緊急事態が解除され、パチンコ屋も営業を開始したので3か月ぶりにパチンコ屋の様子を見てきました。
僕は今回のコロナ騒動で、パチンコ屋が不当に晒されてたと思っています。
予想できることではありましたが、このパチンコ屋およびパチンコに行く人についての非難、そして自粛警察などの動きに関しては、恐怖に近い感情をもちました。
もちろんパチンコは突っ込みどころがたくさんあり、非難しやすい対象なわけですが、多様な価値観をもつことにより社会全体を活性化させるという観点からみると、こうした社会的な制裁に危ういものを感じるのです。
ここでは、なぜコロナでパチンコが晒されたことに危ういものを感じたのかについて書きました。
パチンコ屋の3密はどうか
今回は自粛解除したばかりということもあり、客は一列に2~3人という状態でした。
また4月から始まった全面禁煙(吸うときは喫煙室)の対応も初めて見ましたが、喫煙室にはほとんど人がおらず、人数も4人までと制限しており、3密を避ける対策がとられていました。
パチンコは大当たりしたときに脳内にドーパミンが放出され、それはタバコを吸ったときと同じ性質をもつと言われています。
従って、パチンコで大当たりしたときにタバコを吸いたくなるために、パチンコ屋で禁煙などは考えられないと思われていました。
しかし、喫煙者も喫煙は決められたルールで吸うことに慣れているためか、全面禁煙もとくに混乱なく受け入れているように見えました。
また喫煙室にも人が少なく、喫煙よりはパチンコを楽しむという気持ちの方が勝っているように見えます。
またその台を打つのをやめると、店員の方がハンドル部分を消毒し、「消毒済み」のカードを台の前に立てかけてくれていました。
景品交換所は、高い天井(パチンコ屋の天井は一般的に高くできています)から客との飛沫感染を防ぐためのビニールがあり、コンビニでみるのと同じようではありますが、天井が高い分だけ大掛かりに見えます。
景品交換所で人が並ぶのは少ないので、正直いって、この点ではスーパーやコンビニのほうがはるかに危険かなと思います。
なお、入口部分にはアルコールが用意されており、トイレも清潔でペーパータオルがありました。
おそらく、パチンコやで最も危険なのは、開店前に並ぶ点ではないかと思います。
パチンコに関しては、2メートルルールなどなさそうなので、この開店前の対応は考えるべきだし、お客の方も、今現在は別に朝一に行かなくても勝てる台は確保できるので、時間をずらして「出勤」するべきかと思います。
パチンコのイメージを良くする必要はあるのか
僕にとってパチンコとは必要悪、それもほんのちょっとした必要悪かなと思っています。
従って、パチンコのイメージをかつて中央競馬会がやったように家族で楽しむみたいなイメージアップなどしなくていいと思います。
パチンコはちょっと悪いことをしている気持ちがあるぐらいがちょうど良くて、仮に(あり得ないことですが)パチンコがすばらしい遊びですべての人が称賛するようにでもなったら、魅力は大幅にダウンすることでしょう。
同じように球を穴に入れるゲームでゴルフというものがありますが、ゴルフは接待とか社会的地位がある人が遊ぶとかのイメージがあるので、ゴルフを悪く言う人はいません。
ですが、石田純一さんがゴルフでコロナに感染したようにゴルフの場合は会食を伴ったりするので、より3密を作りやすいというのは皮肉です。
ゴルフがちゃんと客の名簿管理をしているのに対して、パチンコは庶民の遊びですので、誰でも入れるため感染ルートをたどりづらいわけですが、これは要するに街中にいるのと同じわけです。
パチンコを悪く言えば同調してくれる方のほうが圧倒的に多いので、タバコと同様に、非難しやすいターゲットであり、いじめられっ子になりやすい要因を備えていると言えます。
しかし、僕はそれでいいと考えていて、むきになって判官びいきをしようなどとは思いません。
現に、パチンコが原因で多額の借金を作ったり、家庭崩壊になってしまった方もいるわけですからパチンコ狂いの人が身近にいる方が悪くいうのも当然だと思います。
でも、そうした不幸な人がどのくらいの割合なのかと思いますし、そうした不幸な方は別にパチンコでなくても同じような運命をたどったのではないかと考えています。
僕にとってのパチンコは、あくまでも遊びであり、ちょっとだけお小遣いをくれるものでしかないからです。
自粛警察はパラノイア
僕の希望は平和にパチンコを楽しみたいということなのですが、今回、自粛警察なる一般人が開店前のパチンコ店に現れ、滑稽なことにその多くの方はマスクもつけず、「お前ら、こんな時にパチンコなんてやめろ」とかどなっていましたね。
確かに、僕も自粛してパチンコ屋に行きませんでしたが、このお上が自粛要請をし、社会的にも批判されているのをいいことに、マスクもつけずに喧嘩までしている自粛警察はどうかと思いました。
自粛警察で僕が連想した言葉は、
「大本営発表」「月月火水木金金」「ぜいたくは敵だ」「鬼畜米英」「欲しがりません勝つまでは」
などの国民精神総動員の言葉です。
あの時代、これらの言葉を本気で信じていた人はどのくらいいるのか、それぞれがどんな思いを持っていたのかについては非常に興味があります。
いずれにしても、自粛警察をすることに強い義務感とか義憤に近い感情をもたなければ、マスクもしないでわざわざパチンコ屋まで出かけたりはしないでしょう。
自粛要請に応じない店はパチンコ屋以外にもたくさんあったはずなのに、パチンコ屋だけ悪者に仕立て上げ、いわば仮想敵を作るような行政の対応には失望しあきれましたが、これまで書いた通り、パチンコはちょっと悪い気持ちがあるから楽しいので、表立って反論などは絶対にしないのです。
繰り返しますが、パチンコとはそういうものなのです。
自粛警察とは戦時中、ちょっとでも軍にさからうような言動をすると非国民と呼んだ人たちと同じです。
パラノイア状態に近いと思われるので、まともに話などできません。
だからそんな人が出没する時は無理にパチンコをせずにいましょう。
ところで、パチンコも打ち込んで年季が入ってくると、あたかも座禅をしているのと変わらないぐらい無我の境地に近くなります。
大当たりしようが、全く当たらなかろうが、いささかも動揺しないようになるのです。
一方で行動指針は明確で、数値もしっかり把握しながらも、ほとんど考える必要もないので、結果的にはプラスになっている。
パチンコを愛するあなたなら、わかりますよね。
パチンコの神様は本当にパチンコを愛している人に微笑むのです。
20200523 by okkochaan