こんにちは、おっこちゃんです。
今朝のヤフーニュースにあった、読売新聞の「自己破産するシニアが増えている意外な原因」という記事については、かなりのアクセスがあり、自己破産しないまでも今後に不安を感じているシニアが多いことを示していると思います。
非常に的確によくまとまっている記事ですし、シニアが自己破産する原因についても納得できるものでした。
ただ、「意外な原因」かというと、それほどでもありませんでしたが、それは僕自身が強く感じていたことでもあるからです。
【今の日本でシニアは幸せか?】
そもそもですが、今の日本のシニアは幸せでしょうか?
世界には、シニアに限らず飢えた子供もたくさんいますし、日本は世界一の長寿国です。
人生100歳計画と政府が言っているのも、あながち根拠のないことではありません。
しかし、ご存知の通り、年金の支給額は年々低下の一途をたどっているし、それに文句を言いたくても、現実に老人ばかりの周囲を見て、若い世代の少なさを考えれば、年金が減っていくのもしかたがないと納得できると思います。
僕はシニアの生活、シニアの幸福度といったものも同時に比較しなければ、単に長生きするから幸せだなどと言えないと思います。
平均的なサラリーマンのシニアだとどうなるでしょうか。
例えば・・・
特に大病もなく定年まで働き、子供の学費で苦労もあったけど、なんとかやってきた。
家のローンはまだ残っているけど、働けるまで働いて、なんとかなるだろう。
自分の人生は、さして楽しいこともなかったけど、平均かそれ以上の生活ができたと思うし、家族にも恵まれたので幸せだったと思う。
あとは、少ない貯金を切り崩しながら、年金を貰って細々と終活をしていこう。
とかが考えられます。
僕は人の人生を批判などできないと思っていますが、それでも、日本人全般に思うのは、もっと人生の与えてくれる喜びを全身全霊で受けるようなダイナミックな生き方があってもいいのではないかと思っています。
シニア向けのビジネスとかをちょっとだけ調べたことがあるのですが、一言でいうと、シニアだからといって特有のものはなく、もしあったとしても少なくて、とてもターゲットを絞りずらいと思いました。
つまり、シニアというものの定義が現実上難しいとか無意味とか言えるのではないかと思っています。
お金の動きでいえば、どうしても守りに入るために消費活動は活発になりづらく、貯金をするとすれば孫のためというものが多かったと思います。
また住宅事情の変化から、子供や孫と同居する家庭は減ってきていますし、家長的とか年長者とかいう意味で敬意を払われることも少なくなり、むしろ歳を取ることが罪悪であるかのような状態です。
なにしろ国民の4人中1人が65歳以上という状況であれば、年長者も珍しくなく、敬意を払おうという意識が薄れるのも理解できますし、年金を貰って高額な医療費を使っているシニアは邪魔者扱いされることすらあり、政治家ですらそうした発言をしたりしています。
「自分はこれまで働いて社会に尽くしてきたのだから、それなりの敬意をはらわれるのは当然だし、年金も堂々と受け取る権利がある。」と思っても、周囲には同じような人がたくさんいるし、若い世代からは馬鹿にされても相手にされればよいほうで、むしろ無視されることのほうが多いのではないかと思います。
以上から、総じて、日本のシニアといわれる世代の人たちは、長生きはするけれども決して幸せとは言いづらい状況ではないでしょうか。
もちろん、不幸せなはずもなく、「どちらかといえば幸せ」なのですが、アクティブシニアというパソコンの操作もできて体力も知力も優れているシニアの割合はまだまだ少ないと思うし、毎日が楽しくてしかたがないというようなシニアも少ない気がするのです。
【さびしいシニア】
これまでの分析から、僕は日本のシニアを「さびしいシニア」と名付けたいと思います。
僕自身がシニアの年齢だからより強く感じるのですが、シニアはいたるところにいるし、なかでも多いのが、パチンコ屋と温泉です。
僕はどちらも好きですが、あくまで自分の保養のために行っているし、頻度もそれほど多くはありません。
ただ、そうした場所にいくと、僕はいつもなんとなくですが、なにか自分が施設に入って楽しみも夢もなく、死ぬのを待っているような気持になってしまうのです。
これだけで、さびしいシニアと断じてはいけないのですが、全体的に日本の社会は会社を辞めれば社会とのつながりが断たれてしまうし、仕事のない人生など想像すらできないので、どうしていいかわからないため、なるべく長く仕事をしようとしたりするのです。
僕が自分自身にも他の方々にもいいたいのは、「もっと自分の幸せ喜びを追及し、自分のために生きよう」ということです。
【シニアが自己破産しないために】
やっと本題に戻りますが、僕がこれまで述べてきたことは、シニアの自己破産と無関係ではありません。
特にサラリーマンで、給与のみの収入でやってきた方々は、実は、もともとかなりの危険をはらんだ人生を送ってきています。
組織のなかで生きていくというストレスフルな生活をし、会社がいつ買収とか倒産とかする危険も経営者まかせであり、一度組織を離れてよい転職ができる人はいいですが、通常は条件がさがっての転職となります。
