認知症予防のノビレチンはシークワーサーだけ?他の方法も追求してみた
Koenigさんによる写真ACからの写真

シークワーサーといえば沖縄の大宜味村(おおぎみそん)が知られています。

 

なお、大宜味村は那覇からみると名護市の先にありますが、名護産のシークワーサーがもっとも多くノビレチンを含んでいたという調査結果が沖縄タイムスの記事にありました。

 

 

ノビレチンの効果については、疑う余地はなさそうなので、僕もさっそくシークワーサーを購入しようとしていますが、それだけでは面白くないので、他の方法についても検討してみました。

 

いくら体に良いものであっても、自分にあった継続方法がなければ無意味だと思うからだし、そこに到達するためには可能なことをやってみたいからです。

 

それに、もっと身近な食材がないかとも思うのです。

 

ここでは、僕の試行錯誤と現在の状況から立てたストラテジーについて語ります。

 

ノビレチンとその効果について

ノビレチンの化学式は C21H22O8 です。

 

ノビレチンの効果としては、認知症以外に、血糖値を抑えること、発がんの抑制、肝機能障害の改善アレルギーの改善、メラニン色素の合成を防ぐこと、慢性リウマチの予防と治療などがあるようです。

 

まさに神様の贈り物のような、アンチエイジング効果があるすばらしい物質と言えます。

 

血糖値をおさえるということは、高血圧にもいいわけで、少しだけ意識的に取り込むことが健康に非常に良い影響を与えそうです。

 

また、柑橘系植物に含まれる成分である「ノビレチン」は、抗認知症成分として認知症の根本治療薬となる可能性があるとのことです。

ノビレチンとは┃抗認知症機能性食品開発部門┃東北大学

 

 

ノビレチンが含まれる柑橘類

下記はWikipediaから引用させていただいたノビレチンの種類別の含有量です。

 

100gあたりの含有量(mg)

ポンカン            30.6
シークワーサー   30.3
タチバナ            54.3 
温州ミカン          1.5

 

ここから次のことが読み取れます。

・柑橘類とはいっても、ポンカン、シークワーサー、タチバナの3種が傑出して多くのレビレチンが含まれる。
(温州みかんで分かる通り、同じ柑橘類でもこの3種とは大きな差がある。)

・ポンカンとシークワーサーは同じような数字であり、タチバナが最も高い数字を示している。

 

また省略しましたが、Wikipediaでは部位別の含有量も示しており、それによれば、ノビレチンはほとんど皮にあることがわかります。

 

植物、動物に限らず、皮には味も栄養も集中しているのです。

 

なお東北大学の研究では、柑橘系の温州ミカンではノビレチン含有量が100g中24mg、カボスでは89mg、ポンカンでも127mgなのに、シークワーサーには、267mg含まれているとしており、シークワーサーが傑出していると記録しています。

 

 

タチバナを栽培する方針はアリか

本気のくまにゃんさんによる写真ACからの写真(江戸城本丸跡に植えられたタチバナ)

ノビレチンをたくさん含んでいる、シークワーサーかタチバナをなんとか栽培してみたいと思っています。

 

仮にうまく成長したとしても、結実するまでに5年はかかるでしょうが、その後、人様の役にたつ可能性が高いことを考えると、どうしても栽培したいと思いました。

 

しかし二つとももともと南方の植物なので、寒さに弱い点は似ています。

 

とくに関東地方だと微妙であり、気温が0度を下回ると枯れてしまう可能性が高くなります。

 

この点、ユズは耐寒性が高く、僕の家にも非常に元気なユズの樹があります。

 

関東地方でシークワーサーかタチバナを栽培するとすれば、どちらがいいでしょうか。

 

植物の性質は似ていますが、なんといってもシークワーサーは沖縄の植物なので、タチバナの方が良さそうです。

 

タチバナは海よりの土地が良いようですが、この考えを完全にくつがえすのが、調布にある神代植物公園の樹齢100年のタチバナです。

 

調布でこれだけの大木に育っているのであれば、大丈夫だと確信しました。

 

また写真のタチバナも江戸城本丸跡にあるようです。

 

万葉集や古今和歌集にも歌われているタチバナですが、奥ゆかしい香りがあり、常世の国ともつながっているありがたい植物なのです。

 

古事記にある不老不死の霊薬ではないかともいわれているし、橘(タチバナ)という名前にも魅力を感じます。

 

