今朝、全く思いがけない喜びがありました。
なんと、ホーホケキョの声が庭から聞こえてきます。
始めは幻聴だろうとか近所の家でCDでもかけているのかと疑ったほどでした。
しかし、それにしては、なんというか「練習中」といった感じの鳴き声で、ちょっと素人っぽいのです。
庭に出てみると、姿はみえませんが、まちがいなくウグイスがきているし、それは始めてのことだったので、本当にうれしいし、こうして書いている今もその声はつづいています。
なぜウグイスが来たのだろう
ウグイスは古来より縁起がいい鳥とされ、瑞兆とされています。
スズメの仲間といってしまえばそれまでですが、鳴き声の美しさは比較しようもありません。
ビジュアル的にはメジロが勝りますが、メジロは梅が咲き始めたころに来ていました。
僕なりにウグイスが来てくれた理由を考えてみるといくつか思い当たることがあります。
それは、僕のほったらかしに近い庭の樹木や草の管理方法にあります。
この家に住んで3年になりますが、それまではどうしていたかというと普通(もしかするとそれ以上の)の管理でした。
具体的には、
① 年6回の樹木の消毒
② 年2回の庭師による樹木の剪定
③ 草刈り鎌をつかっての草刈り
④ 除草剤の散布
⑤ 砂利をしいての雑草対策
というこの辺りではかなり一般的な方法でした。
僕の「改革」
上記の方法を僕は以下のように改めました。
① 年6回の樹木の消毒 ⇨ 中止
② 年2回の庭師による樹木の剪定 ⇨ 中止
剪定はせず隣に張り出した枝を自分で伐採するなど必要最小限にとどめる。
伐採した枝は乾燥するまで転がして置き、その後、小枝と葉っぱはマルチングでバラの肥料と雑草対策に使い、
太い幹は端に積み上げたり庭の淵の囲いに使ったりしています。
③ 草刈り鎌をつかっての草刈り ⇨ ハサミを使い、根っこを残してカットする方法に変更
草を刈ってしまうと土が流れてしまい、土壌は安定しません。その為、根っこは残してカットします。
そうすると雨が降っても水たまりは出来ずらくなり、やわらかい草が生えてくるようになります。
④ 除草剤の散布 ⇨ 除草剤はいいことは一つもありません。問答無用で中止です。
除草剤や消毒などをやりすぎると、それに対抗できる強い虫だけが残り、より悪い事態におちいります。
一例をあげると、消毒を頻繁にやり剪定もしていた梅は、花もあまり咲かず、当然実もならず、樹は弱り、
幹にカイガラムシがびっしりとくっついた状態になってしまい、鳥すらあまり近づきませんでした。
これをやめて3年たち、始めてたくさんの花が咲きました。カイガラムシもほとんどいません。
⑤ 砂利をしいての雑草対策 ⇨ 砂利をすべて取り除き土だけの状態にしました。
砂利をしくのは好みでアリかもしれません。
ですが砂利をしいても草は生えてくるので雑草対策としては一時的に効果があるだけです。
さらに土壌改善と利便性のために、僕は生ごみはすべて庭に埋めています。
これによりミミズは大量に増えて、土を創り、モグラやその捕食者である年に1,2回しか姿を見せないジムグリというヘビまでいて、生態系は健全に保たれています。
庭の野鳥の状況
庭には名前もわからない鳥を含め、いろんな鳥が来るようになりました。
多少の餌付けも行っているのですが、主なものは、ヒヨドリ、スズメ、キジバトです。
この中では、ヒヨドリが頂点になり天敵のカラスも滅多にこないので、スズメとキジバトはいつもヒヨドリに追っ払われています。
この縄張りを強く主張するヒヨドリの性格が僕はあまり好きになれないのですが、蚊が少ないのはヒヨドリが食べてくれているからかなと思い感謝もしています。
さて、この状況に突然ウグイスがあらわれたわけです。
ウグイスは歌に情熱をもってホーホケキョと鳴いているのではなく、あれは縄張りの宣言だそうです。
ウグイスはスズメとほぼ同じ大きさなので、どう考えてもヒヨドリの方が強そうなのですが、ホーホケキョの宣言を許しているのは、あの鳴き声に独特な力があるとしか思えません。
なんにしても、我が家にウグイスが現れたことは、本当に嬉しいことです。
できれば、ずっと我が家にとどまって、毎朝あの美しい声で起こして貰えないかと思っています。
鳴き声を録音しておいたので、良かったらお聴きください。
20200326 by okkochaan