10月18日、僕は石岡市にある茨城県フラワーパークにバラ園があることを思い出し、秋バラを観に行きました。
雨が続いていましたが、ちょうどその合い間で気持ちよく晴れ渡っていたからです。
最近、茨城県が人気のない都道府県のワースト5冠を達成した記事も書いたので、こんないいところがありながらなんで?という思いと、自分の仮説(茨城県がワーストなのは、ときめきがないから)を検証してみたいという思いもありました。
これは、僕個人の記録もかねた記事なのですが、なるべく興味をもっていただけるように書こうと思います。
ただ、茨城県フラワーパークを網羅するというより、僕が受けた印象とそこで考えたことを書きますので、ご了承ください。
僕は茨城に生まれ、茨城で教育を受け、茨城に住んでいて、僕から茨城を奪うとなにもないのではないかと思うほどです。
だから僕は茨城に対していいも悪いもなく、家族とか親に対する思いと同じで運命を感じています。
特に悪いところとか人気のない理由とかはよく見えてしまうのですが、改善して欲しいということではなくて、実態を正確に記録したいという思いがあるのです。
さだまさしさんの無縁坂という歌にあるように、「運がいいとか悪いとか人はときどき口にするけど、そういうことって確かにあるとあなたをみててそう思う」という感情なのです。
【アクセスについて】
僕は茨城県の南にある常総市というところに住んでいるので、車で行きましたが、高速道路を使えばすぐですし、電車であれば常磐線の石岡駅からバスとかタクシーとかになります。
専用のバスもでているので、アクセスについては、茨城県フラワーパークのHPで確認してください。
キーワード「茨城県フラワーパーク」で出ます。URLは下記です。
http://flowerpark.or.jp/
僕は南から車でいったのですが、筑波山の美しさについてちょっと触れておきます。
筑波山の美しさは、その稜線の美しさにあります。
なかでも筑波山の山頂から南東に伸びる竜ヶ峰はまさに龍が伏せているようだし、稜線が変化に富んで美しいのです。
冒頭の写真の右手にさらに長く稜線が伸びていて、竜ヶ峰といいます。そこに朝日峠があり、その向こう側にフラワーパークはあります。
朝日峠の下にあるのが朝日トンネルで、全長1784メートルあります。これが開通する2012年以前にはフルーツラインという道を通って山越えをするしかなかったのですが、便利になった反面、筑波山の自然を楽しむという意味では情緒が落ちてしまった気もします。
その結構ながいトンネルを抜けて、少し下ると、フラワーパークです。
フラワーパークという性質上、しかたがないのかもしれませんが、観光目線でみると、付近にフラワーパーク以外の魅力ある場所はありません。
つまり付近にくだもの狩り以外には何もなく、フラワーパークが単独であるような状態です。
フラワーパークの駐車場は広く、余裕で車を停めることができます。
そして入場料の大人740円を払って入ると、いきなり東京ドーム6個分の広さの全景が背後の筑波山頂を借景として目に入ります。
これは、花の美しさの感動よりも、広い!とかあそこまで歩けるかな?とかの気持ちの方が勝ってしまう方も多いかもしれません。
ほぼ隠れるところもなく、いきなり全景なのですが、これがまた茨城の県民気質そのままの気がします。
なにか情緒に富んだ曲線的な神秘性というようなものは全くなく、花も景色も全開で、どうだ見てみてくれ参ったかという感じです。
右方向にレストランと巨大な温室、左方向は池があり牡丹の山があり、展望台への道となり、どちらにしても結構歩きます。
のんびり走る園内バスもあるし、車椅子も使えるので、状況に応じていろいろやってみるといいと思います。
観光客は、日本人のシニアの方々が多く、バスでツアーとしていらしている方々もいました。
そのほか、子供連れの家族がちらほら、若いカップルはおらず、今どこでも多い外国人の観光客もいませんでした。
【まずはまったりと休憩】
僕はスモーカーなので、ほとんどの喫煙者がそうであるように、まずは喫煙所の有無が気になります。
入って正面みぎてを登ったところに、大きな東屋があるのですが、そこでのくつろぎの一服をしながら撮った写真です。
ここは分煙なんてケチなことは言いません。なぜならその必要がないほど広いし、空気もきれいなのです。
ちなみに、喫煙者でも他人の煙は嫌だし、こうした見晴らしのいい空気がきれいな場所で吸いたいものなのです。
ここでは、人に煩わされることもなく、時間の流れもゆるやかで、なにか集中して考えたり新しい発想を得たりするには最適な環境だと思います。
