僕のすごく簡単な雑草対策
庭にやってきたハグロトンボ

 

雑草について困っている方は多いと思います。

 

 

ここでは、僕が実際に100坪ほどの土地で行っている雑草対策、というより雑草との付き合い方について紹介したいと思います。

 

 

僕の方法は、除草剤も砂利も塩も使いません。草刈りもしません。しかも、どの方法よりも簡単です。

 

 

僕のように考え、同じようなことをしている方がいるかなと思ってネットをちょっと調べてみましたが、残念ながら見つけられませんでした。

 

 

このものすごく簡単な方法をなぜ推奨しないのか、除草剤や砂利を売りたいからなのか僕には本当に理解できません。

 

さて、雑草対策について検索すると、除草剤、塩水などその長所・短所とともに紹介されています。

 

 

それはそれで、非常に参考になるのですが、僕はそのどの方法もとっていません。

 

 

除草剤は他の生物に害があり、地下水を伝って川に流れ生態系に影響を与えます。

 

 

また、最近多いのが除草剤をまいた草を散歩中の犬が食べて健康を害し苦情がくることがあるそうです。

 

 

塩水は自然なものですが、土地そのものを植物が生えない環境にしてしまいます。

 

 

そして、これこそ最も実際的な理由なのですが、どちらも撒くものを準備したり晴れの日を狙ったり、枯れたあとに草を処理したりと何かと面倒です。

 

 

そして、いずれの場合でも、雑草はたくましくまた育ってくるのです。

 

 

以上から、最良の方法は草刈り鎌を使って、いわゆる草刈りをすることがベストのように思われるし、そうしている方も多いと思います。

 

 

しかし、草刈りは苦行以外のなにものでもないように思います。

 

 

僕の母もそうでしたが、鎌をもって草が生えてくるのを待っているような状態となり、あたかも雑草が仇敵であるかのように根こそぎ草を刈り、燃えるゴミとして捨てているのです。

 

 

前置きが長くなりましたが、僕の方法とは、ただハサミで切るだけです。

 

 

それも特に計画はなく、うっとうしいと感じたらその部分だけカットします。

 

 

ハサミは100円ショップで売っている剪定用ではありますが、普通の紙切りバサミと同じ形をしたものを好んで使っています。

 

 

しかも、カットするだけで、草はそのままにしておきます。

 

 

すると、自然と土に還っていくのでゴミ処理の必要もありません。

 

 

草刈り鎌だと根っこを取ることにこだわりがあるために時間もかかります。

 

 

しかし、カットするだけだと簡単なので、すぐに終わります。

 

 

要は、徹底して根こそぎ廃絶するという考え方を捨てることが重要なのです。

 

 

ただ、これだけでは納得しずらいかもしれません。

 

 

なぜ、そうしているのかについて、箇条書きでもうちょっと書きます。

1.自然のサイクルを守り土壌を豊かにするため

僕は雑草を資源だと考えているので、葉っぱ一枚でも、もったいないと感じます。だから町内会の一斉草刈りでも刈った草を持ち帰るほどです。これは、家で袋を開いて地面に逆さまにしておいておくと、非常に良い堆肥となります。

 

 

2.雑草の美しさに気づくことが出来る

多くの人は雑草というと毛嫌いしますが、これは全く根拠のないことです。山野草といえばありがたがり、お金をだして購入すらするのに矛盾した行動と言えます。最近、家の近くの小川でこぼれ種として繁殖してしまったスペアミントが群生しているのを見つけましたが、これも雑草ですね。

 

 

3.気が向いた時にやればいいし完璧を目指さないのでストレスがない

僕は、朝と夕方の30分ぐらい習慣として雑草カットをしています。雑草のカットはだんだんと快楽になってきます。

 

 

4.雑草は土を作り土を守る

山では雑木を切り倒すことで、陽を地上に届かせ雑草を育てます。そうすることにより、山の保水力が高まり土が流れず樹木を育てることができます。逆に雑木を切らないと雑草が育たず土壌が弱くなり土砂崩れなどを起こすのです。

 

 

5.雑草の根を残すことで、他の雑草の侵入を防ぐことができる

人間の体も、いつも石鹸であらいタオルでこすることを続けていると、洗った時だけはキレイになるのですが、無菌状態になった皮膚は新たな細菌の格好の餌食となり他の有害な菌が繁殖しやすくなります。

 

 

だから体をきっちり洗うことは逆効果なので、手で洗うぐらいでいいわけです。

 

 

地面と雑草の関係もこれと全く同じです。

 

 

雑草の根っこを残しておけば、またそこから草が伸びてはきますが、そしたらまたカットすればいいのです。根っこが他の雑草の侵入を防いでくれているのです。

 

 

好みの問題なのかもしれないですが、以上の理由から僕は雑草はカットだけしています。

 

 

これは、やってみると簡単だし、本当に楽しいですよ。

 

 

自分の基準や感情に従ってカットするだけです。

 

 

自分の嫌いな草があったら、まずはそれを目印にその草と周辺をカットするというのもひとつの方法です。

 

 

また、思いがけずカットした草があわてて美しい花を咲かせたりするのを見ると、この草はカットされないために花を咲かせたのではないかと、真面目に考えたりしています。

 

 

最後にこの雑草から僕が考えていることを一つ付け加えます。

 

 

人間が自然界から学ぶことは、計り知れないほどありますが、例えば政治の世界でも似たようなことが言えると思います。

 

 

僕は現在の安倍内閣の政策や政策の進め方に不満がありますが、しかし、だからといって、根絶やしにしたいとは思いません。

 

 

政権交代は望むかもしれませんが、しかし根絶やしにすれば、交代した新政権の独裁になったりして、本末転倒になる可能性が高いと思います。

 

 

そうであれば、カットのみにして根っこを残す、そしていろんな価値観が雑草のように豊饒に多様に存在することで、強い社会ができあがってくるのではないでしょうか。

 

 

あと、この方法の欠点といえば、外出先などで雑草を見るとカットしたくなる欲求が、喫煙者の禁断症状のようにでることです。

 

 

人の髪の毛もカットしたくなったりします。

 

 

でも僕は、どのような広大な土地であっても、(さすがに見渡す限りの広さだと自信がないですが)野球場ぐらいの広さまでなら、ハサミ一本で管理する自信があります。

 

 

もう一度言います。野球場ぐらいまでなら100円ショップのハサミひとつで管理する自信があります!

 

 

その場合は、当面は限られた土地に絞るか、全体をとにかくカットしまくるか、これまた気分次第でやるだけで、気が向かなければやらないだけだからです。

 

 

カット方法ですが、必ずしも根っこに近いところをカットしなくてもいいのです。

 

 

簡単に言えば高くでているものを数センチずつでもかまわないのです。

 

 

起き上がってくる高いものをカットする、これだけ考えていれば十分です。

 

 

簡単でしょ?

 

 

ぜひ騙されたと思ってやってみてください。

 

20170527 by okkochaan