あなたは英語ができたらいいなとか思ったことがありますか?
英語が出来れば、海外旅行も楽にできるし、なんとなくグレードアップした気になるし、世界が広がるだろうとか、派遣で仕事をしていても英語が出来るだけで時給もあがったりするとか、いいことばかり思い浮かびますね。
ですが、英語が出来ることは、それほどいいことばかりなのでしょうか。
これまでの状況から、今後の英語ニーズも含めて考えてみました。
ちょっと長いので、興味ある項目だけでもご覧ください。
また僕がお勧めするお金のかからない勉強法も紹介しています。
日本での英語の特殊な位置
いつも思うのですが、日本人は高校までに6年間は英語を学んでいるのに、どうして簡単な文章を読んだり書いたり話したりすら出来ないのでしょうか。
それは、英語に限らないのですが、日本の教育が自分の意見をもち、それを伝えるという教育を全くしてこなかったからです。
大切なことは、伝えたいものを持つことなのです。
伝えたいものを持てば、なんとか伝えるために、学ぶのです。
このような教育を受けてきてしまい、また就職してからも積極的な意見を展開し行動することよりは、忠実に言われたことをこなすことを重視されたりしていると、文字通り何も言えないし考えもしないという状態になってしまいます。
その結果、日本では英語が出来る人と出来ない人の2種類の人しかいない状態になっています。
どのくらい出来るかは通常であれば、問題にならないからです。
また、日本で盛んな語学学校ですが、海外では考えられないそうです。
アメリカのように多様な人種の方が住んでいる国では、英語が出来ない人も多いです。
その方たちが生活に困らないように無料の英会話教室があるようですが、日本のように高い授業料や立派なテキストがあるわけではないようです。
派遣での時給の相場と本当に必要とされる英語力
派遣で英語ができると、時給が100円から200円あがります。
だいたい1800円から2000円が相場だと思います。
しかし、英語が出来るという話がご本人の思い込みにすぎない場合が非常に多くあります。
通常、英語がどの程度できるかという目安は、英検とかTOEICのスコアーとかで判断します。
しかし、これが全くあてになりません。
英検であれば、最低でも準1級、TOEICであれば、800が目安です。
僕は英検1級だけは信頼していましたが、それ以外はいつも疑っていました。
資格とかスコアーを疑っていたわけではありません。
その方の英語が仕事で通用するかどうかを疑っていたのです。
逆に言えば、英検もTOEICもなくても、出来る人はいます。
英検やTOEICより信頼できるのは実務経験にほかなりません。
その職場環境を僕自身が知っている場合も多く、実務経験があれば、かなり正確な判断はできました。
また、英語力はちょっと話してもらうことが、最も簡単に判断できます。
僕の英語力は高くありませんが、相手が英語を話すのを聞いて、使えるかどうかの判断はできます。
それは、電話で話していて、「すみませんが、いまおっしゃったことを英語で話してみていただけませんか?」という質問で解決できました。
よどみなく、話を始められれば合格だし、ためらいがあれば駄目ですし、その判断は正しかったと思います。
この結果、TOEIC900で全く英語が出来ない方もいました。
また、英語のランクを挨拶レベル⇒日常会話レベル⇒ビジネスレベルと分類する場合がありますが、これも正確ではありません。
なぜなら、ビジネスで使う英語の方が、日常会話で使う英語よりも簡単な場合も多いからです。
派遣で仕事をする場合、もっとも英語を使うのは、メールのやり取りです。
簡単な趣旨を口頭で伝えられて本人に代わってメールを出す場合もあります。
しかし、通常メールで使う英単語の数は非常に少ないです。
日本語のメールを想像していただいても、単語の数が少ないことは理解できるのではないかと思います。
業界特有の単語はありますが、これはどの業界で働いても同じです。
その上、日本語ほど形式を気にする必要はありません。
大事なことは、タイムリーに正確に伝えることであるからです。
ビジネス英語の方が簡単な場合が多いとは、こうした意味です。
英語ができないと威張らないでくれ!
もしあなたが、英語が出来る方に入っている方であれば、わかると思いますが、英語ができないと威張っている方が多いと思いませんか?
