米朝首脳会談 日本 影響

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよというか、あっという間に米朝首脳会談の日を迎えた。

 

テレビ番組をみるとNHKが終日ライブ放送を組んでいるし、民放も力を入れている。

 

僕は素直に、この歴史的なイベントに立ち会えることを幸せに思っている。

 

米朝首脳会談は日本にもあらゆる意味で良い影響があるのではないだろうか。

スポンサーリンク

 

懐疑的なのは日本人の悪い癖

トランプ大統領が誕生してから約1年半あまり、考えてみると、当時誰がアメリカの大統領が北朝鮮の金委員長と首脳会談をすることを予測しただろうか。

 

政治に不慣れなトランプ大統領だったが、一貫した強気のスタンスだけでなく、

 

・ いきなり大事なことをツイッターで投稿

・ 閣僚の思い切った更迭

・ 数々の暴言と思われる発言

・ 常に予測を超えた言動

・ 入国規制

 

などなど、前任のオバマ大統領のソフトな印象の政策とは全く異質なトランプ大統領に多くの人が戸惑った。

 

こうしたトランプ大統領に対し、日本のメディアや多くの日本人は常に懐疑的に見ていた。

 

生真面目な日本人からすれば、自由であけっぴろげな性格(ある意味、非常にアメリカ的な性格)は、まるで尺度の違う異質なものであり、警戒心がでるものだったのである。

 

だが、こうしてトランプ大統領は歴史的に誰もなしえなかったような朝鮮戦争の終結とか北朝鮮の核放棄に向けての成果をあげようとしている。

 

今回の米朝首脳会談は、アメリカメディアも報じているように11月の中間選挙を意識した一種のデモンストレーションと観ることはおそらく正しいだろう。

 

そのため、トランプ大統領がずる賢い金委員長に騙されるのではないかと心配する声もある。

 

しかし、日本にとっては、そんなことよりも北の脅威が消えることのほうがはるかに大きい。

 

ここは手放しで期待すべきだと思う。

 

実際に日経平均の上昇とドル高の兆候はすでに現われているし、日本にとって悪いことはひとつもない。






整合性がとれない安倍内閣

「もう最大限の圧力というのはやめよう」とトランプ大統領は語り、このテンポの速いトランプ大統領のペースについていけない状況を安倍内閣は露呈している。

 

外交の安倍が売りだったのに、あたかもコウモリのように自分たちの立場は表明するが、相手の顔色をうかがって意見を変えはしないけれども相手に従う、いわゆる、「面従腹背」外交に失望している人は多いことと思う。

 

結果的に日本は隣国との関係もちゃんと出来ない国とみられるかもしれないが、他にやりようもなかったともいえる。

 

ただ北の脅威で国民の不安をあおり、関連する法案を数の論理で進めてきた安倍内閣は、立場がなくなりつつある。

 

政治の先輩としてトランプ大統領の「家庭教師」的な有利なポジションを得たことの意味も、もはやゼロである。

 

アジアの平和に積極介入するには、タイミングが遅すぎるのだ。

 

金正恩とトランプ大統領は「親友」になるか

僕の予想だが、金正恩とトランプ大統領は「親友」になるのではないかと思っている。

 

これは、安倍晋三とトランプ大統領が「親友」になったことを考えるとよくわかる。

 

トランプ大統領の基本姿勢は、高い目標をかかげて交渉相手に対して思い切った強い態度に出ることである。

 

その際に最低6つぐらいの考えられるパターンを想定し、なかでも最悪の事態をしっかりと想定する。

 

つまり、基本的には相手を驚かせ場合によっては怒らせるのである。

 

日本に対しては、米軍に対して全額負担をするようにとか、関税をあげることとかから始まった。

 

しかし、驚いて会いにいった安倍晋三をおそらく一瞬で見抜いて、この男は手なずけたほうがいいと判断したと思う。

 

安倍氏は、トランプの常識からすれば、怒るべき時に怒らない、珍しい人でしかない。

 

物を売ったり買ったりするときに、初めに強気の価格提示をし、いくつかのリアクションを想定するトランプに対し、初めから合わせてくる安倍晋三は、むしろ驚きであったかもしれない。

 

美しい友情と言われているが、これは多くのアメリカ人と日本人との「友情」でもしばしばみられることである。

 

「とりあえず無害だし従順そうだから親しくなっておいたほうがいい」

 

たぶんトランプ大統領はそう考えたのだ。

 

そして、鉄鋼などに関税をかけ、しかも中国は除外までしながら文句をいわない安倍首相は、トランプ大統領にとっては実に不思議な人間であるのだろう。

 

だが、金正恩はどうだろうか。

 

ヒントは南北会談にあると思う。

 

金書記長の立場は、核兵器を除けば日本よりも弱いものである。

 

しかし、「トランプ大統領は、非常に大きな可能性を秘めた国」と北朝鮮をもちあげているし、レアーメタルなど金属資源をみると、あながち根拠がないわけではない。

 

そして、何よりも、金書記長は直接会えば多くの人が好感をもつような人柄を出せるのである。

 

これは南北会談の時に韓国の人たちが感じたことでもある。

 

交渉の達人であるトランプ大統領は、今回の米朝首脳会談についても、初めの1分で決まるといっている。

 

これは、その通りだろうと思うし、金委員長からみても同じだろう。






拉致問題について

安倍首相はトランプ大統領と面会時に拉致問題についてお願いし、米朝会談で話題にすると約束をしてくれたと報道されている。

 

その見返りに多くに武器を買う約束をしてしまっているが、米朝首脳会談だけを考えるとおかしな話である。

 

ただ、これはトランプ大統領のなかでは全く矛盾していないだろう。

 

北朝鮮の脅威がなくなれば、当然、米軍の撤退もあり得る。

 

すると、日本は自分たちで国を守らなければならなくなるだろう。

 

従って戦闘機とかミサイルとかが必要となるだろう。

 

こうした単純だが強い思考なのである。

 

それにしても、金書記長は南北会談の時にムン・ジェイン大統領が拉致問題を切り出したときに、「安倍首相はただの一度も直接言ってこなかった」と話している。

 

その状況で、またしても直接言わず、トランプ大統領にお願いし、共同記者会見で「金書記長と直接話したい」と言ったのは、拉致問題の解決からみれば、逆効果でしかないように思う。

 

最低でも、なんらかの方法で、直接、米朝首脳会談の前に、金正恩氏に拉致問題の解決について強い意向を伝えるべきだった。

 

森友・加計問題の答弁への不満と重なって、僕には不信感しかない。

 

国民の多くに不信感があれば、まして現状で敵対国の北朝鮮のトップが直接いってこない相手を信頼するはずも、まして、その為に行動するとは、到底考えられない。

 

日本の存在価値をどう演出していくか

日本としては、アジアの平和について、その存在価値をどう演出していくかが重要だと思う。

 

アジアの主導権といえば、当然、中国は中国が主導権を握っていると考えている。

 

日本は今後より厳しくなる高齢化社会から福祉国家の理想的なモデルを達成すべきだと僕は考えている。

 

つまり、経済力の競争では中国にはかなわないだろうと思える。

 

あくまで独自の立場を保ちながら、中国との関係を良好なものとし、過去についても誠実な対応をし、よき隣人となることが日本の進むべき道だと僕は考えている。

 

つまり軍備の拡張は的外れだと思っているし、憲法改正もこの状況ではやめた方がいいだろう。

 

20180612 by okkochaan