このような条件下で、高額な住宅ローンを組んだりすることは、かなりリスキーであることはわかると思います。
それでも予定通りの歯車が回っていればいいのですが、それがちょっとでも狂ってくると、途端に苦境に立たされるという、とてももろい面を持っているのです。
冒頭に紹介した読売新聞の記事にもありますが、シニアの自己破産で多いのは、これまでの収入が崩れて、住宅ローンなどの返済に困り、カードローンなどの高利な借金をしてしまって、それが雪だるま式に大きくなっての自己破産が多いようです。
このような状況になってからでは、実際上、遅すぎるといえます。
読売の記事には、住宅ローンの返済などに困ったときに低金利で借りられる機関の紹介もあるので、それはそれで参考にしていただければと思いますが、僕がいいたいのは、そもそもその状況にならないにはどうすればいいかということです。
【心掛けるべき6つのポイント】
1.常に楽天的にものごとを考える
矛盾すると思うかもしれませんが、楽天的であることと大雑把で無計画とは違います。その場で考えられることをすべてやったなら、くよくよ心配しないということです。これによって、あなたの周りに人も集まってくるし、人が集まってくれば、こんどはより多角的に物事を見ることが出来るようになります。
2.会社べったりの人間にならない
もし会社が明日なくなって、収入の道が途絶えたとしても大丈夫な状況を少しずつでもいいので準備しておきましょう。具体的には副業を行う、自分の好きな分野の勉強をする、異業種とか海外の友達をもつとかです。あなたの会社に頼る割合が100%から1%ずつでも減っていくことによって、あなたに自信が生まれるし、それが会社の仕事にも良い影響を与えるために、相乗効果でどちらも良くなります。
こうした話をすると、「自分にはとても」と思って引いてしまう方が多いことを僕は知っています。
しかし、これはレベルとか教育とかに関係なく、誰もがやるべきだと僕は考えています。
もちろん、出来ることから少しずつでもいいので、初めの一歩を踏み出すことが重要だと思います。
3.人とのコミュニケーションを大事にする
もし、あなたの仕事が営業職とか人との交渉やコミュニケーションを求める職種であれば、あまり問題はないのですが、事務的に業務をこなすばかりの仕事で、人とのコミュニケーション能力を必要としない職種であった場合は、要注意です。
この場合は、積極的に人とのコミュニケーションを必要とするような仕事にかかわっていくか、意識して相手と同じ視線でものを観ることができるような能力を身につけましょう。
その能力があなたに危険を察知させ、いざ危険がせまっても対処する能力を導き出してくれます。
4.積極的に若い人とかかわる
もしあなたが不幸にして、上下関係が厳しい組織とかで働いていて、あなた自身がシニアになったときに、逆に若い世代に無意識に上から目線で話をしているようなことがあるのであれば、すぐにそれはやめてください。
またその逆で、不必要に卑屈になる場合もありますが、同じことです。
それは、あなたに害しかもたらしません。
あなたの態度から相手は心を閉ざしてしまい、付き合いは表面的なものとしかなりません。
特に若い人に限らないし、性別も国籍も年齢も関係ないのですが、グループのなかでの順位を常に意識して生きてきたためにこびりついてしまったその悪癖は、容易に取れないので、根治するためには徹底的にやる必要があります。
5.日常生活の工夫から多くを学ぶ
これまで家事にかかわらなかった人は、家事を積極的にやりましょう。
自分で考えて、自分でやれることはなるべく自分でやってみましょう。
いろいろと気づきがあるはずです。
また特に無駄なことを排除することは重視しましょう。
6.好きなことに集中し自分をシニアと思わない
エジソンが役所にいって自分の名前を度忘れし、「私は誰ですか?」と聞いたという有名な話があります。
このように好きなことに集中すると、究極は自分が誰だかわからないような事態が生じる場合があり、エジソンが特別なわけではありません。
自分がシニアだという意識など、どこかに飛んでいってしまうはずだし、そうでなければ集中が足りないとも言えます。
このように、自分を大事にし、相手をみて自分との違いをいちいち探したり、そこから何かを忖度するようなことをすることを拒否してみましょう。
【まとめ】
以上、書いてみると、日頃から自分にも言い聞かせている僕にとっては当たり前のことばかりになってしまいました。
いま問題になっているシニアの自己破産は、不幸にして自分を犠牲にし、真面目に生きてきた方々に多くみられるように思いましたので、具体的なこまかな対策というよりは、そうしたシニアの年代になってから自己破産しないようにするための、本質的な改善について書く結果となりました。
つまり、永遠に若者でいるためにはどうすればいいかという問いへの答えが、シニアが自己破産する前に心掛けたい6つのポイントという形になりました。
少しでも参考になることがあれば幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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20171118 by okkochaan