この記事の目的
昨年ですが、私は天井裏にアライグマが住み着いてしまい、その対策に結構悩まされました。試行錯誤していろいろやってみたのですが、その対策には効果があったもの、なかったものなどがあります。
そもそも天井裏にいるケモノが何なのかすらわからず、恐怖や不安との戦いもあり、経済的な不安もありました。
今はグーグルで検索すれば、AIが的確な答えをだしてくれ、とても便利になりましたが、その基本は抑えつつも、現場での実際とのずれや個別対応の違いはどうしても生じてしまいます。
私の対応は決して自慢するようなことではなく、実に些細な日常の出来事といってしまえばそれまでですが、もし同じような悩みをかかえている方に少しでも参考になればと思って書きます。
つまり個別の家にやってきたアライグマのお話として読んでくだされば幸いです。
【始まり】天井裏にケモノの足音
私の家は築50年の平屋です。いろんなところが傷んできていますが、庭もあり、住むには落ち着くし立て直す資金もないので、そのまま住み続けております。
これまで家に侵入してきた四つ足の動物について言えば、ネズミ、猫、アライグマということになります。ネズミはかなり前からいますが、過去には猫が屋根裏で出産し、子猫の声が仏壇の上から聞こえてくるようなこともありました。なお、これを書いている現在ではこうした動物はすべておりません。
比較的大型の動物である猫やアライグマですが、猫の侵入は一回だけであり、継続性はありません。しかし、アライグマについては、だいぶ以前からやってきていた可能性があります。その動物は朝方に来ることが多く、天井裏からゴソゴソという音が聞こえてくるので気づくのです。しかし、気にしなければそれで済む程度であり、ネズミかもしれないと思えないこともなく、放っておきました。
しかし四年ほど前にネズミが家の中に多数侵入してしまったことがありました。それは台所の天井にあいた小さな穴と納戸の同じく小さな穴からの侵入でした。このときは食料品が食い荒らされるという深刻な被害がありましたが、それについては別に書いております。
ネズミの対策が一通り終わり、家からネズミが消えたと思ってしばらくしてからのことです。時折侵入を試みるネズミ(ちなみにクマネズミです)は壁をカリカリ引っ掻いたりするのでネズミだとわかるのですが、それより重量感のあるケモノが屋根裏にいるのです。これまで朝方しか現れなかった比較的おとなしいケモノと違い、夕方ぐらい場合によっては日中でも天井裏におり、あろうことか、納戸の脆弱な天井を突き破ったりもしました。
こうなるともはや放置はできません。ネズミではないケモノ、可能性としてはハクビシンかアライグマとかんがえました。この二種の動物は近所でも目撃されており、また隣の家では実際にアライグマに侵入され屋根の補修工事を行い侵入場所を塞いだりして対策しておりました。
わたしがまず行ったことは、物音がする天井を棒(竹刀など)で叩き追い出すことと、Youtubeでハクビシンが嫌がる超音波とか猫の鳴き声などをかけることでした。これはある程度効果はありましたが、根本的な解決にはなりません。住み着くことは防げましたが、何度も侵入してくるからです。
当然、侵入経路を特定して塞ぐことは基本の対策だと理解していたし、ある程度の検討もつくのですが、信頼できる業者を知りません。そこで、その前にやれることを考えました。
時系列で書くと、はじめは忌避剤を使いました。ハッカやミントなどネズミも嫌がるものがアライグマにも効果があるようなので、侵入経路においたりしました。しかし、これはネズミでもそうでしたが効果は限られていました。また最近売り出している、ヒトデを乾燥して細かくしたものですが、これは、あろうことか下げた袋をやぶって食べられてしまいました。(あとで知りましたが、アライグマは動物系の食物が大好きです。おそらくヒトデは好きでなくても食欲のほうが勝ったということではないかと思います。)
次に物理的に脅威をあたえることでケモノを遠ざけるものを試してみました。これはシカなどの大型の動物とかカラスとかも遠ざけるということでした。動物、あるいはなんらかの障害物などを感知しると光をだし、かつ、音をだします。暗い夜中とかだと動物は結構驚いて逃げるのではないかと思えましたが、残念なことに家にくるアライグマには効果がありませんでした。
このように、超音波、忌避剤、光や音による威嚇、すべて効果は限られており、屋根裏への侵入は継続したため、業者に頼むしかないかと半ばあきらめておりました。
