太田理財局長
引用: twitter.com

今日、21日は祝日で国会がなくて退屈だ。

 

それにしても、森友学園の問題で国会に新たに登場した太田理財局長については、その背負ったものの大きさに比べて評価されていない気がするので、僕の感想を書いておきたい。

 

僕は先日、以下の記事で自分が間違って官僚にならなくて良かった的なことを書いている。

 

財務省が日本を滅ぼす危機を回避するにはエリート採用という制度を撤廃するべきだ

だが、19日の太田理財局長の国会答弁を観ていて、それが少しぐらついている。

 

それは、高級官僚というものへの僕の見方が太田理財局長を観ていて変わったからである。

 

新たな登場人物として、実に面白い人柄だし、和田議員の失礼とも言える質問に対し首を振りながら、「それはいくらなんでも」を連発したところなど、実に人間的であり、もしかすると「それはいくらなんでも」は森友問題の動向次第では流行語大賞にノミネートされるのではないかと思うほどである。

スポンサーリンク

 

普通に考えて異常な窮地に立っている太田理財局長

財務省が森友学園の決裁文書を書き換えたことが明らかになり、たまたま時の理財局長であるために国会答弁に立ったのが、太田充理財局長である。

 

ちなみに、太田理財局長自身がこの書き換えに関与したということは無いという前提で話を進めるが、内閣人事局での采配があっての人事だと思うので、僕はそこはわからない。

 

太田理財局長もご多分にもれず東大法学部出身で、旧大蔵省からのエリート官僚である。

 

ざっくりとした経歴は以下の通り。

 

以下Wikipediaより引用:

 

学歴

1979年3月島根県立松江南高等学校卒業
1983年3月に東京大学法学部卒業

職歴

1983年旧大蔵省(現財務省)に入省

1988年広島国税局瀬戸税務署長

2000年東京国税局徴収部長

2003年金融庁監督局総務課協同組織金融室長

2005年財務省主計局主計官

2009年財務省主計局総務課長兼給与共済課長

2011年財務省主計局次長

同年9月に野田内閣で内閣総理大臣秘書官

2012年財務省大臣官房審議官

2013年再び財務省主計局次長

2015年財務省大臣官房総括審議官

2017年財務省理財局長

 

佐川氏はいわき市出身だが、一般人から見れば似たような経歴という感想になるし、官僚から類推する人格で特に区別なくとらえられてしまうだろう。

 

アフィリエイトなどは、注目される人がでれば、キーワードとして必ず検索される結婚とか子供とかのプライベートな領域を調べて書くけれども、役人に対しては、そんな興味もわかないし、なんといってもおじさんだし、つまり優秀な官僚なりに平凡なわけである。

 

だが、こうして完了人生を成功裏に全うする、ある意味、順風満帆の人生に突然、国会で矢面に立たされる事件が起こる。

 

これが、人生ってわからないなという言葉でくくり切れない不思議さが生まれる。







 

活舌が良く庶民感覚もある太田理財局長

官僚としてはかなり慣れない仕事であったはずの国会だが、太田理財局長の答弁は公平に言って優れていると思う。

 

それは必ずしも話の内容ではなく、太田理財局長の声質とか活舌の良さが、好印象を与えるし、人柄の良さも感じられる。

 

だから、世間一般では太田理財局長が「かわいそう」だという意見も多い。

 

僕は全くそうは思わないし、むしろ人生最大のひのき舞台に立てるということは、望んでできることではなく、役人人生を賭けるに値するイベントではないかと考える。

 

今の国会はさながら壇ノ浦の戦いであり、太田理財局長は那須与一なのである。

 

那須与一がいかに弓がうまくても、壇ノ浦で扇を射抜くことがなければ、その名を僕らは知ることは決してなかっただろう。

 

その証拠として、平家物語でも那須与一が出てくるのはその場面だけなのである。

 

これこそ、命の輝きと言えるのではないだろうか。

 

那須与一が奥さんや子供がいたとか、恋人がいたとか、他に手柄があったとか、僕らは全く知らないのである。

 

そして、こうしたイベントに恵まれる確率は、宝くじが当たる確率よりずっと低いかもしれない。

 

もちろん、同等かそれ以上の能力を持つ人間はたくさんいるに決まっているからである。







 

忘れてはいけない太田理財局長の立場

これまでの傍証としてだが、太田理財局長の立場は非常に困難である。

 

財務省が決裁文書の書き換えを認めた時点で、与党からも野党からも意味合いは違っても追及されるという、いわば四面楚歌の世界であるからだ。

 

与党は財務省だけが悪いというストーリーで幕引きを図り、野党は安倍首相とか昭恵夫人からの何らかの指示があっての書き換えだという話にしたいわけである。

 

これは、僕には想像がつかないが、精神的にはかなりきつい立場ではないだろうか。

 

まして太田理財局長は政治家ではないのである。

 

また僕は、こんなことも考える。

 

もし歴史のあやで、佐川氏と太田氏とが逆であったら、国会は変わったのではないかということだ。

 

佐川氏が若く見えるので、ちょっと意外なのは、佐川氏60歳に対し、太田理財局長は57歳なので年功序列通りなのかもしれないが、もし太田理財局長であったら、佐川氏と同じような答弁をしただろうかと考える。

 

これは、27日の佐川氏の証人喚問をまたねばならないが、いずれにしても、今、国会からは目が離せない。

 

僕は、最近人と会うことも少ないので、おそらくは使う機会がないのだが、もし理不尽と思える言葉をぶつけられたら、「それはいくらなんでも、それはいくら何でもご容赦ください!」と言ってみたいと思っている。

 

20180321 by okkochaan