同好会であったりだと、どうでしょうか?

 

あるいは、そうした疑似体験的なことではなく、これから将来に向けて
変わっていくために、どのような夢で引っ張っていけばいいでしょうか?

 

大変回りくどいですが、僕の発想はこうしたことから生まれてきます。

 

でも僕自身のパワーがあまりに不足しているので、読者の方でも興味を
お持ちいただけたら、ぜひ一緒に考えていきませんか。

 

実は、第二話もあるのですが、第一話が予想以上に長くなってしまったので、
今日はここまでとします。

 

第二話はお聞きになりたいでしょうか?教えてください。

 

本日は長々とありがとうございました。