Originally posted 2017-01-06 18:26:55.

ベーシックインカムとは

 

ベーシックインカムとは、すべての国民に
老若男女問わず一律にお金を支給する制度です。

 

 

この議論が活発なのは、欧州ですが、
残念なことに、日本では全く
議論されていません。

 

 

日本でこの制度を導入するのは夢物語なのでしょうか。

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改めてベーシックインカムとは

ベーシックインカムを定義すると、
「最低限所得保障の一種で、
政府がすべての 国民に対して最低限の生活を送るのに
必要とされている額の現金を無条件で定期的に 支給するという構想」
(by Wikipedia) となります。

 

 

これは個々の資産や年金受給、年齢、性別、収入、
就業しているか無職かなど一切関係なく
一律に支給されるという非常に明確かつ単純な制度
です。

 

 

一方で、複雑な社会保障制度の撤廃も視野に入れるので、
実現すれば事務手続きもきわめて単純になり、
コストも大幅にカットできそうです。

 

 

現状の政治動向だけを見ると、
陰すらないような状態ですが、
高齢化が進み、
年金制度がいきづまっている日本こそ
必要な制度ともいえます。

 

 

このところオランダ、スイス、フィンランドなど
西欧の国で特に活発な動きがあるベーシックインカムについて、
試験的ではありますがフィンランドで
無作為に抽出した2,000人を対象に導入したとのことです。

 

 

ちなみにスイスでは2017年6月に
ベーシックインカム制度の導入の是非を問う国民投票が行われ、
賛成23・1%、反対76・9%で否決されました。

 

 

投票率は46・3%とのことです。

 

 

またオランダでは、
ユトレヒトでベーシックインカムの
導入実験が行われているようですが、
お金をどのような方が受け取り、
どのような行動をしたかという結果については
まだ出ていないようです。

 

ベーシックインカムの問題点

ごく簡単にメリット、デメリットをまとめると以下のようになります。

 

【メリット】

・ 労働問題の多くが解決できる: 残業の問題、ブラック企業、解雇をめぐる問題

・ 生活保護: 受給者のほうが収入が多い場合があるような問題とか、受給することによる制限などがなくなる

・ 自由な時間をもてる: 日本人に根強い残業が評価されるような企業風土がなくなる

 

 

【デメリット】

・ 労働意欲の低下があるのでは: スイスで否決された理由もこの点にあるようです

・ 上記の結果として企業の競争力の低下

 

 

なお、当然ながら財源の問題があります。

 

 

今、日本で仮にベーシックインカムを行うとすると、
ひとりあたりの支給額は6万円ぐらいだそうで、
最低限所得保障を満たす額には行かないようです。

 

ベーシックインカムについては、
かなり詳しく解説しているサイトや記事があるので、
いろいろご覧になっていただくとして、
僕がここで問題にしたいのは、
この制度が日本に馴染むだろうかという点です。

 

 

ある新聞社系のサイトでアンケートをとったところ、
ベーシックインカム導入に
賛成する人の割合は79%もありました。

 

 

制度や前提条件の理解など
不明点が多いのでなんとも言えない面はありますが、
これだけ支持されていても
僕は導入はかなり難しいだろうと思います。

 

 

多くの若い世代(30代以下)の人たちは、
年金をあてにしていないといいますし、
それは実態に即した回答なのかもしれませんが、
だからといって、
それならベーシックインカムにした方がいいという、
方向には流れないようです。

 

堀江貴文さんは、
ベーシックインカムを支持していますが、
合理的に考えると実現可能にも思えてきます。

 

 

いずれにしても、非常に硬直的な日本の労働事情と、
破綻するであろう年金制度とその改革の糸口が見えない以上、
もっと真剣にベーシックインカムについて
論議されるべきではないかと思います。

 

 

財源については、
現状のままの試算だとひとりあたり6万円ぐらいにしか
ならないようですが、
これを補うために所得税と消費税を大幅にあげることが
ベストではないでしょうか。

 

 

ですが、僕は、
このベーシックインカムを日本に導入するにあたっての大きな問題は、
財源でもなく労働意欲がなくなり生産が落ちるということでもないと考えています。

 

 

まず、日本では現時点で、
導入を検討している西欧諸国と比べて
社会保障制度において大きな遅れがあります。

 

 

そしてその遅れの原因は、
相変わらず国や企業の利益が優先されて、
それに従わざるを得ない国民がほとんどであるという
現状があるからです。

 

 

実際にサラリーマンが再就職して、
より高度で収入の高い仕事につくことよりも、
再就職が困難であったり、
より条件の悪い仕事に甘んじて就かざるを得なかったり
という場合のほうが、はるかに多いはずです。

 

それでも僕はベーシックインカムを実現してほしい

このように社会保障制度と雇用のどちらをとっても、
不安要素があまりにも多い日本のおいては、
少なくてもこの解決の糸口を見つける方向が
議論されたりしていかなければ、
酸性の極めて強い土壌に作物を植えつけて
枯れてしまうのと同じことになるのではないでしょうか。

 

 

しかしながら、
ベーシックインカムの最大の長所は、わかりやすく単純
であるところです。

 

 

そのためには、社会保障制度とか、
税金制度とか、
専門家でなければわからないような複雑な制度を解体させ
単純化することから始めるべきですが、
それをされては困る人たちの
既得権を守りたいための反対も
強いように思えてなりません。

 

 

「仕事のための仕事をする」生産性のない仕事を考え、
簡単なことに制度や規定を作ったりして
物事を複雑にしてしまう動きというものが必ずあり、
これが邪魔をします。

 

 

これは、会社でも国でも同じで、
放っておくと本体をも蝕んでいきます。

 

 

日本は、こうした問題を
根底からきれいに解決して始めて
ほかの先進諸国と議論ができる
ステージに立てるレベルでなのです。

 

 

社会保障制度と雇用での後進国である日本が
ベーシックインカムに取り組むのは、
あたかも四則演算しか知らない小学生が
微分積分にいきなり取り組むようなことだと思います。

 

 

輸入して加工をするのが得意な日本人ならではの、
ユニークな解決が出てこないとも限りません。

 

 

世界一の健康保険制度をもっているには日本でもあるのです。

 

 

非常に困難な問題ですが、
本気でこのベーシックインカムについて
議論・検討がなされることを僕は強く望んでいます。

 

20160106 by okkochaan
20181212 rewrite