安田純平 帰国

シリアで武装勢力に拘束され、約3年4カ月ぶりに解放された
ジャーナリストの安田純平さんが25日午後、トルコから帰国しました。

 

しかし、この安田純平さんの帰国のニュースに対し、ネット上では
バッシングと言えるレベルで「自己責任論」が展開されています。

 

そこだけ読むと、安田さんは、まるで犯罪者であり、
あたかもマグダラのマリアに石を投げる行為のような、
集団的狂気すら感じてしまいます。

 

いったい何が起こっているのでしょうか。

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主な批判内容

安田純平さんの帰国のニュースに際して寄せられた主な批判は、
以下の通りです。

 

・日本国から渡航禁止令が出ていたのに無視していったので自己責任だということ。

・拘束から解放するために、日本のみならず他国も大きな犠牲を払ったこと。

・日本政府を批判していること。

・「多大なご迷惑をおかけして申し訳ありません。」の一言がないこと。

・監禁されていたのに健康状態が良好なので虐待を受けたのは疑問であること。

・ヒゲが気にくわないこと。

・解放にかかった3億円を返すべきであるということ。

・助けるために支払った身代金はテロリストの資金になること。

・奥様がどの面下げてテレビに出られるのかあきれたこと。

・感謝の気持ちをあらわし謝罪するべきだということ。

・もう日本人をやめてどこか外国にいってほしいこと。

・結果として、世界中の武装勢力に日本人を誘拐したら金になると教えてしまったこと。

 

まあ、いちいちごもっともとは思うのですが、僕は、
安田さんは容貌風体とか言動で損をしている面も感じますね。

 

たぶん、そうしたことは、安田さんは全く重きを置いていないだと思いますが。

 

改めて思う巨大なムラ社会の日本

もちろん、こうした風潮に対する反対意見もあります。


テレビ朝日の玉川氏は、真っ向から反論なさっています。

 

 

僕は、井上靖さんの小説、おろしあ国酔夢譚をなぜか思い出してしまいました。

この作品は実話に基づいて、江戸時代に嵐に会ってロシアに漂着した船頭たちが、
辛苦を乗り越えて女帝エカチェリーナ2世に帰国願をし帰国した話です。

 

この小説の結末は、帰国した人たちを当時鎖国中だった日本は幽閉し、
牢の中で生涯を終えたとしています。

 

しかし、興味深いのは、以下の点で、実は小説の結末は事実と異なっているのです。

 

この小説が書かれた当時は、帰国後の光太夫らが故郷に一時帰郷できたことや比較的自由に江戸で生活していたことは、まだ判明していなかった。そのため光太夫らは帰国後、幽閉同然に扱われたことになっている。井上は後年に関係者から帰国後の光太夫の資料を提供されたが、結局作品を改訂することはなかった。 -引用 Wikipedia-

 

作者、井上靖さんは、なぜ作品を改訂しなかったのでしょうか。

 

それは、作品としての効果はもちろんありますが、
主人公たちが比較的自由に江戸で暮らそうが、
幽閉されようが、変わらないと考えたからだと
思います。

 

特に異文化とか、価値観と行動が受け入れられない時、
人々は本能的に反感をいだくように出来ているのです。

 

安田さんのジャーナリストとしての功績はよく知りませんが、
遠いシリアのことなど知ったことかという考えが
その底流に流れているのは間違いありません。

 

それは、批判できないことだと思いますが、
偏見を生むことも事実ではないでしょうか。

 

日本に民主主義よりも強く存在するムラ意識は、
毛色の違うものを排斥するように動きます。

 

それが偏見です。

 

シリアで一般人がいかに過酷な生活をしているかを
知る必要はもちろんないかもしれません。

 

しかし、それを知らしめたいという思いで取材することを
渡航禁止という四角四面の理由だけで批判する権利も
ないと思います。

 

志ある人は無視して突っ走れ

このニュースを通じて僕が感じたことは、

世界は偏見に満ちている

ということです。

 

だから自分も含めて志ある方に僕は言いたいのですが、
それは、こうした批判は無視しろということです。

 

かれらは、どのみち何もできません。

 

その上、批判したことも忘れてしまいます。

 

安田さんが彼らが想定したように家族も含めて、
腰が低く「本当に申し訳ございません。」と言えば、
ちょっとだけ、小さな自尊心が満足するだけなのです。

 

その狭量さ野蛮さ冷たさには、救いがありません。

 

相手にしないことが一番だし、お望みのように
国外に行くこともありかと思います。

 

参考:

この件に関するリテラの記事

#ヤフーニュース

20181026 by okkochaan