名古屋のコンビニで、土下座を強要しようとして逮捕された事件がありました。
なんとも間抜けな事件ですが、笑いきれないものを感じた方もいるのではないでしょうか。
ざっくりと事件を解説
名古屋市南区に住む47歳の無職の男が、朝、コンビニで数百円の買い物をした。
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支払いに一万円札で払った。
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女性店員(31歳)が先に小銭分(おそらく200円~300円ぐらいか)を渡す。
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47歳の無職男は、紙幣より先に小銭を渡したことに腹を立て、「殺すぞ、土下座しろ」などと脅して土下座させようとした。
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男、一万円で買い物をしたが小銭しか渡さないと警察に通報。
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警官は男が土下座を強要しようとしていたことを知り、おそらく強要罪の疑いで男を現行犯逮捕。
問題点をピックアップ
この事件は、場所が名古屋だとか、コンビニだからとかいう事ではなく、男の異常な行動が問題だと思います。
1.なぜ男は勘違いしたのか
男は警察に「釣り銭の紙幣を渡してくれないと思った」そうです。
確かに勘違いなのですが、なぜ勘違いしたのかはナゾです。
ただ、男は47歳で無職とのことなので、1万円札は大事だったろうし、おつりも大事だったのでしょう。
驚いたことに、1万円札は、小銭数枚に変わってしまい、パニック状態になったと考えられます。
こうした状態は決して特別なことではありません。
特に歳をとると切れやすくなったり、大声をあげたりするのは、自分のことが伝わっていないと感じるからです。
男は47歳と若いですが、無職で、人と接することも少ないので、高齢者と似たような状態になっているのではないかと思います。
2.女性店員の対応に問題はあったか
お客が精神的に不安定な状態であることは、十分あり得ることです。
そのため、出来るだけ危険を回避するべきだったかと思います。
もし、何も言わず小銭だけ渡したとすれば問題ありだと思います。
この場合、女性店員の取るべき態度は、次のようになるかと思います。
1万円札を受け取った時、アイコンタクトも使い、はっきりと「一万円お預かりいたします」と言う。
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初めに札から渡す。
手順として小銭からの方が渡しやすいのかわかりませんが、小銭からだとお客はかすかに不安を覚えます。
ただ小銭から先に貰うのが最近多い気がしますが、いつも「初めに細かい方の〇〇円からお返しします」とか言ってくれます。
3.警察に電話する前に解決できなかったのか
ちょっとした勘違いは日常生活でいろいろあります。
この事件の場合、仮に男の妄想どおり、女性店員が1万円札を千円札と間違えたとしても、それを指摘すれば解決できたのではないでしょうか。
普通は解決できますね。
つまり、この男は普通の状態ではなかったわけです。
また、ちょっとしたことで、警察に電話する人のであれば、病気です。
警察にはすぐに電話すべき時と、そうでない時があります。
たとえば、あおり運転を受けて相手が出てきた場合は、ドアを開けず警察に電話すべきです。
この事件の感想
「殺伐」という言葉しか浮かびません。
以下は創作です。
年の瀬で、無職で、生きていても仕方がないという気持ちになっている男。
必要最小限の食べ物を買いにコンビニに行く。
外に出るのも人に会うのも久々である。
虎の子の一万円をくずすのがちょっと嫌だがしかたがない。
コンビニのお姉さんは、なんだか気楽そうでいいなと思う。
ふとコンビニでバイトしようかと思うが、思っただけで、やらないのは自分がよく知っている。
1万円をしぶしぶ渡す。
なぜか小銭しか返ってこない。
オレの一万円を千円と間違えたんだ。
前にも似たようなことがあった。
渡した渡さないでもめるので、警察に電話するしかない!
殺伐としてますね。
そして、僕は、これからシニアの問題も含めて、こんな笑えない事件が増える気がしてなりません。
20181228 by okkochaan