大きな転換点(侵入経路を考え直してみた)
冒頭の写真を撮ったころだったかと思います。初めてアライグマを目視で確認したわけですが、ふと素朴な疑問が浮かんだのです。
そもそもこのアライグマはどうやってそこまで登ったのだろう?という疑問です。
アライグマは木登りも上手であり、また手は人間の手に似ていて器用な動物です。そうであるとしても、壁を登るほど忍者のような器用さまではないはずです。
どうやってヒサシまで登ったのかと考えたとき、実に単純なことを見落としていたことに気づきました。家の周りには樹木が生い茂り、木登りが上手なアライグマであれば、そこを伝っていとも簡単にヒサシや屋根に登れるのです。そうしてから侵入口から出入りしているわけです。そうであれば、その樹木を刈ってしまえばよいのではないかと考えました。
家には玄関から見ると、梅の木、生け垣にしてはいますが、やたら成長が早く大きくなる木、ケヤキ、切り落としたイチョウの長い木材が処理に困って立てかけてあり、巨木になったキンモクセイが二本、さらにビワの木も屋根に迫っていました。わたしは愕然としました。どうしてこんな基本的なことを見落としていたのだろうと思いました。
わたしは、これらの樹木を一気に切り落とし、長いジャンプでもしないかぎりヒサシに届かない状態にしました。
するとどうでしょうか。
アライグマの侵入はピタリと止まりました。
それでもアライグマが庭に来ていることは、生ゴミを埋めたあとを掘り起こしているのでわかります。人間の手と同じようなアライグマの手は土を掘るのも上手です。しかも、鳥の骨とかエビの尻尾とか肉系のゴミについて熱心に掘り起こし、野菜くずとかだけだと掘り起こしません。
このことを確認してから生ゴミを庭(畑)に埋めることもやめています。
後日談
こうして、やっとのことでアライグマが来なくなりましたが、後日談として2つの出来事をご報告いたします。
しばらくしてから、一度アライグマが屋根裏に侵入したことがありました。わたしは再度侵入経路を考えました。すると可能性があるものとして、藤の木が考えられました。前回、ちらっと思ったのですが、藤の太い茎が鉄の柱にがっちりと巻き付いていたためそのままにしていたのです。しかし、藤の木を伝って登ることは可能だし楽にできます。そこで、わたしは藤の木の太い茎をなんとか切りました。すると嘘みたいにアライグマは侵入しなくなりました。
結局、我が家にとって、アライグマの対策は、侵入口の発見でも忌避剤とかではなく、その手前の単純な侵入経路を遮断すればすむことだったのです。わたしがこの記事で特に有用かもしれないと思うのは、まさにこの点です。もし似たような状況、平屋で樹木が生い茂っていて、アライグマに悩まされている方がいらしたら、ぜひ真っ先に樹木の伐採をやってみてください。すべて伐採するのではなく、そこを伝ってヒサシや屋根に登れないようにする程度の伐採をするということです。
なお、大量にでた伐採した木の処理については、炭にしたりして使用しておりますので、これはまた機会あれば書こうと思います。
2つ目の出来事は、アライグマを真っ昼間に見たことです。家から車ででたところ、道路を一匹のアライグマがかなりゆっくりと道路を渡り麦畑に入ろうとしていました。もし気づかなければ轢いてしまったかもしれません。そのアライグマは周囲を警戒する気力もなさそうで、かなり弱っており、まさに尾羽打ち枯らした様子でした。このまま弱って死んでしまうかなと思いました。
アライグマとはもともとペットとして輸入されたものが野生化してしまった動物です。北米とかでは普通にペットとして飼われており、なかなかかわいい顔をしています。思えばアライグマも異国の土地で必死に生きているのに違いなく、あわれなことと思いました。しかしこれまでの経緯から共存できる動物とは言い難く、飼育や捕獲も禁止されています。
その後、近所の庭でアライグマが死んているのが発見されてました。
おそらく、そのアライグマではないかと思います。
とはいえ、それで家にアライグマの脅威がなくなったということではありません。アライグマは日本のなかで、確実に頭数を増やしているのではないでしょうか。
現在、クマの問題のほうが深刻ですが、アライグマ、ハクビシン、キョンなどの外来の動物についても、しっかりと法整備をしつつ、動物愛護の観点も忘れず対策が進むことを願ってやみません。
以上アライグマが家に住み着いたことと、その対策のお話をさせていただきました。
お読みいただき、ありがとうございました。






