7月9日19:32配信のNNN世論調査によると、安倍内閣の支持率は前月比7.9ポイント下落して31.9%となり、2012年12月の第2次安倍政権発足以来、最低を更新した。一方、「支持しない」は前月比7.4ポイント増え49.2%に上っている。
このNNNの数字だけ並べると以下の推移である。
内閣支持率: 5月46.1 6月39.8 7月31.9
同不支持率: 5月36.4 6月41.8 7月49.2
この支持率は、明らかな危険水域といっていいし、この推移が一般企業の利益とか株価とかであったら、倒産の危険があるような数字である。
今年の初めに、誰がこんな事態を予想しただろうか。
また、安倍首相が都議選の後の記者会見で話したように初心にもどっての立て直しとか、国民に対するしっかりした説明とかは結局なされないでいることが大きく影響していることは明らかだろう。
安倍首相は当然ながら、この不支持を表明したかたのなかに、「こんな人たち」が入っていることを改めて認識すべきだろう。
あの秋葉原での「安倍やめろ」コールも、主導したグループがいたとしても、まぎれもなく一般国民の声が多数はいっていたことを知るべきである。
【それにしてもなぜ方向転換ができないのか】
森友学園に始まり、加計学園に続いている安倍総理その人に対する疑惑は、これまでの言動から推理すると、ほとんどの国民にはクロにみえるのである。
結局、認めれば内閣は倒れる、それは具合が悪いのでだんまりを決め込み、台風の通過を待つという、これだけがこの内閣の政策であるとすれば、これまで、この内閣を支持してきた国民の期待を裏切った形にもなるだろう。
それに加えて相次ぐ閣僚の不祥事は、子供たちの社会に対する夢も裏切っているので、将来は政治家になりたいなどという子供も少なくなるだろう。
さらに批判が多い、森友学園で証拠が残っていないを連発した佐川理財局長が国税庁長官に栄転したことも、権力者の言いなりに行動することが処世術であって、社会正義とか、それ以前の原点としての嘘をつかないこととかいうことは、無価値であると言っていることと同じであり、大人には義憤を覚えさせ、子供には人を信頼してはいけないという意識を植え付けたのではないだろうか。
稲田防衛相については、僕ですらなんどか記事を書いて更迭させたほうがいいと言ってきたし、世間の多くの方がそう思っているのに、続投させる構えらしい。
この理由は、僕には到底理解できない。
そして、憲法改正は強行突破するぞという覚悟ばかりが虚しく響く首相の発言に、側近の方々もすでに話半分に聞いているように思える。
世に「裸の王様」は多く、安倍首相を「裸の王様」と評する方も多い。
しかし、「裸の王様」は王様が招いてしまった事態ではあるけれど、少しでも誠意ある方が側近にいれば、あるいはあの「裸の王様」の話のように、はっきりと真実を伝える人がいれば、防げたかもしれないのだ。
だが、相変わらず安倍首相は内閣改造でお友達人事を継続しようとしていて、全く事態を理解していないとしか思えない。
ここ最近の言動や打つ手、打つ手がすべて、わざと内閣支持率を下げるようにさげるようにと意図的に動いているとしか思えないレベルである。
僕は、現在の政権が全体主義とか独裁政治を目指している危険を感じるし、憲法を安倍内閣主導で変えていくことに反対である。
だから、このまさに神風が吹いたような予期せぬ出来事の連続は、何か、天の意志かも知れないと思ったりしている。
本当に何か天の意志なのではないだろうか。
むしろそう思った方が、今起きている事態に納得できるのだ。
20170709 by okkochaan