こんにちは、おっこちゃんです。
2018年の春一番は3月2日にやっと吹きました。
昨年よりだいぶ遅いですが、急にあたたかくなったし、ちょっと前まで大雪があったことなど嘘のようです。
さて、今日は西日本新聞の以下の記事がとても興味深く読ませていただきました。
「ホテル不足が話題になりますが、清掃員も足りません。休みは週に1回あるかどうか。休憩なしで死にそうです」-。福岡市内のホテルで客室清掃に携わっているという人物から、特命取材班に匿名の手紙が届いた。残業や休日出勤を強いられているという。
引用元:ヤフーニュース・西日本新聞 ホテル清掃員不足が深刻 建設ラッシュの陰で…業界の舞台裏 全国的に激化
僕は自分自身が長くサービス業をしていたので、このホテル清掃員の方の不満もわかるし、給料も検討がつくし、葛藤とか妥協とかいろんなことが想像できます。
繰り返しになりますが、働き方改革法案の審議で、抽象的になってしまう国会の論議に歯がゆい思いをしたり諦めたりしているのは決して僕だけではないと考えています。
ちょっとこのあたり、調べてみました。
考えてみれば当然の人不足
僕はシニア世代なので、気がついてみたら周囲に若い人が少なくなったという印象を持っています。
本来、若い人が入って世代交代が徐々に進んでいくという自然な流れではなく、いつまでも同じ人たちがそのまま歳をとっていく現状は、それだけで停滞感を与えるかもしれません。
住んでいるところの近所の付き合いもそうだし、会社もそうだし、通っているお店もそうです。
だから、ホテル清掃員の方々も当然ながら平均年齢はあがっているだろうし、なんとなくお掃除おばちゃんの印象もあります。
それが、今、深刻な人手不足になっています。
部屋の清掃が行き届いているかは重要
別に高級ホテルであろうがビジネスホテルであろうが、部屋の掃除が行き届いているかどうかは、非常に重要なことだと思います。
掃除が行き届いているかどうかが当たり前なので、そこにわずかでもほころびがあると、それだけで、いくらホテルの印象が良くてもすべてが台無しになってしまいますね。
部屋も、きれいで眺めも良くて来てよかったと旅の疲れをいやせる気持ちになって、ゆったりしたと思ってトイレに入ったら、ペーパーがだらしなく下がっていたりしたとしたら、どうでしょうか。
すべてが、台無しになりませんか?
お金を払っているんだから当然だと客としては思うでしょうが、こうした細部のミスは、単純なものではなく、心がこもっていないから起きたことと僕は思うだろうと思います。
そして、ホテルとしては厳しい財政事情のなかで、掃除にかかる費用などはできるだけ安くすませたいと考えるかもしれません。
もちろん、そう考えない経営者もいらっしゃるに違いありません。
あと、僕は日本人は外国人に比較すると、部屋の掃除などについての要求は高い方だと思いますが、習慣の違いもあり、外国人の方に掃除をお任せするのに難しさもあるそうです。
そして、今、ホテル清掃員として働いている方々から、休みが取れないこと、休憩がないことで悲鳴があがっています。
ホテル清掃員の就業時間帯や時給
ホテル清掃員の典型的な就業時間は10:00~15:00あたりかと思います。
なお、5時間であれば休憩時間の法定義務はあるません。募集要項をみるとそれに触れていないものばかりなので、休憩はおそらくありません。
時間給は地域格差があると思いますが、850円~1000円ぐらいでしょうか。
この条件は人によっては近場だったりするといいかもしれないですが、募集することを考えると簡単ではないと思います。
時間帯は主婦層に好まれますが、土日祝日も出勤があるでしょうし、西日本新聞の記事をみると週に1日しか休めないという問題があるので、パートとはいえ、シフトに入ると精神的にも拘束されそうに思え、避けられる材料となるかもしれません。
僕自身は、シニアの男性でもいいように思うのですが、雇ってくれるかどうか不安もあります。
最近の若い男性は比較的、部屋の掃除などもマメにする方も多いように思いますが、現在のシニア層の男性で未経験者だと厳しい気もします。
しかし、サラリーマンでそれなりの社会的地位にあったかたなどなら、ある意味、一人でもくもくとやる仕事なので、スーパーのレジなどよりはいいように思います。
ただ、自分の使ったものでなく、他人の使ったり場合によって汚したりしたものを掃除することに抵抗が強い人もいるだろうと思います。
まして、部屋を使ったお客様への感謝とか次のお客様が気持ちよく使っていただけるような願いを込めて掃除をできるかとなると、僕はにわかに自信がなくなってきます。
また、掃除ロボットではできない細かさがあるだろうと思うし、もしかすると、ホテル業界でもセルフサービス的な要素が生まれてくるような気もします。
ともあれ、ホテル清掃員は現在、深刻な人不足であることは気に留めておきたいと思いました。
最後に
今日、国会の論議で野党の議員のかたにこたえて、政府が裁量労働制についての実態調査を再度行うと言っていました。
しかし、調査方法としては事業所に対しての実施しか想定していない様子でした。
今回のこうしたホテル清掃員からの「休めない」という声についても、上から拾うというよりは、SNSを利用して即座にビックデータを集めることが可能だと僕は思います。
国勢調査とか選挙とかもそうですが、紙データからは完全脱却して、すばやい結果を得ることができるSNSの利用を真剣に検討するのは、経費上からも時間からも、重要なことだと考えています。
また、この西日本新聞の記事ですが、読者からの要望に対応しているという非常にユニークな記事作成をなさっています。
「あなたの特命取材班」は、暮らしの疑問から地域の困り事、行政や企業の不正告発まで、SNSで寄せられた読者の情報提供や要望に応え、調査報道で課題解決を目指します。ツイッターやフェイスブックの文中に「#あなたの特命取材班 」を入れて発信してください。
と記事にもありますので、機会があれば発信なさると面白いかもしれません。
20180302 by okkochaan