パソコンを持って来たり(電源はないですが)、本を読んだりしてもいいと思います。
東屋を後にして、大きな温室の方向に向かいます。
ここで印象的だった、黄バラと赤バラの写真を掲載します。
このフラワーパークの上には展望台があって、そこから筑波山とその周辺が眺望良く眺められます。
また時期によっては、その途中の山道でも、いろんな植物が楽しめます。
展望台に行くにはバスか歩いて登るか途中のレストランからペダルをこいで登るセルフケーブルカーみたいなものもありますが、今日は眺望がいまいちなので気が向かないため、バラ園周辺をのんびりと散策するだけにしました。
左上に牡丹園がはなやかな色彩で固まっていて、僕はさほど牡丹に興味がないのですが、たぶん観ないとそれはそれで後悔しそうな気もしたので、行ってみることにしました。
そこで撮った、たった一枚の写真がこれですが、我ながらちょっと気に入っています。
その後、正面奥の芝生の上にみえる大きな茶店を左に見ながら、再度大きな温室の方に向かいました。
そこから左手にすすむと右下は大きな農園のようになっていて、一般の立ち入りはできませんが、どうやらそこで、バラをたくさん育てているようです。
ここでは、芝生のなかにある大きなバラと少女像が印象的でした。
この少女像(実は少女そうなのかどうかよくわからない)、まるで生きているかのように印象的ですね。
帰りがけに妙に心にひっかかる案内を見つけました。
「庭の千草」は原曲を、「The Last Rose of Summer」といい、夏の終わりの最後のバラということなのですが、日本では白菊となっています。
この曲は聴いてみると実に味わい深いものがあり、僕はあとからYouTubeで調べました。
YouTubeには宮川美子さん(1932年)と関屋敏子さん(1934年)があり、もちろん美空ひばりさん、森昌子さんテレサテンさんなどその後の数多くの歌手が歌っている名曲です。
いずれも甲乙つけがたいのですが、もっとも想像力を掻き立ててくれた関屋敏子さんのものを紹介します。
曲自体が一度聴いたら忘れられない強烈な印象を与えますが、僕はこの関屋さんの歌を聴いて、鳥肌が立つほど感動しました。
(正直にいうと、不意に涙がでてしまいました。)
レコードの針の音まで入っているまさにビンテージものです。
必ず何かの発見があると思うので、ぜひ一度聴いてみてくださいね。
【衝動買いでバラを購入】
入り口の横ではバラの苗を売っています。
僕は買うつもりはなくて、ただちょっとひやかしてみたいと思っただけなのですが、このシュワルツ・マドンナという薔薇を見た瞬間に比較することも拒否して本当に見てから10秒後にはカウンターでお金を払おうとしていたのです。
僕にしては珍しいことなのですが、この茨城フラワーパークは値段もとても安いと思いますので、バラ好きの方にはお勧めです。
ちなみに売店の方がとても親切で、箱にいれましょうかとか、お車まで運びましょうかとか言ってくれるので、こっちの方が恐縮してしまいました。
だって、片手で楽に持てるものなのです。僕が相当おじいさんにでも見えたのでしょうか?
【まとめ】
以上、脈略もなくて恐縮ですが、僕の茨城県フラワーパークへの旅の記録です。
最後にちょっとまとめてみます。
・ フラワーパークはとてもいいところでドライブで行くには最高だと思います。
・ 一人でいってもマッタリと楽しめるので、本とかパソコンとかをもっていくと更に良し。
・ もし観光で組み合わせるなら、筑波山登山とか霞ケ浦で遊覧船にのるとか、大洗で釣りをするとか水戸での歴史探訪などが考えられます。
(近場で筑波山の朝日峠あたりをトレッキングするのもありだと思います。)
・ もしかすると茨城県と大正ロマンとは最高に相性がいいかもしれないと思います。
・ 茨城県人の飾らない商売があまり上手でないかもしれない気質がよく出ています。
僕はかなり無計画で行き当たりばったりですが、特に遠方からいらっしゃる場合は地図とにらめっこして、もう一か所は行くところを決めておくといいと思います。
僕の結論としては、一人でゆっくりとしたい天気の良い暑からず寒からずの時にまた来たいということになりました。
ちょっと独りよがりで心のおもむくままに書いてしまいました。
少しでも楽しんでいただけたら望外の喜びです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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