派遣社員 中高年

派遣会社は登録年齢に上限をつけないことを
積極的に利用すべきだという強い気持ちが
僕にはあります。

 

それは派遣会社の戦略上とるべき方向としての
考えです。

 

法律によって年齢による差別は表面上は
禁止されていますが、採用の実態として、
年齢による制限が存在していることに
異論がある方は少ないのではないでしょうか。

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ダブルスタンダードが標準の日本社会

このように、一方では法律などで明確に禁止しながらも、
実体としては、相変わらず存在するということが、
日本社会では多いと思います。

 

そろそろ、こんな面倒なことはやめにして欲しいと
いつも思っています。

 

採用についての年齢による制限を禁止することについて、
一例をあげます。

 

たとえば、職安では、言葉はうろ覚えですが、
求人票を出す際に、
「社員の年齢層の調整のため」
といったようなチェック項目が
あったと思います。

 

そこにチェックするだけで、
いとも簡単に応募者の年齢を
制限することが出来るのが
実態です。

 

 

しかし、現状をビジネス的にシビアに
分析すれば、年齢を制限しないほうが
得られるものは多くあります。

 

 

大手の派遣会社などが書いている
派遣社員の年齢についての記事を読むと、
どれもこれも奥歯にものが挟まったような
書き方で、年齢は制限しないとしながらも、
結局、年齢による差別があることに
気づかざるを得ません。

 

中高年の方からのクレイム対策なのか、
あくまで丁寧な書き方であり、
中高年の方に寄り添った記事を書こうと
努力されているのはわかりますが、
そのことが逆に年齢を気にしている方を
傷つけていたりします。

 

つまり、人によっては、慇懃無礼と
感じてしまうという、ダブルスタンダードな
みせかけの優しさがここにもあります。

 

この記事では、そんなレベルの低い話ではなく、
派遣会社が年齢による制限を
事実上、完全に撤廃することによって得られる
利益について書こうと思います。

 

派遣会社が登録年齢に上限をしないで得られる5つの利益

まず前提として、よく言われる、
年齢が上の方の方が経験とか
人脈とか社会的信用があるから
有利なことがあるという利益は
外します。

 

なぜかというと、そうしたメリットは
確かにあるかもしれませんが、
当てはまるケースが少ないからです。

 

それに下手に経験があることが
マイナスに働くことも実際問題として
多いのです。

 

派遣社員に限らないと思いますが、
同業の明らかにより大手の会社にいた方が
入ってきて、事あるごとに、
「前の会社では、これはこうやっていた。」

とか、

「この会社のここを直さないといけない。」

とか言われたら、うざったいだけではないでしょうか。

 

 

僕は実際に、その人が嫌でやめてしまった方を
知っています。

 

 

多くの中高年の方は、経験だとか人脈だとか
言われて自信をなくしてしまうだけなので、
派遣会社の方もそこはよく認識すべきだと思います。

 

そこで、ここでは、言葉は悪いですが、
圧倒的に多いであろう、
ごく平均的で特別に秀でた能力もない
人を対象とします。

 

中高年の派遣社員を採用して得られる5つの利益

1.人選が容易である

2.長期で真面目に働いてくれる

3.コストパフォーマンスが良い

4.神対応をしてくれる場合も多い

5.無駄な顧客を識別できる

 

では、具体的にみていきましょう。

1.人選が容易である

これは、人口構成を考えれば異論はないと思います。

実際に、首都圏の派遣社員の平均年齢も40歳に限りなく
近づいているかと思います。

 

2.長期で真面目に働いてくれる

僕は採用の幻想と思っていますが、
理想とする派遣社員を25歳から34歳までの
女性としている派遣会社がまだあるのであれば、
断言しますが、その派遣会社は伸びません。

 

理由は明確で、そのような売れる女性たちは、
よりやりがいがあったり、条件がよかったりする
会社にすぐに移ってしまうからです。

 

仮に、本人に派遣当初は真面目にやろうという
気持ちがあっても、複数の派遣会社に登録するのが
普通ですので、売れる女性たちには、毎日、
魅力的な仕事がメールや電話で紹介されるので、
度重なれば気持ちが動きます。

 

まして、職場でちょっと嫌なことがあれば、
すぐに辞めるし、それを狙う派遣会社も
やめ方まで含めてアドバイスしてくれます。

 