僕はいつも心のなかで叫んでいました。
「英語ができないと威張らないでくれ!」と。
彼らは、何の根拠もなく、自分は英語ができないから、英語の仕事はする必要がないという権利を主張します。
そして英語が出来る人と分類されている、たいして英語が出来ない僕に仕事を押し付け、義務の放棄をするのです。
僕は大学まで出ていて、その主張は通らないと思ったし、そもそも勉強するのが義務だと思っていましたが、こと英語に関しては通ってしまうのが、不思議でなりませんでした。
「いやー、私は英語にはからっきし縁がない人間でして。」
とかのたまうのですが、そうした方は、だいたいの場合、日本語も例外なく駄目でした。
少なくとも、自分が出来ないこと、知らないことに対して謙虚であってくれと心から思っています。
また、日本にある超一流の外資金融会社に派遣したスタッフから聞いたことがありますが、その部署の方から英語のメール対応をこっそりとお願いされていたようです。
彼らは、英語を読むことは得意だし文法もしっかりしています。
ですが、たった一行のメールを返すことすらできないのです。
日本の超一流大学を卒業した高給を貰っている社員たちですが、ここでも日本の教育の弊害が出ていたのです。
派遣で英語が時給に反映されない日はくるのか
やっとタイトルの設問に対しての僕の答えを書くときになりました。
ここまで、お読みいただいた方には、十分おわかりだと思います。
つまり、派遣で英語が時給に反映されない日がくることは、当分なさそうです。
そして、英語が出来るかたが、英語が出来ることでのコンプレックスから解放されることも、当分ありません。
日本の教育も、小学校から英語教育とか始めたり、小さいころから塾に通わせたりしていますが、すべて小手先のことです。
本質は、自分で伝えたいものがあるかないかであって、語学力ではないからです。
ただ、この数年の間にスマホの通訳・翻訳機能が、本当に手軽に使えるレベルに達する可能性は高いです。
そうなってくると、言葉の障害が大きく崩れるので、自分で伝えたいものを持つことは、ますます重要になるでしょう。
英語が出来る種族に分類されている方は、「大賢は愚なるが如し」を肝に銘じ、間違っても留学経験をひけらかしたりしないで欲しいと思っています。
お勧めするお金がかからない英語の勉強法
ついでに、僕がお勧めするお金がかからない英語の勉強法を教えます。
お金もかからないし、ストレスもありません。
しかも、英語以外にも応用が利きます。
実は、この方法のオリジナルは何を隠そう、五味康祐氏の本にある麻雀上達の方法だったのです。
その本の中で、五味氏は「麻雀上達のためには、下手な相手といくら打ってもしかたがない。それよりは独学で初段までは行ける」と言い切っています。
それは、枕元に麻雀パイを置いて、就寝前の30分と起床後の30分に行うものでした。
牌を伏せて盲牌(もうぱい)と言って、牌の凸凹だけで牌を識別し、当たりの形ができるまで特訓するものでした。
この方法は、確かに雀力があがりました。
これと同様に、就寝前の30分と起床後の30分に英語の教材を聞くというのが僕の方法でした。
しかも、教材と言っても、NHKのラジオ英会話でした。
それをテキストも買わず、ただ聞いていただけです。
あとAFN(American Forces Network – 米軍放送網)、以前はFENでしたが、AM810で電波も良く入るので、これは今でもずっと聞いています。
これも初めはほとんどわかりませんでしたが、今では、80%ぐらいは理解していると思います。
それから、英語のペーパーバックを意味がわからなくても気にせず読み続けました。
すると不思議なことに、ある日突然、あたかも霧が晴れて突然目の前に上杉軍があらわれたかのように、それまでほとんどわからなかった文章が1ページまるごとわかるようになったのです。
その瞬間から、面白いように意味がわかるようになったのです。
この勉強法は、習慣化と好きな本を読み続けることの併用でしたが、要は自分にあったやり方を習慣化すればよいのです。
今は、ネットで海外のニュース番組をいつでもやっているし、字幕付きの映画をせりふを覚えるまで何度もみるとか、英語の歌をカラオケで歌うとか、いろんな教材があると思います。
ミュージカルだとセリフも豊富なので、より日常会話に近いものを覚えることが出来ます。
もし、好きなミュージカルがあったら、すべて歌えるように覚えてしまいましょう。
ネットの仕事とか仮想通貨のことを調べたりしていると、英語のサイトを頻繁に訪問することになるのですが、今では、その面で英語は役に立っています。
大切なことは、就寝前と起床後の30分を最重要な時間として習慣化することと、一度教材を決めたらすべて覚えるまで変えずにやり通すことです。
これを3か月やることで、誰でもTOEIC800点はとれる力をつけられるはずです。誰でもです。
派遣で英語が出来るのは時給もあがるし、世界が広がります。
英語は誰でも根気よく続ければ、普通に話したり読んだり書いたりできるようになります。
考える前にぜひ今からでも取り組み始めてください。
20180915 by okkochaan