これは、もうゲットするしかありません。

 

沖縄のかたにとってのシークワーサーは、僕にとってはヤマトタチバナなのですから。

 

ヤマトタチバナはわずか3000円ぐらいで手に入りそうですし、樹木がしっかりするまでは冬は部屋で大事に育て、成長して時期が来たらしかるべき場所に定植しようと固く心に誓いました。

 

 

ユズやミカンも大事にしよう

我が家のユズはすこぶる元気

ところで、ノビレチンにばかり注目し、シークワーサーやタチバナばかりをかわいがるのは、本末転倒と言えると思います。

 

ノビレチンの含有量こそかなり落ちますが、身近にあるユズやミカンもきわめて有用な植物だからです。

 

その効能をここでは細かく書きませんが、どちらも皮にその主要な栄養素があることは同じです。

 

参考になるかもしれないので、ちょっとだけ、僕が実際にやっていることや失敗したことを書き留めておきます。

 

ユズ

ずぼらな僕は、そのほとんどを風呂に入れてつかうだけですが、通算で半年ぐらいはユズ風呂に入っています。

 

たぶん、これだけでも美肌効果はでているはずです。

 

あとは、レモンのように薄く切って、紅茶に入れたりコーラに浮かべたり、サンマに汁をかけて食べたりします。

 

今年は、簡単な方法でユズの砂糖づけを作ろうと思います。

 

またユズ大根も簡単に作れます。

 

大根をべったら漬けのように薄く切り、ユズの皮を細くきったものを交互に入れ砂糖をかけ、酢を注いで塩を少々いれる。

 

その後、タッパーかビニール袋に入れて冷蔵庫で2,3時間もすれば、立派なユズ大根のできあがりです。

 

ただし、ユズ大根は大根の発酵した匂いが強烈なので、食べきる量だけつくることをお勧めします。

 

ミカン

ミカンの皮を乾燥させたものは、漢方名を陳皮(ちんぴ)といい、立派な漢方薬です。

 

作り方も管理も非常に簡単で、ミカンの皮をそのまま天日でカラカラになるまで乾燥させてビンなどで保存するだけです。

 

使うときには、手で細かくちぎるだけですが、乾燥しているので、とても簡単に細かくなります。

 

また、あらかじめ細かく切ることは無用なばかりか、薬効を減少させる可能性があります。

 

これを生姜と一緒に煎じ、ハチミツか砂糖を入れて飲むことで、風邪薬となります。(具体的にはせきとか風邪、のどの痛みなどに効果があります)

 

意外に思うかもしれませんが、医療費が高いアメリカなどでは、風邪ぐらいで病院に行ったりしない方も多く、それぞれの家庭で独自の風邪薬を持っている場合が多いと聞きます。

 

ぜひ試してみて、効果があるようでしたら常備薬としてください。

 

生姜の効能については、こんな記事も書いています。

生姜湯の効能はインフルエンザにも及ぶ

なお、ミカンの皮をなんとか料理に使おうと思って、何度か試してみました。

 

ミカンの皮には強烈な癖があって、ほかの食材の味を消してしまいます。

 

これを何とかしたいと思って、炒め物などで試したのですが、結局失敗しています。

 

もし、これならミカンの癖を消せるという方法をご存知の方がいらしたら教えてください。

 

 

僕のストラテジー

 

さて、すこし話が脱線してしまいましたが、ノビレチンについて僕の戦略(ストラテジー)は以下のようになりました。

 

1.シークワーサーをサプリで購入する

2.ヤマトタチバナの苗を購入し育てる

3.ユズ、ミカンも大事にする

 

今後も、これらについての情報を随時更新して参ります。

 

追記20191030

タチバナはあまり売っていないのですが、よく行くガーデンセンターに立ち寄ったところ、な、なんとシークワーサーの若木が2000円で売っていました。

 

僕は自分のストラテジーを変更し、シークワーサーをここ関東で栽培することを即断し、購入しました。

 

ユズと違ってとげがないことが、僕には新鮮です。

 

写真がそれですが、まずは鉢植えで冬は室内に置き、4月になったらその後のことを考えようと思っています。

 

ちなみに、同じ沖縄の植物であるハイビスカスも冬には室内に置きますが、冬でも花が咲いています。

 

20191019 by okkochaan