派遣先の企業で、その認識がどの程度あるかは
わかりませんが、もし売れる女性たちの
メールなどを見ることがあったなら、
その実態に愕然とすると思います。

 

つまり、若い感じのよい女性が来てくれたと
思っていても、裏切られてしまう可能性が
限りなく高いのです。

 

派遣会社の営業は、そのリスクを企業に
ちゃんと説明しているでしょうか。

 

いくら契約上問題がないとしても、
せっかく仕事を覚えたと思ったら
辞めてしまうことが繰り返されると、
派遣先は、派遣会社の営業にクレイムしたり
しているかもしれません。

 

この理由で、僕は常に企業がは派遣社員の
採用で迷った場合は、セカンドチョイスを
するように勧めていました。

 

そして、それが多くの場合、派遣社員が
中高年である場合でした。

 

もちろん、すぐにやめるとかは、
年齢は必ずしも関係ないことです。

 

ただ、一般的な傾向として、
人間は選択肢が多ければ、その分だけ
辞める確率は高まります。

 

バブル期の派遣社員がそうでした。

 

中高年の方のほうが、現状で、
若い女性と比較すると選択肢が少ないので、
その分だけリスク回避ができるという
とても単純な市場原理があるのです。

 

3.コストパフォーマンスが良い

前項と重なるのですが、派遣社員が変わることでの
企業のコスト上のロスを一度計算してみると
よいかと思います。

 

派遣料金は、研修期間として減額することは
基本的にはありません。

 

となると、覚えたと思ったらやめられれば、
その間のコストの大部分は無駄になります。

 

その人に仕事を教えた社員の給料だって、
無駄になると言えます。

 

4.神対応をしてくれる場合も多い

派遣をしていると、いろいろなトラブルが起きます。

 

その多くは人間関係のトラブルですが、
なかにはセクハラとか大きな問題に
発展してしまう場合もあります。

 

近頃は、企業ももみ消しをしたりすることは少なく、
すぐに警察とか裁判とかになります。

 

年齢によるセクハラ被害の実態をみても、
やはり、20代30代の女性が圧倒的に多いのです。

 

セクハラを我慢しろということではなく、
中高年の方は、長く生きている分だけ、
うまく対応する方法を心得ているかと思います。

 

つまり、俗にいう神対応が出来る方が多い印象です。

 

これは、派遣会社を助けるのはもちろんのこと、
派遣先企業にとってもリスク回避ができることです。

 

5.無駄な顧客を識別できる

売れる派遣社員である、25歳から34歳の女性を
派遣して欲しいと希望する企業とか部署は、
相変わらず多いです。

 

そのため、派遣会社間、あるいは派遣会社の社内で、
生産性のない無駄なスカウト合戦が毎日繰り広げられています。

 

しかし、ここは発想を変えてみたらいかがでしょうか。

 

先に書いた通り、売れる派遣社員は、
派遣後に辞めてしまう確率が高いわけなので、
経営的にみると無駄な投資になります。

 

その為に、高額な広告宣伝費を使い、
企業イメージを売れる女性好みに作り上げたり、
派遣社員としてのベネフィット
(エステやスポーツクラブの割引など)
をつけたりと、かなりの投資をしているはずです。

 

この戦場は派遣会社にとって、あきらかな
レッドオーシャンです。

 

僕がここで言う発想の転換とは、
そうした売れる女性派遣社員についての
一切の希望を捨て去って考え直すということです。

 

何度も言いますが、売れる女性派遣社員は
派遣会社や派遣先企業の幻想でしかありません。

 

であれば、派遣会社としては、取引先を
そうした幻想をもたない企業に限定すれば
いいわけです。

 

売れる女性派遣社員ばかりを欲しがる企業は、
優先順位を初めから下げてかかることで、
多くの無駄な投資を切り捨てることが
可能になるのです。

 

最後に

念の為ですが、僕は若い方が駄目とか全く思っていません。

 

むしろ、僕なんかの世代に比べると、
びっくりするぐらい、しっかりした方が
多いと思っています。

 

限りある人的資源を生かすために、
まずは派遣会社が率先して年齢という
神話的幻想から脱却し、
登録年齢に上限をつけないというより、
積極的に中高年層の派遣に取り組んで
欲しいという思いで書きました。

 

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20181104 by okkochaan