受動喫煙防止法案

禁煙法案で小規模の飲み屋さんとかも対象にするということで、強い反発もあり禁煙法案の提出は延期せざるを得ないのかというニュースがあります。

 

しかし、このタバコの問題は、8割と言われるタバコを吸わない人に喫煙者はどんどんとその活動範囲を狭められ値段はあがりという状況ではあるのですが、政治がからんでくると実は禁煙・喫煙とは別なバトルがあるのです。

 

今日はタバコとか禁煙について書くことが目的ではないのですが、それにしても、このタバコほどはっきりと主張がわかれる話題も少ないと思います。

 

キーワードとしても「禁煙」とか「タバコ」とかは、確実にロングテールのキーワードです。

 

つまり、みんなが意識・無意識にかかわらずタバコの話題が「好きだ」とも言えます。

 

喫煙の是非について僕も一言いいたい気持ちを抑えられないのですが、ちょっとだけ書きます。

 

端的にいえば、受動喫煙について、あまりにも神経質ではないかということです。

 

こんなことを書くと、非難の声が聞こえてくるようです。

 

確かに女性や子供が何の罪もないのに、受動喫煙が原因でがんを発症するということはあるのかもしれません。

 

ですが過度に神経質な方は、そのこと自体で、病気に対する免疫が低下するようなこともあるのではないかと考えています。

 

 

それとも後先の問題で、もともと免疫とか外部の刺激に対しての耐性が低いために神経質なのかもしれず、それはきのどくなことだと思います。

 

しかし、僕は、受動喫煙は発がんのきっかけの一つであるかもしれませんが、発がん性物質が多数あるなかで、タバコだけが特別に悪者になっているのではないかという疑っています。

 

それに、何にしても行き過ぎは良くないと思っています。

 

もう一つは、僕の個人的な信念ですが、意見が多数を占めるからと言って正しいとは限らないということです。
もちろん多数を占める意見の方が正しい場合の方が多いかもしれないとは思います。

 

しかし、そうでない真逆の場合も確実に存在します。

 

例をあげると、ノアの箱舟の話ではノアが洪水がきてすべてが水にのまれるので、船を用意するようにという神の声を聞いてすべての動物・植物も集めて箱舟に乗せ難を逃れたという事になっています。

 

僕は、この場合のノアは少数意見の立場であり、多数派である「洪水など起こるはずがない」という意見に与しなかったために助かったのだと思います。

 

また漢方でいうと、福寿草というのは猛毒ですが、強心剤としての薬効があります。

 

さらに体質となると、これは千差万別であり、タバコが健康に良い人も確実に存在すると信じています

 

なぜなら人間が科学で分かっているものは、まだまだごく一部であるからです。

 

僕の感覚的な予測ですが、タバコはおそらく吸わない方がいいと思います。

 

ですが、1日数本ぐらい吸うことでよい効果がある場合もあるような気がしています。

 

以上が前置きですが、この禁煙法案をめぐっての政治として面白い現象がありますので、僕の感想とともに書きます。


【自民党内で賛否が二分している】
ニュースでも伝えられていますが、政府与党である自民党内で禁煙法案について意見が二分しており、法案提出が見送られる可能性も出てきました。

 

禁煙法案については、自民党の議員連盟がそれぞれ賛成派と反対派があり、その勢力構造は以下の通りです。

 

賛成派:自民党受動喫煙防止議員連盟 超党派の議員連盟を加えると会員130人
たばこは一気に一箱1000円にしようとしている。

反対派:自由民主党たばこ議員連盟 超党派版もあるが会員は自民党のみで270人

設立時の総会(2013.11.5)では、「昨今、たばこがいじめられている。販売店は高齢化している し、応援団を作らなければならない」、「弱者の立場で仕事をする…、今のたばこ業界がそれだ」、「たばこ業界がこうなってしまったのは、政治による“政策的な構造不況”であり、これ以上の規制をやるべきではない」、「地方自治体にとって、たばこ税のありがたみは身にしみて理解している。地方でも分煙できる 仕組みをしっかり作ることで、全国に浸透させたい」などの声が、続々と出たらしい。

上記の通り世間の一般的な世論とは逆で国会議員の勢力では圧倒的に喫煙を守ろうとする力が強いのです。

 

さらに大きな政治的問題としては、IOC(国際オリンピック委員会)とWHOからの圧力があることを忘れてはいけません。
もしかするとオリンピックの開催地決定にも喫煙率が高い都市が狙われているのではないかというぐらい、実務レベルで「オリンピック開催」と「受動喫煙防止対策」をワンセットで進めてきているようです。
自民党としてもこの要望を無視はできず、官房長官はじめ受動喫煙防止法案や一箱1000円を「健康増進」の名目で実現させたいわけです。

 

しかし反対派の力は根強く、党が分裂する危険性すらあるかもしれません。

 

ただ、ここで僕が思うのは、集団的自衛権がらみの法案を閣議決定で進めてきた国民不在の印象がぬぐえないこれまでの法案と異なり、煙草という身近なテーマをめぐって超党派での議論がしっかりできるのではないかということです。

 

煙草問題は他の案件と違って超党派の意見一致が見られるわけですから、この調子で他の法案についても、政党で意見を統一させて議論するのではなく、議員一人一人がしっかりと問題の本質はどこにあるのか考えて話し合って欲しいと強く思います。

 

数の論理で、群れをなして物事を決めたり、親分がいうから従うみたいな情けなくて、幼稚な思考・行動はもうやめて欲しいと強く思っています。

 

いずれにしても、この「喫煙者の超党派国会議員の集まり」は、あなどりがたい勢力を持っているのです。

 

僕は個人的には、江戸時代の粋なお姉さんがキセルを吸うことだとか、アンデス地方で神様の贈り物として重宝されているタバコは、健康がどうだとかいう問題を超えた深いものがあると思っています。

 


タバコと言えば、ずいぶん前の東大の世界史の入学試験の問題は、以下のたった一行でした。

 

 

問題: タバコの歴史について記せ

 

以下余白

 

ところで、僕は、過度にタバコを毛嫌いする方をみると逆に心配になってしまいます。

 

何故なら人間は、雑多な菌と共存して生きているのが自然な姿であって、無菌状態は危険だと考えているからです。

 

だから僕は最近のマスクブームとか、やたら花粉症がはやっていたり、アレルギー体質の方が増えていたりすることが異常だと思っているのです。

 

花粉症についても、少なくとも江戸時代まではない病気でした。

 

人間の体内にいる虫(サナダ虫とか回虫とか)が花粉症の抗体を出しているために、発症しなかったのです。

 

また体を石鹸で洗うことは、新たな道のばい菌を付着しやすくするリスクを生じさせることはよく知られています。

 

このように、すべてはグラディエーションでできており、一方的に100%良いとか悪いとかは科学的にあり得ないことだと思っています。

 

以上、テーマがやや散ってしまって読みづらかったら申し訳ありません。

 

タバコの話題とは、語りだすと熱くなる人が多いので、つい寄り道をしたりしてしまいました。

 

まさに、タバコは強いコミュニケーションツールなのかもしれませんね。

 

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20170227 by okkochaan