家の庭には古いアケビの木がありますが、これはだいぶ前に親しい人が膀胱炎に悩んでいたので、その対策のために購入したものです。
写真がそれですが、園芸用に売られていた五葉アケビです。
つる性植物で、この幹の太さはなかなかありません。
膀胱炎に効く民間薬は意外と少なく、その意味でも簡単に手に入れることが出来るアケビは膀胱炎にとって非常に有用な植物といえると思います。
ここでは、そんなすばらしいアケビについて、いわばアケビライフを開始するためのアドバイスをします。
また、思いがけない効果については、記事をご覧くださいね。
そもそもアケビってどんな植物?
アケビとはアケビ科のつる性植物です。
アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの3種とも日本の山野に自生しています。
アヒルの卵を長くしたような紫色の実は昔は子供のおやつのようなものだったらしいのですが、今や、珍味になるかもしれません。
丁度ピーマンの肉詰めのように、中に肉を詰めて焼いたり揚げたりして食べるのですが、残念ながら僕は食べたことがありませんので味については書けません。
販売用に栽培もされているようなので、もし見かけたらぜひゲットしてアケビ料理に挑戦してみてください。
低木で落葉し、五葉アケビは園芸種として栽培されています。
アケビの効果
始めに書いた通り、僕は膀胱炎の方に煎じて飲ませるために栽培しました。
なので、僕にとっては、アケビと言えば膀胱炎という認識です。
その場合は、茎と葉を採取して1日分を煎じて3回ほどに分けて飲ませるだけです。
他に、浮腫(むくみ)、尿利減少(尿の出が少ない)、月経不順などに効能があります。
また、がんの予防とか血液系の病気である、貧血、高血圧、動脈硬化などの予防にも効能があると言われています。
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アケビをゲットするには
野山を散策して採取する
もし近くに雑木林とか、ちょっとしたハイキングコースがある環境であれば、ぜひ野山を散策して採取してください。
僕がこれまで観察したところでは、圧倒的にミツバアケビが多かったのですが、ミツバアケビの葉は結構大きいので、初めはわかりずらいかもしれません。
秋で実がなっていればわかりやすいのですが、実は取られてしまうからかもしれないですが、案外みつけにくいです。
また間違って違う植物をとってきてしまうといけないので、よく図鑑などで確認するとか詳しい人に一緒に行ってもらうとよいと思います。
アケビの木そのものは、結構ふつうに簡単にみつかるはずですので、採取に問題なければ持ち帰りましょう。
自分で育てる
写真は、家で栽培しているゴヨウアケビです。
僕としては、野山での採取も良いのですが、もし育てる環境があれば、ぜひ園芸店で購入して育ててみて欲しいと思います。
アケビはまさに、一家に一本アケビの木というほど有用なのです。
家にあれば、実質上、いつでも採取できるのでとても便利です。
もう購入してから、10年以上前になりますが、一度も病気になったこともなく、非常に丈夫な植物です。
とくに春から初夏にかけては、つるが思い切り伸びてきます。
これまで母は邪魔だと思ってこまめにカットしていたのですが、これは薬用にもなるしお茶にすると最高なので非常にもったいないことなのです。
左右にユズの実が見えますが、実は、このアケビ、ユズの樹にからんで大きくなりました。
このユズとアケビは共生の関係にあるのですが、それはお互いを補強し合って、台風などでもびくともしないフィジカルな意味が一つ。
どちらも有用な樹なので、結果的に僕が無用な剪定など一切しないので、のびのびと育っている点が二つ目の理由です。
ちなみに、初めは物干し用の鉄の頑丈な支柱にからませていたのですが、なんと、アケビの強い締め付ける力で、その鉄の支柱が折れてしまったので、となりにあるユズにからませたのです。
アケビの煎じ方とアケビ茶の作り方
煎じ方
本当は、他のサイトなどで書かれているアケビの実について書ければいいのですが、家では1度しか実がならなかったので、茎と葉をつかったアケビの煎じ方とアケビ茶の作り方についてだけ簡単に書きます。
薬草を煎じる場合は、ヤカンの水が半分になるくらいまで、弱火で時間をかけて煮だせばいいのです。
それを一日3回で飲みます。
なお、膀胱炎もしくは膀胱炎っぽい症状の場合、症状が出なくなったという理由で辞めてしまう場合が多いですが、これでは根治しません。
できれば2週間ぐらいは続けましょう。
また三日ぐらいしても効果がなかったり、体調が悪くなったと思ったら服用をやめて病院に行ってください。
ちなみに妊娠中の方も服用してはいけません。
また、今は少ないと思いますが、煎じる際に、鉄製のヤカンは化合してしまうので不可です。
アケビ茶の作り方
アケビ茶は、一度作ればしばらく飲めるし、煎じるよりも続けることが出来るのでお勧めです。
日本茶と同じで、新芽がでる春が採取には最適で、新芽はテンプラとして食用にもなります。
ですが、時期がずれてもあまり気にすることはありません。
要するに細い茎の部分をよく水洗いしたあと、ハサミで細かくカットし、フライパンとか中華鍋で焦がさないようにしなる程度まで炒め、さらに天日で完全に乾燥するまで干します。
ちなみに、茎だけでなく僕は葉も一緒にお茶にしています。
注意点としては、フライパンの油気を良くふき取り、油の成分がつかないようにすることです。
天日で数日かけずにすぐに飲みたい場合はレンジを使ってもOKですが、なるべく天日をお勧めします。
これを急須で日本茶を入れる場合と同じようにして飲みますが、日本茶よりは時間をかけて蒸すようにしたほうがベターです。
また保存はビンとか茶筒とかでいいのですが、写真のようにお茶パックに小分けにしておくとさらに便利です。
100円ショップで100枚入りのものを売っていますので、ぜひ使ってみてください。
アケビを育ててあった思わぬ効果
これは個人的な体験談になるので興味のある方だけお読みください。
実は、アケビを育てることで思いがけない効果がありました。
それは、世の中に膀胱炎で悩んでいる女性の方が非常に多いということに気づいたことです。
膀胱炎は女性が一度はかかる病気と言われています。
もちろん、シニアの男性を中心として男性でも膀胱炎になりますが、圧倒的に女性が多いのです。
そこで、少し親しくなった女性にそれとなくアケビの話とかをすると興味をもって話を聞きたいという女性の方が多いのです。
また実際に僕がつくったアケビ茶を差し上げたこともあります。
僕は仕事がら女性とかかわることが多かったのですが、こうした仕事以外の話をすることで、急速に信頼を得ることが出来たりしていました。
それは、僕があまり異性として意識されていなかったこともあるのだと思いますが、「今日お腹の調子が悪いの」とか、「月1回のお客様がきているの」とか、割と普通に話してくれるようになりました。
これが、僕がアケビを育てて得た、思わぬ効果です。
もし男性の読者が、「なんだ大した話じゃないな」と思われたとしたら、それは女性のことを知らな過ぎるのではないかと僕は思います。
いや、女性に限らず、人間は誰かにちょっとした不満とか不調とかを打ち明けたくてたまらないものだし、そんな人が一人は身近にいて欲しいものだからです。
僕はアケビ以外にも薬とかお茶になる植物を育てているのですが、それは、身近な人だけにでも、少しでも役立てばと思ってやっています。
もちろん、自分がまずは試してみるわけですが。
特に野草茶は作る楽しみがありますので、これからもいろいろと紹介できればと思っています。
20191021 by okkochaan