本の名前: 情報は1冊のノートにまとめなさい
著者  : 奥野 宣之
発行所 : ナナ・コーポレート・コミュニケーション
発行日 : 2008年3月20日 初版第1刷発行
2008年5月6日    第8刷発行

私の5段階評価 : ★★★★★
私の5段階衝撃度: ★★★★★

この本を何度か読み返すか?: YES

 

多くのすぐれた本がそうであるように、この「情報は1冊のノートにまとめなさい」も書かれていることはとても単純に思える内容ながら、それを実行できれば人生が変わるかもしれないというほどの内容です。

 

2008年と、15年も前の発行ですが、現在の2023年でも十分に通用するし、情報を1刷のノートにまとめるという行動は、むしろこの本が書かれた時にくらべると比較にならないほど重要になっているように思います。

 

この本を読むことは、次のような悩みを抱えている方にとって、かなり役にたつし、人生を大きく変えてしまう可能性すらあります。

 

では、この本はどんな悩みを解決してくれるでしょうか?

 

ちなみに、当たり前ですが、悩みがない人は問題意識をもっていないわけですから、この本を読む必要はありません。(問題意識をもっていないことが悪いと言っているのではありません)

 

1.ノートやメモをとる必要があると思っているが、どうやったらいいかわからない

2.ノートやスマホのメモなどいろいろ使っていて、どこに記録したかわからないときがある

3.一元管理ができる単純な方法を探している、あるいは強く希望している

4.ペンで紙に字を書く必要があると思っている

5.一発でどこに記録があるかわかるようにしたい

6.アイデアが浮かびながらメモせず忘れてしまうことが多い

 

さてカンの良い方は上記が私の悩みでもあることを察してくれたかもしれません。

 

私は、一言でいうと、何かを達成したという思いを一度も味わったことがない人間です。

 

それはつまり、私は私のことを過小評価していて、勝手に卑下しているということに、このごろやっと気づきました。

 

だから今では、自分のやれるだけのことをやろう、少なくとも何もしなかったなという気持ちのままでは終わりたくないと考えています。これは年齢のせいだけではありません。

 

とくにアイデアについては、どんなにバカバカしいと思えても、しっかり書き留めておくことは重要だと考えています。

 

話がそれますが、あのベートーベンは、散歩に行くときはかならず手帳をもち、思いついたことをメモしたそうです。

 

それは、もしかするとあの運命交響曲のジャジャジャジャーンであったかもしれません。

 

とにかく人間はおそろしく忘れっぽくできています。なおかつ、同時にいろんなことを考えてしまい、今思ったこともすぐに次に思ったことに変わり、さらにあらゆる方向からいろんなツールで情報がなだれこんできます。

 

しかし、だからこそメモすることが重要なのです。

 

そして、次に重要なことはそれをメモすることだし、さらに重要なことは、その情報を必要なときに、いつでも簡単に取り出せるようにしておくということです。

 

メモされた内容がデータベースだとすると、データベースをどのようにしまっておくか、それを一瞬で取り出すにはどうしたらよいか、ここが解決できれば、あらゆる物事は非常に楽しく、安心していくらでもいろんなことにチャレンジできると思いませんか?

 

この本は、それをすべて解決してくれました。少なくとも方法を提示してくれたので、それをそれぞれ個人個人でつかいやすいように修正を加えれば良いと著者も書いています。

 

この本のタイトルでもある情報を1冊のノートにまとめるのはなぜでしょうか?

 

通常、用途に応じて何冊かのノートを使いますが、著者はそれを否定しています。

 

アイデア、家計簿、レシート、考えたこと、インタビュー内容などなど、すべてを1冊のノートにまとめるのです。

 

すると少なくともどこに書いてあるかという悩みは消えます。

 

ちなみに、日記もノートにつけます。

 

ただし記録法は、すべて、日付を6桁、たとえば、2023年9月12日であれば、230912 と書いたあとにメモを書きます。

 

ここではタグ付けはせず、別に管理用のテキストデータをつくり、そこで「日記」とか「小説プラン」とか「資料」とかのタグをつけてテキストデータで管理します。

 

なにかを調べるときには、テキストデータから検索すれば一発でどこに記録してあるかわかるという仕組みです。

 

この本が発売された2008年といえば、まだまだ電話はガラケーだし、SNSもなかった時代かと思います。

 

ましてやメモ用のアプリとかなかったわけですが、それでも、このノート方式はメモアプリよりも使用者にとってはまったく次元の違う価値があるのです。

 

実際、しばらく文字を書かないと漢字はかけなくなるし、思考力も低下しているのです。(これは多くの方が指摘しています)

 

ペンをもってノートに書くのと、スマホに音声や手入力で記録するのは、同じではないのです。

 

だからといって、スマホアプリを否定しているのではありません。わたしはEvernoteを愛用していますし、スマホのメモ帳も重宝しています。

 

ただ、この本を読んでから、むしろスマホには検索用のデータベースを入れておけばいいのかと思いました。

 

どうしてもスマホに入れておきたい情報、たとえば社員番号とか電話帳とかはスマホでいいと思いますが、それ以外の情報は1冊のノートに記録しておけばいいだけかもしれません。

 

著者はパスワードもノートに記録しているそうです。

 

パスワードというと紙ベースが不安と思うかもしれませんが、ノートの付け方にもいろいろな工夫が紹介されています。

 

簡単にいうと、すべてのことをダラダラかくのではなく、あくまでもメモなので、それを読んで、それを書いた時に考えたことが一瞬で蘇ればいいわけです。

 

つまり、他の人が読んでもわからないけれども、自分にはわかるという書き方もできるということです。

 

以上、簡単ですが、この本をおすすめできる本として紹介させていただきました。

 

私もさっそく実践を始めています。

 

完全を目指さず、あれこれと工夫しながら進化させていけるというのも、この方法のすぐれたところです。

 

 

20230913 by okkochaan