禁煙に失敗するのには、必ず原因があるはずです。
僕は禁煙に失敗したからといって、卑屈になる必要などないし、むしろ「これでまた禁煙ができる」と前向きにとらえてほしいと思います。
とはいえ、もういいかげんそろそろ禁煙しても、誰も批判しないと考えることも重要です。
真実は、喫煙していてもルールに従って喫煙しているかぎり誰にも批判されるべきではないし、禁煙に成功したからといってだからどうなの?ということなのです。
これを書いているのが、2019年12月の暮なので、もしかすると来年こそ禁煙をと思っている方もいるかなと思っています。
ここでは、ズバリ、禁煙に成功するにはどうしたらいいかについて書きます。
僕と似たような性格の方であれば、これを読むことにより禁煙に成功する可能性は高いと思っています。
なぜなら、僕は数えきれないぐらい禁煙に失敗してきたという実績があるからです。
禁煙に失敗する原因
禁煙に失敗するのは、原因についての詰めが甘いからです。
成功にも失敗にもそれぞれ明確な原因があります。
そこを詰めていないと、何度も同じことを繰り返すことになります。
あなたはなぜ禁煙するのですか?ここをまずは徹底して考えてみましょう。
「なんとなく喫煙は悪い習慣だからやめたい」
「お金の無駄」
「喫煙場所もなく、なにかと不自由だ」
「肩身が狭い思いをいつもしている」
「禁煙して自慢したい」
あなたの禁煙願望が、ここに例示した程度のものであれば、その禁煙は間違いなく失敗すると思います。
なぜか。
これらの理由は、他人の眼を意識した他動的なものであって、あなたの心の深いところからきている意志ではないからです。
あなたの禁煙を妨害するニコチン脳の反応を見てみましょう。
「なんとなく喫煙は悪い習慣だからやめたい」⇨ いやいや喫煙だっていい面があるでしょ。ハードな仕事を終えて一息いれたいときに吸うタバコのおいしさは格別だし、実際にリラックスするじゃないですか。
「お金の無駄」⇨ お金は好きなことに使っていいんですよ。それにあなたはタバコを吸って高い税金を払っているんだから、そのお金は無駄じゃないよ。
「喫煙場所もなく、なにかと不自由だ」⇨ だんだん少なくなっていく喫煙スポットを探すのもまた楽しいじゃないですか。ロープレで遊んでいると思えばいいんですよ。
「肩身が狭い思いをいつもしている」⇨ あなたは喫煙という行為を通じてダメな人間の気持ちを理解することが出来るし、虐げられた人や劣等生の気持ちを理解できるという人間としての素晴らしい特質を備えることができているのです。
「禁煙して自慢したい」⇨ あなたもわかっていると思うけど、禁煙の自慢なんて誰もなんとも思わないですよ。いやむしろ、世の中の流れに逆らう一匹狼として、あえて喫煙するほうがかっこいいじゃないですか。
これらは、ありそうなことを例示しましたが、他にもたくさんこうした「会話」はあると思います。
そして、こうした「会話」は、禁煙に挑戦したことがある方ならわかるはずですが、非常にリアルなものとして存在します。
禁煙を開始してすぐに、あなたとあなたのニコチン脳との間に、こうした「会話」が始まるからです。
それは、荒野のイエスキリストを誘惑したサタンの言葉のように甘い声であなたを誘惑してきます。
あなたが禁煙に成功するためには、強い意志でサタンの誘惑を退ける必要があるわけですが、サタンはありとあらゆる想像を絶した方法であなたを誘惑し続けます。
これがニコチンが麻薬である理由でもあるのですが、脳はたとえ禁煙に成功しても、絶対にニコチンの味を忘れることはありません。
そこで、あなたは、こうしたニコチン脳からの悪魔のささやきをはねのけるだけの強い禁煙の理由を備える必要があるのです。
タバコのない世界に夢をいだけ
禁煙する理由が健康上の理由であったり、経済的な理由であったりする程度だと、理由としては弱いと思います。
この程度の理由では、前項にあったようなニコチン脳からの甘いささやきにいずれは屈してしまうからです。
ここで僕が提案するのは、禁煙することで得られる未来について、あなたが夢をいだき、明確なビジョンを持つことです。
ビジョンといっても、そんなにたいそうなものである必要はありません。
ですが、具体的なアクションプランは必要です。
タバコに使うお金を他人のために使う
もしあなたが、食事すらまともに取れない子供たちとか、震災で苦しんでいる人たちに寄付をしたいと考えているのであれば、あなたのタバコ代をそれに回しましょう。
1日、500円硬貨を一枚ずつビンにためるだけでも、100日続ければ5万円になります。
仮にタバコが有益なものだとしても、あなたはそれを断つことにより、そのお金で救うことができる人が確実にいるのです。
モチベーションを維持するために、こんな本を読んでみるのもいいかもしれません。
タバコに使うお金を自分のために使う
1日500円のタバコ貯金を行うのは同じですが、具体的に欲しいものを明確にして、その目標に向かって行動します。
例えば、10万円のパソコンを買うとかに設定します。
10万円は200日で溜まります。
ちょっとこれでは目標が遠いと思うのであれば、5万円の100日コースに設定しましょう。
いずれにしても目標が明確であれば、禁煙する理由も明確になるので、挫折しずらいはずです。
タバコに使うお金を投資する
「これはタバコに使うお金を自分の為に使う」の変形ですが、少し意味合いが違うので別な項目にしました。
投資というと大げさに考えてしまうかもしれませんが、一日500円で出来る投資はあります。
投資はもちろんリスクがありますが、どのみちタバコで文字通り煙に消えてしまうはずだったお金です。
失っても惜しくはないと考えましょう。
僕のお勧めは仮想通貨への投資です。
500円では最低取引額に満たない場合もありますが、現物を最小単位で買える額に達したらせっせと買いを入れていきます。
これは、マーケットしだいですが、定額で投資しつづける手法にかなったことですし、仮想通貨には夢も将来性もあります。
煙に消えるお金で一攫千金なんて、とても素敵なことだと思いませんか?
以上3つは例にすぎません。
ポイントは、禁煙に対してネガティブな気持ちではなく、夢をいだき、具体的なビジョンとアクションプランに落とし込んで禁煙を始めることにあります。
これにより成功する確率は飛躍的に上がります。
また僕の過去記事ですが、僕は実際にこれで禁煙に成功しています。
積み上げ式であることは同じですが、僕とニコチン脳との会話をツイートしていく点が特徴です。
まとめ
- 原因は、禁煙する理由についての詰めが甘いから
- タバコのない世界に夢をいだき、禁煙をポジティブな行為としてとらえる
- 一日一日の小刻みな積み重ねが重要
なお、こうしてトライしたとしても、思わぬことから禁煙に失敗することがあります。
僕の失敗談ももしかすると参考になるかもしれないので、それは別に書こうと思います。
20191227 by okkochaan