定年後の過ごし方

今日、定年延長、21年度にも着手=公務員、65歳に段階引き上げというニュースが入ってきましたが、ネットでの反応を見たところ、予想通り評判は悪いようです。

 

定年が延長されるとなれば、定年後の過ごし方についても微妙な影響が出てくると思います。

 

この動きに潜む問題と、本質的な問題の所在についてネットの声も参考にしながら考えたいと思います。

 

政府は16日午前、関係閣僚会議を開き、国家公務員の定年を現在の原則60歳から65歳に引き上げる方針を決めた。

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今回の意味は?

多くの方の認識では、定年(というか年金受給年齢)は段階的に引き上げられ最終的に65歳になっているので、なんとなく今更感があると思います。

 

しかし、今回のニュースは60歳から給与水準を引き下げることや原則60歳以降は管理職から外す「役職定年制」を導入するとなっているので、全く意味合いは変わってきます。

 

つまり現行では、60歳が実質の定年であり、希望すれば65歳までの再雇用を義務付けているだけなのですが、定年が65歳と明確になると、再雇用ではなく継続雇用であり、ただし人件費の増加を抑えるために給与水準をさげ役職定年制を導入するということなのです。

 

働く側から言えば、特に仕事の能力になんら問題がないとすると、不当に待遇を下げられ、また定年退職というゴールがさらに5年も先になることでの不利益も予想される状態になります。

 

さらに日本では、お上の決定に民間が準ずるというわけなので、今回が地方公務員も同様の変更をにらんでいることを考えても当然に波及するわけです。

 

民間企業にとっては、業種や会社によっては65歳延長が非常な負担になる場合もあると思われます。

 

さらに、最終的には現在60歳以下の定年制を禁止ている法律も65歳以下の定年制を禁止することになると思われます。

 

ネットの反応をピックアップ

 

このニュースに関して、気になったコメントを少しピックアップしてみます。

 

65まで本当は働きたくはないよな。
年金が貰えるまで我慢して働いている人がほとんどだよ。国の税金の為に働いているようなもんだ。

いまの再任用制度は仕事以上に賃金が減る不完全なものなので、今回の定年延長は、名前だけの再任用制度の焼き直しにならないようにしてほしい。

仕事を続けたい人もいれば、のんびり過ごしたい人もいるので選択出来る社会であって欲しい。

民間は殆ど、60歳定年で再雇用で給与大幅ダウンの現状
他にもたくさんの問題があり、簡単にはいかないと思います


良い事のように言っているけれど、
歳をとって体がきつくなってからの5年は長いな・・・。

最近の車誘導や清掃の人はおじいちゃんばかり。本当は働きたくないだろうに。老後のお金もなし、保証もなし。
税金、何に使ってるのかなあ。絶対におかしい。子育てしてるときも、恩恵は感じなかったし。






僕の意見

他の政策もそうだけれども、年金についてみると、制度を作った時に予想できなかったことが起きてなすすべもなく今に至っているという印象です。

 

僕の親の世代は55歳が定年だったし、さらに遡れば昭和初期の平均年齢は40代だったはずです。

 

3世代家族は田舎であっても稀になってきているし、年寄りは尊敬ではなく邪魔にされるだけ、しかも4人に1人は65歳以上なので、珍しくもありません。

 

特に会社人間になりがちな日本の男性の多くは、会社を離れるとそれこそ何をすればよいのかわからない人がほとんどです。

 

本能的にその状態に恐怖を感じて、出来る限りながく会社にいようとするかもしれません。

 

それはつまり、会社以外で生きることが考えられない状態かもしれず、現役時代に定年後の過ごし方を考えると言っても、毎日の仕事に忙殺されて、つい後でと思う間もなく、気が付くとなんの準備もないままに老いた自分を見出すというのが現状なのです。

 

このことに対して、国はなにかすべきでしょうか?憲法の幸福を追求する権利にこたえるために手を差し伸べるべきでしょうか?

 

僕は違うと思っています。

 

それは、自己責任でなすべきだからということではなく、国が主導するのがおかしいと考えていて、それは個人の生活にそこまで干渉すべきでないという考えからきています。

 

結局、今回の案は国家公務員だからということですが、それはすなわち民間に見習えと実質上の強制が来るわけですが、税金でまかなっていることと一般企業が負担することは大きな違いがあるし、働く人にとってもなおさらのことです。

 

年金を見直すための施策はすべてやりきったと言えるでしょうか。

 

早い話が天下りの廃絶とか、国会議員の数と給料とかをまずは見直すべきだと考えます。

 

税金を多く納める人も少なくしか納められない人も、等しく喜んで納められるような社会を理想論でなく目指すべきで、そのベースの考えができていないために、税金はできるだけ取られないようにするのだと思います。

 

人間は等しく老いるわけではありませんし、病気となればなおさらです。

 

本当に40歳で仕事がきつい人もいれば、80歳でも全く問題ない人もいます。

 

それを等しく年齢で切ることは、抽象的であり発想の貧しさを感じてしまいます。

 

シニアの国をつくったらどうか

一部トライされていることを聞いたことがありますが、シニアだけの国を作り、そこで自治するというのは画期的でいいと僕は思っています。

 

働けるうちにその国に入り、すべての職種を分担して行い、体が動かくなったり病気になったら介護され亡くなっていくような形です。

 

僕には、この方が、会社のなかで疎まれながら65歳までしがみついているより、はるかに生き生きと余生を過ごせると思います。

 

 

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20180216 by okkochaan